第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

集団的安全保障

2005-10-23 06:20:20 | Weblog
どうも国際政治のことを久しぶりに書いてみましょう。

徹夜明けなのであんまり本格的な文章は書けません。

集団的安全保障の話。。。

集団的安全保障というのは国連みたいなものです。
集団的自衛権とは違うので注意して。

でその集団的安全保障というのは、
いくつかの国家がみんなで仲良くチームを組んで、
チーム内のルールを破った奴に制裁を加えるという感じです。

ちなみに似ているものとして、同盟があります。
同盟というのは徒党を組んで、
同盟の外の敵に対して、一致団結するというコンセプトです。

内なる敵と戦うのが集団的安全保障、外の敵と対峙するのが同盟、
と覚えましょう。

んで、この集団的安全保障の典型が国連です。
まぁ、約束破った国に制裁が加わるわけでその辺は分かるよね。

はい。さらにおしすすめて。

集団的安全保障の欠点。
約束を破った国の力が、それ以外の国全体の力の和より強い場合、
はその約束を破った国の暴走を防ぐ上で、集団的安全保障は機能しない。
たとえば国連において、アメリカの強さが90でほかの国の強さを合わせても10だとすると、
アメリカの好き勝手な行動には集団的安全保障は歯止めにならない。かも。


ということで、現在の国連中心とした集団的安全保障による、
大国の暴走を止め平和を実現するという発想には、限界があると思います。

それよりもむしろ、
アメリカと対抗できるような第2の大国もしくは同盟国群が出現し、
その国or同盟国群とアメリカが対峙し、勢力が均衡するような、バランスオヴパワーによって平和を希求するのが21世紀で一番ありえる戦略なのではないでしょうか?

その中で日本はどういう方向を選ぶのでしょうか?