市の貸し付け続く
高知新聞 2015年3月3日(火) 配信
高知県四万十市立市民病院(四万十市中村東町1丁目)の2014年度の運転資金が6千万円不足することになり、四万十市は2日、病院に対する同額の貸付金を含む2014年度一般会計補正予算を、2日開会の四万十市議会3月定例会に提出した。四万十市は2013年度、金融機関からの一時借入金が膨らんでいた病院に対し、一般会計から5億円を貸し付け、資金不足解消を図ったばかり。
四万十市によると四万十市民病院は2004年度以降、診療報酬改定や新臨床研修制度の影響などで経営が悪化。金融機関からの一時借入金に頼る状況が続き、2013年度には計4億7千万円に達したため、四万十市が5億円を貸し付けた。また2007年度以降、病院が返済する必要のない、四万十市の一般会計から四万十市病院事業会計への基準外繰り入れを計7億200万円行っている。
2014年度の病院事業会計は約30億円規模。このうち運転資金は収入17億5200万円に対し、18億5800万円の支出が見込まれている。内部留保などを充てても現金6千万円が不足するという。
外来収入が当初見込みより約3600万円伸びたものの、診療報酬改定による長期入院患者減で入院収入は約7500万円減少。退職金が約1900万円増えたことなどもあり、運転資金の支出が収入を上回り、資金ショートの危機に陥った。
四万十市は2015年度一般会計当初予算にも貸付金8600万円を計上。2012年度の貸付金(同額)が2015年度末に返済期限を迎えるため、病院が返済分を借り換える。病院に対する四万十市の運転資金貸し付けは計6億4600万円となる。
中平正宏市長は「病院維持には必要な資金だが、基準外繰り入れでは市民の理解を得がたく、貸付金という対応を取った。今後、体制の見直しも含め経営健全化を図っていく」としている。四万十市は今月中にまとめる予定の四万十市民病院経営健全化計画を基に、市民病院の経営改善を進める。
高知新聞 2015年3月3日(火) 配信
高知県四万十市立市民病院(四万十市中村東町1丁目)の2014年度の運転資金が6千万円不足することになり、四万十市は2日、病院に対する同額の貸付金を含む2014年度一般会計補正予算を、2日開会の四万十市議会3月定例会に提出した。四万十市は2013年度、金融機関からの一時借入金が膨らんでいた病院に対し、一般会計から5億円を貸し付け、資金不足解消を図ったばかり。
四万十市によると四万十市民病院は2004年度以降、診療報酬改定や新臨床研修制度の影響などで経営が悪化。金融機関からの一時借入金に頼る状況が続き、2013年度には計4億7千万円に達したため、四万十市が5億円を貸し付けた。また2007年度以降、病院が返済する必要のない、四万十市の一般会計から四万十市病院事業会計への基準外繰り入れを計7億200万円行っている。
2014年度の病院事業会計は約30億円規模。このうち運転資金は収入17億5200万円に対し、18億5800万円の支出が見込まれている。内部留保などを充てても現金6千万円が不足するという。
外来収入が当初見込みより約3600万円伸びたものの、診療報酬改定による長期入院患者減で入院収入は約7500万円減少。退職金が約1900万円増えたことなどもあり、運転資金の支出が収入を上回り、資金ショートの危機に陥った。
四万十市は2015年度一般会計当初予算にも貸付金8600万円を計上。2012年度の貸付金(同額)が2015年度末に返済期限を迎えるため、病院が返済分を借り換える。病院に対する四万十市の運転資金貸し付けは計6億4600万円となる。
中平正宏市長は「病院維持には必要な資金だが、基準外繰り入れでは市民の理解を得がたく、貸付金という対応を取った。今後、体制の見直しも含め経営健全化を図っていく」としている。四万十市は今月中にまとめる予定の四万十市民病院経営健全化計画を基に、市民病院の経営改善を進める。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます