第43代紫組要領次第

開成高校第43代紫組要領次第係のホームページ。

けしからない?

2005-01-10 15:36:13 | Weblog
「けしからん」という言葉がある。怒ったときとかに使う言葉。使うのは主に中年以上の男性だぁね。

でまぁ、テレビ見ながら危ないニュース(殺人など)とかあった時に、ふざけて自分も「けしからん!」って独り言つわけだけど、つい最近、口から出たこの言葉に突然、違和感を覚えた。
「これってどういう意味だ?」と思ったわけで、少し考えた。

―――けしからんの「ん」は打消しだろうな。
―――じゃぁ「けしかる」ていう形容動詞があるのかな。

そこで「けしかる」を辞書で調べてみたが、そんなのない。
では、と、おもむろに「けしからん」と調べると「けしからぬ」が出てくる。そこから「けしからず」にジャンプした。(電子辞書です)
「怪しからず」という漢字がふられていて、「怪し(ケシ)」に打ち消しの「ず」がついたものと書いてある。その後に色々解釈が書いてあるけどどうも胡散。

だって「怪し」ってさ、「普通と違っていて異様」という意味でしょ。この辞書にもそう書いてある。つまり「マイナスの意味」である。

「けしからん」を「怪し」の否定と解釈すると「けしからん」はプラスの意味、若しくはマイナスの否定、になって、兎も角マイナスの意味では使われないことになる。よって矛盾。だから「けしからん」は「怪し」の否定ではないと私は考えるのである。

前置きが長くなった。こっからが自分の主張。つまり、迂闊に信じないでね。

結論:「けしからん」は「気色あり(ケシキアリ)」の否定形である。

「気色(ケシキ)」というのは古文で「情趣」という意味があって、
「気色あらず」って言うと「よくない!」て言う意味がストレートに分かるじゃない。

前置きと結論の分量の比があまりにもセンス悪いけど言いたいことはこれだけ。

意見があったら書いて。(「コメント」って所クリックすれば書けるので)
自分の論点の弱点を指摘してくれればもっと深く考察できるかもしれないから。