Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

アトピーと食べ物アレルギー・1

2008-11-08 | 1人育児

興味のある方だけどうぞ….

ウチの息子は生まれた頃から肌が敏感で,乳児の頃からところどころに湿疹が出来ていた.アメリカでは「軽いeczema(皮膚炎)なので保湿を十分に」と指示され,毎日ギトギトのヌメヌメになるほど保湿剤を塗りたくってきた(水が硬水,空気が乾燥しているため,そう指導される).

気になっていたので,日本に里帰り中にも診察してもらうと,「この程度ならアトピーとは言わないです.乳児湿疹ですね」と言われ,やはり保湿剤を処方してもらった….

私の性格的なこともあり,かなり気にし,食べ物アレルギーじゃないかとピリピリしていたが,私とは対照的な母からは「気にしすぎだ.何でも食べるものを与えたらいい」と注意される.

息子が1歳を過ぎ,ミルクから牛乳に変わり,何でも食べるようになると同時に,水遊びが始まった.皮膚の痒みが増し,引っ掻き傷をアチコチに作るようになり,周りの人からも「デヴィちゃん,皮膚どうしたの?」と尋ねられるほど目立つようになった.

担当の小児科医,医院の院長など3人,別日に診察してもらい,「食べ物が原因じゃないでしょうか?牛乳でしょうか?」と尋ねるが,3人とも「違う」と即答.食べ物アレルギーの場合,もっと分かりやすい症状が出るそうだ.「乾燥,外的刺激(服の素材など),温度」だと言い切り,「ステロイドと保湿」しかケアできることはないという.

そんな頃,日本の実家の近所で,息子より1ヶ月年上の男の子がアナフィラキシー・ショックが出,救急で運ばれた.生後14ヶ月頃だったと思う.サインが出ていたに違いないらしいが,気づかなかったらしく,実は「卵アレルギー」だったのだそうだ.離乳初期から何でも欲しがる物を食べさせ,大きく育ち,私の母は「あんたは神経質過ぎるから,あそこを見習え」なんて言ってたけれど,そんな事態になって「やっぱり食事に関しては少々神経質なくらいでいいのかもねぇ」と言い出す始末.

1日5~6回の保湿.ありとあらゆる保湿剤の使い比べ.皮膚炎に効果があるという入浴剤の使用.室内温度を22~23℃に一定化(24時間エアコン付けっぱなし.11月になった今も).入浴時の湯の温度.皮膚を刺激する素材の衣服は着せない.水遊びをしていた頃(6~9月はほぼ毎日)は,遊んだ後,即服を着替えさせ,帰宅しシャワーさせ,全身に保湿剤を塗る作業.これが午前と午後との1日2回.正直,育児の中で何が一番ストレスかというと,これらの作業だった….

それでも良くなるどころか,悪化していく息子の全身.水遊びが終わり秋になったら改善していくんだと期待していたかが,悪化の一途を辿る.義両親にも皮膚のことを指摘され,ケアが悪いと言われ,勝手に息子の服を脱がせて見られたりしていた.そういうのが堪らなく嫌だった.

「食べ物じゃないだろうか?」という思いが常に頭にある.だけど,何かを食べて直ぐに症状が出るわけではない.3人の小児科医にも「食べ物ではない」と言われたし,「医者が食べ物ではないと言ってるではないか!」と主人も協力してくれる様子はない.自分は間違っているのかな?ウチの子はただ皮膚が敏感なのかな(主人も私もアレルギー持ちだし)?と思い込むようにしていた.

でも,原因が知りたい….

そんなある日,友人だったが今や親戚となったイーちゃんにちょっとだけ話してみた.彼女はハーバード大付属病院の小児科医.胃腸科専門で,入院生活を送る小児の治療に当たっている.すると彼女は私の手を握って「今までよく頑張ってきたわね.大変だったでしょう.アトピーやアレルギーに関して,医者に寄って考え方が違うのだけど,最近はアトピーの大半が食べ物に寄るものだろうと言われているわ.ここは貴方の母親としての勘に頼ってもいいと思うわよ.血液検査で調べる方法もあるけれど,その前に怪しいと思う食べ物を除去して様子を見てみても…」と言ってくれた.不覚にも泣きそうになりましたね(苦笑).す~っと肩の荷が下りた瞬間だった.おおっ!20代なのになんてしっかりした医者なんだ!と思ったね.流石,世界1優秀な大学に選ばれたところのお医者さんだけあるお言葉.

そんなわけで怪しい食品を与えず様子を見ている現在(1週間経過).予想的中なのか,第1品目で見る見る改善されていく我が子の肌.ほらっ!やっぱり食べ物が原因だったではないか!

正直,アジア人の食べ物アレルギーや皮膚に関しては,白人には理解出来ない部分ってあるように思う.子供が元気なときは問題ないが,こういう繊細な病気に罹ったときに,海外だと厄介だなぁと感じた.

ともあれ,その第一品目…,特に与える必要もない食品を「体に良いから与えてください」と言ったのは…,息子が生後7ヶ月の時に診てくれた日本の栄養士だった.

つづく….

こちらは昨日の午後.小雨の降る中「トトロの森」にて.
  
左の紫陽花,あちこちのガーデンに見かけるけれど,この時期の紫陽花なのかな?梅雨時期の鮮やかなピンクやブルーと違って,これはこれで渋くて素敵.

  
育児のストレスは,やんちゃ盛りの息子の扱いや食事の用意よりも,皮膚の痒みが悪化していくことが一番だった.ケアに巡って夫婦喧嘩になることだって,しばしばあった.息子が夜中に痒くがって掻き毟りながら起きてくる時は,本当に可哀想で,できれば私が変わってやりたいと思った.

         
「こんにちは~!最近はぐっすり熟睡していますぅ~.お肌が柔らかくなったと好評ですぅ」
小雨が降っていても平気!葉や枝が多いので,それほど濡れないの.でもレインコート買ってやったほうがいいのかな?それともゴミ袋被せちゃおうか…(苦笑).

雨に濡れて木や土がいい匂い.明日は何して遊ぼうかな…?

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コメント (2)
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