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モルモニズム関連参考書籍(邦文) 6/17/2006 開始

モルモニズム関連参考書籍(邦文)6/27/2018現在。    
「モルモンフォーラム」誌(1988-2000)に掲載以降
のものを気づき次第列挙してみるもの。短い数行~
数頁の言及も含む。2018/6/27現在 70件。近代デジ
タルライブラリーに33件ある旨記載。   

「モルモンフォーラム」誌(1988-2000)に掲載以降
のものを気づき次第列挙してみるもの。

- - - - - - 記 - - - - - - 

「宗教施設の訪問者に関する一考察」南條了瑛、龍谷大学

  アジア仏教文化研究センター ワーキングペーパー No. 17-13

    (2018年3月31日)。 モルモン教の場合、宣教師が都市化さ

  れた日本社会に出て行って改宗者を得た。(沼野2001年論文を

  参照している)。対して伝統宗教では、人々の宗教施設への訪

  問で伝道の接点が生じる。

 

「君だけの声を聴かせて」福田真史、PHP、2018年。米

  国で子ども合唱団を率いる日本人。LDS教会も教徒

  も言葉で言及されないが、ユタ、ソルトレークシティー、

  BYUなどの言葉が頻出。ldsの果実の一つが本書。

「モルモン教の IT 利用による布教戦略の変化に関する

  一考察」杉内寛幸、「宗教研究」90巻別冊(2017年)

  第十部会。pp. 357-359。第75回学術大会紀要特集。

  PDFで閲覧できる。

 

「モルモン書は現代の偽典 - - ジョセフ・スミスが19世紀

  アメリカで霊感によって著した」ロバート・M・プライス

    著、沼野治郎訳。2017年。モルモン書は聖書学で言う「偽

  典」に属すると分析する。著者は新約学者、内容は専門

  的。LDS教会に好意的に聞こえる筆致。


「戦前における末日聖徒イエス・キリスト教会の日本
 布教とキリスト教界の反応」杉内寛幸著「神道研究集
 録」第29輯、平成27年、32-62頁。著者は国学院大学
 大学院、(公財)宗教情報リサーチセンター研究員。
 記述は学術的・客観的で、これまでの資料を総合・駆
 使し正確である。日本伝道開始間もない頃、高橋五郎
 と並んで教会に関心を示した人物として、木下尚江が
 厳しい視点で銀座会館で講演したことが紹介されている。

「キリスト教とローマ帝国:小さなメシア運動が
 帝国に広がった理由」ロドニー・スターク著、穐田
 (あきた)信子訳新教出版社、2014年
 本のタイトルと副題が示すように大きなテーマで
 大変興味深い。2章でアメリカの新宗教モルモン教
 や統一教会などの発展と比較している。そ
 して、モルモン教をはじめ新宗教はカルト視され
 るが、従来の考えと違って下層階級で構成される
 存在ではなかったと言う。

「宗教リテラシー: アメリカを理解する上で知って
 おきたい宗教的教養」スティーヴン・プロセロ著、
 堀内一史訳、麗澤大学出版会、2014年。現在教徒
 は本質的にアメリカ人と見なされている、世界で
 最も急成長を遂げる宗教運動である、と記す。

「日本岡山ステーク史 第三部 1993-2012 ステーク
  設立30周年記念誌」日本岡山ステーク歴史委員編、
  2013年12月。B5版 376頁。委員長 宮島和則。
 「日本岡山ステーキ部史」1986年、「同 第二部」
  1992年に次ぐ発行。紹介記事、当blogに掲載予定。 

「光の中を歩む」松重光治 個人出版 2013年2月
 末日聖徒としての信仰生活を振り返った自分史。
 A4版154頁。改宗、山口県における高校教職時代、
 家族の記録など、誠実な人柄と敬虔な信仰が記さ
 れている。2015年2月、広島ステーク会長に召さ
 れている。

「モルモン教をどう見るか 第三の視点をさぐる」
 沼野治郎著 せせらぎ出版 2013年1月 174頁
 著者がこれまで研究してきた成果をまとめた集大
 成。BofMが偽典である可能性に触れるなど批判的
 内容も教会の長所と見られる点も取り上げている。

「世界宗教百科事典」井上順孝編、丸善出版 2012
年12月31日 末日聖徒イエス・キリスト教会の項
 (岡本亮輔担当)特色ある外来のキリスト教教派
 に数えられている。厳格な戒律とかつての多妻か
 ら異端視される場合がある。死者のバプテスマに
 言及。参考文献に生駒孝彰 1981, 1995。

「モルモン教とキリスト教はどう違うのか」アンド
 リュー・ジャクソン著、結城絵美子訳 いのちの
 ことば社 2012年12月 234頁 この前後3冊は
 米大統領選にM.ロムニーが出馬してlds教会に世
 間の関心が高まったのを機に出版された。これは
 福音主義派からの批判書。穏当だが一面的。

「そこが知りたい日本のキリスト教の今」潟沼誠二
 著、市田印刷出版 2012年8月 288頁 日本の末
 日聖徒が民間の出版社から教会について最初に著
 した本。題名の示す間口の広さを感じさせるもの
 の、実際は誤解されがちなlds教会について説明
 を試みている。

「名前で読み解く英文学: シェイクスピアとその
 前後の詩人たち」吉中孝志著、広島大学出版会
 2012年3月31日 4頁にわたって「名前と高慢」に
 関してある初期モルモン教徒がジョセフ・スミス
 が自分の名前の綴りを間違ったので預言者に不信
 を持つに至った例をあげている。

「ロムニー候補とモルモン教」橋爪大三郎 Voice
2012-3

「世界の聖地バイブル」アンソニー・テイラー著、
 鈴木宏子訳 ガイアブックス 2011.02.01 200近く
 の聖地にソルトレーク神殿を含む。端麗なモルモ
 ン教教会、教徒にとって至聖の地、重要な巡礼の
 地と紹介。エルサレムに向くよう設計されている
 と書く。

「一夫多妻婚の問いかけ - - モルモン教とイスラム」
 森本あんり、Ministry誌 Autumn 2010, p. 29
「時事評論・現代を読む」7.ユタ州南部FLDSの
 町に立ち寄った時の感想。PDFで読める。他宗教を
 尊重すべきというが、その困難さを感じたという。

「すすんでダマされるひとたち ネットに潜むカウ
 ンターナレッジの危険な罠」ダミアン・トンプソ
 ン著、矢沢聖子訳、2008年 日経BP刊
 モルモン教徒の研究者が聖典と考古学上の発見を
 結びつけようとしているが、その努力は創造科学
 の研究者たちによる試みと五十歩百歩。

 
「日出づる国と共に -- 末日聖徒神殿参入の証詞」
 福田真監修、津田政廣編集 2007年 776頁 非売品
 フリーマン社印刷 40年前日本の教会員は神殿結
 婚をするためチャーター便でハワイへ出かけた。
 その頃神殿結婚をした人たちの証し集。  

「横浜教会歴史 証集」-- 白楽土地購入53周年・横
浜ステークセンター奉献40周年記念 末日聖徒イ
 エスキリスト教会 横浜ステーク刊行 2007年 沼
 野範実編集 42人の証しと横浜の教会歴史 56頁。
 
 
「新編・新宗教と巨大建築」五十嵐太郎 ちくま学
 芸文庫 2007年。新宗教の建築物が無視されてき
 たのに対し、改めて注目すべきではないかと提言
 する。天理教、金光教、創価学会、米国のモルモ
 ン教の施設などが取り上げられている。

「世界まちづくり事典」井上繁 丸善(株)2007年
 7月 世界120都市の中にソルトレークシティを
 掲載。昔米大統領が「全米で最も美しい都市」と
 激賞した。治安よく、凶悪犯罪率が全米一低く、
 清潔な都市のイメージがある、と記す。

「諸君!」'07年6月号 文芸春秋社 小手毬るい NY
発エンキョリ通信9「信仰が友情を壊すとき」
  以前フェミニストであった友人がモルモン教に
  改宗、クラカワーの「信仰が人を殺すとき」を
  読んで失望、友人を失ったと残念がる。  

「アメリカの政教分離 -- 植民地時代から今日まで」
 エドウィン・S・ガウスタッド著、大西直樹訳
 みすず書房 2007年4月 モルモン教の複数婚に
 ついて、最高裁判事ウェィトが法律に反する行為
 としてノーと断じた。 

「ユタ州とブリガム・ヤング」--アメリカ西部開拓
史における暴力、性、宗教-- 高橋弘 新教出版社
 2007年3月 ユタ州定着に当たって剛腕を振るった
 ブリガム・ヤングの思想と行動を、米国西部開拓史
 の歴史的・社会的文脈において叙述。「マウンテン・
 メドウズの虐殺」について詳述。ヤングの大管長就
 任後12年間の29頁にわたる年表が添えられている。 

「旅路」柳田聡子 喜怒哀楽書房 2007
 「あしあと」(1988)、「夕空」(2001)に続く自伝。
 現役歌人として活動を続ける著者は三作とも短歌を多く含む作品となっている。特に後二作は教会
 への言及は控え目であるが、著者の人生の証しと
 なっている。

「エルバート・D・トーマス上院議員と日本」2007年 井口治夫 上智大学 アメリカ・カナダ研究 25, 75-105. Senator Elbert D. Thomas and Japan. 井口は名古屋大学(院)環境学。トーマスがモルモン教徒であることに明確に言及している。英文で長文。

"Elbert D. Thomas; Forgotten Internationalist, Missionary, Scholar, New Deal Senator, Japanolphile, and Visionary" 2007, Haruo Iguchi, 南山大学 nras 29-18

「岩倉使節団における宗教問題」山崎渾子(みなこ)
 思文閣出版 2006年、「ソルトレイク・モルモン教
 徒との交流」に2頁。使節団内に信仰の自由につい
 て論争があったこと、岩倉が「決して今回は解禁し
 ない」と答えたことを含む。著者が30年来取り組ん
 できた論考をまとめたもの。 

「アメリカのキリスト教がわかる」大宮有博 キリス
ト新聞社 2006
アメリカの文化を、ひいては世界情勢を理解する
鍵としてアメリカのキリスト教を学ぶ意義がある
とし、モルモン教会がアメリカらしい教会のひと
つとして3頁にわたって紹介されている。

「ナゲキバト」ラリー・バークダル著 片岡しのぶ訳
 あすなろ書房 2006年
 Larry Barkdull, "The Mourning Dove: A Story
of Love" 親バトを撃ち殺してしまった少年を中心
 に、深く静かに読者の胸を打つフクション。著者
 はユタ州オレム在住の末日聖徒、10人の子供がいる。  

「突破する企業「大逆転」のシナリオ」津田倫男
 講談社+α新書 2006
アメリカの企業マリオット・ホテルが「従業員第一」
の姿勢を打ち出して経営危機を乗り越えたことを論じて
いる。マリオット一族がモルモン教徒であり、・・アメ
リカの企業としては、従業員第一と言って憚らない経営
は極めて珍しい、という。

「ライフヒストリーの宗教社会学--紡がれる信仰と
人生」川又俊則、寺田喜朗、武井順介編著 ハーベ
スト社 2006
 6章 「宗教受容の地域的差異 - 地方都市における
 末日聖徒イエス・キリスト教会 -」 竹村一男
 竹村氏は学位論文で同じ主題で研究を進めている
 が、ここでは個人に対する聞き取り調査の結果を主
 に取り上げて、浄土真宗の家に育った改宗者が理論
 的に教会の教義を受け入れやすいのではないかと述
 べる。

「明治キリスト教の受容と変容 - - 浅田栄次の目を通

  して - - 」野崎晃市、筑波大学に提出された博士

  論文。2006年。その中で、モルモン教の一夫多妻

  制の下の結婚を英国法では認められないという判

  決が出たことに触れている。p. 95。重厚な論文。

 

「裏道」ロバート・M・プライス著、大瀧啓裕訳、2006

  年。S.D.アニオロフスキ編「ラヴクラフトの世界」

  所収、青心社。ふと裏道に入っていくとモルモンの

  集落に紛れ込んだという設定。話しの筋は幻想的、

  容易に後戻りができない気配がして身の危険を感じ

  るという少し気味が悪い小話。


「メイド・イン・ジャパンのキリスト教」マーク・
 R・マリンズ著、高崎 恵訳 トランス・ビュー
 2005
 土着化(定着化も含む)の類型の箇所でモルモン
 教について触れている。非土着的、外国志向的と
 規定。本blog5/22で紹介。著者はモルモン教について
 05年3月国際会議でパネルディスカッションの司会を
 行っている。(朝日05/4/5、リアホナ05/5月号)。

「ジョゼフ・スミスの日記、1832-1836年」平井康大
『アメリカ文化史』第2巻(亀井俊介・鈴木健次(監修)、
 荒このみ(編)、東京大学出版会、2005年)

「史料で読むアメリカ文化史2 独立から南北戦争まで
1770年代-1850年代」東京大学出版会 2005 モルモン
教の予言者スミスの「最初の示現」として知られる出
来事についてスミス自身の日記(手記?)を掲載。モ
ルモン教会が公式に認めているものとは異なる。同様
の史料がさらに複数存在していることも知られている。

「第八の習慣 <効果>から<偉大>へ」スティーブン
 ・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィ・ジャパン
 (株)編 キングベアー出版 2005
著者と出版社がモルモン教徒。レビューには更なる
 効果を期待する声と習慣的に聖書を読んでいるような
 人が少ない日本ではなじみにくいという評も。

「信仰が人を殺すとき ―― 過激な宗教は何を生
み出してきたのか」ジョン・クラカワー著、佐宗鈴
夫訳 河出書房新社 2005
 モルモン教会の原理主義的分派で多妻を実施する
集落(町)がアリゾナ州北部とカナダの州境にあるこ
と、そこに属する男性が末日聖徒の若い女性を拉致
するという事件が何件か起こっていることを扱って
いる。それを起点に批判的なノンフィクション作品。

「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」
 リリー・フランキー著 扶桑社 2005 映画化もされ
た有名作家の自叙伝。主人公が高校生時代、交際を
申し込んだモルモン教徒の女の子から、バプテスマ
を受けてと迫られたエピソードを紹介。

「モルモン書とLDS教会:教会の誕生」平井康大(成
 城大学)『アメリカ研究』38:PP.81-101(アメリ
 カ学会、2004年)

「新宗教とアイデンティティ -- 回心と癒しの宗教
 社会心理学 -- 」杉山幸子著、新曜社 2004
 8章に日本におけるモルモン教、モルモン教への
 入信、民俗宗教性とモルモン信仰のダイナミクス、
 一世二世の宗教的社会化が扱われている。

 
「佐藤龍猪 -隠され居りし学者の生涯―」
森駒枝編集 (株)フリーマン 2004
米国で佐藤龍猪に接した著者が夫人から多くの
  資料を託され伝記を著すに至ったもの。丁寧な
  取材と調査に基づいている。 

「あめつちを見よ-佐藤龍猪翁の思い出―」
  渡部正雄、今井一男、石坂晃一編(非売品)04
パッカー長老、渡部正雄から始めて59人から寄
 せられた思い出集。戦後の教会で大きな役割を果
 たした長老の功績や人柄が、近くに接した大勢の
 人々の言葉で語られる貴重な記録。

「私の気になる事」佃 昌治著、新風社 2004
 平等、自由、権力、理想、宗教、死などについて。
 実践する敬虔なモルモン教徒の長老による、深い思
 いが込められた書物。(出版社による帯の言葉)。

「事典 現代のアメリカ」小田隆裕他編、大修館書店
 2004 越智道雄「アメリカ生まれの宗教」担当
 アメリカ始発宗派の最大のもので最もアメリカ的
 でありながら最も弾圧されたことは皮肉。アメリカ
 を「天下った天国」と見、神とキリストが肉体を備
 えた存在とするのは「天国の形而下化」であり、人
 が来世で神(小文字のゴッド)になれるとするのは
 「人間の形而上化」である、と言う。モルモン教の
 項、3ページ。

「マウナケアの雪」橋本捨五郎、民報マイブック '04
 1895年ユタで改宗、ハワイに移り日本人への伝道を
 支えた勝沼富造(1863-1950)について詳述。

「プロテスタント」 スティー
 ヴン・F・ブラウン著、五郎丸仁美訳 青土社 2003
アメリカで生まれたプロテスタントの筆頭にあげる。
 モルモン教会の著しい成長は巧みに組織化された宣
 教プログラム、家族や健全な生活の強調、そして厳
 格な道徳的規律による。 

「アメリカ歴史地図 / パート2」マーティン・ギル
 バート著、池田智訳 明石書店 2003
 1830-1851年 モルモン教徒がイギリスのリヴァー
 プールを出、西海岸近くのソルトレークシティ、ラ
 スヴェガス、ニューメキシコ、サンディエゴを包括
 する地域を8万人のモルモン教徒による治世下に置
 くと主張するも、最終的にはソルトレークシティに
 絞られる 

「世紀を越えて 末日聖徒イエス・キリスト教会伝道
 100年のあゆみ」日本伝道100周年実行委員会編 '02
1901年ヒーバー・J・グラントが伝道を開始して百年
 になるのを記念して今日に至る日本のモルモン教会史
 をまとめたもの。柳田聡子が主たる執筆者。

「アメリカと神」英語教育 '02/10月 森孝一
 米国にとって「神」の意味、すなわちアメリカの「見え
 ざる国教」を構成する宗教・宗派は変化してきた。今日、
 米国で「神」が意味するところは、「ユダヤ・キリスト教
 的伝統」の「神」であろう。それは聖書の「神」であり、具
 体的には、プロテスタント、カトリック、ギリシア正
 教、ユダヤ教、モルモン教の「神」であろう。

   
「神の街の殺人」トマス・H・クック作、松村潔訳
 文春文庫 2002 推理小説 (原題 Tabernacle 83作)
モルモン教徒の街ソルトレークシティを舞台に連続
殺人を解決に導く、ニューヨークから来た異教徒警
官の物語。巨匠と呼ばれる作者の初期の作品。

「世界民族事典」綾部恒雄監修 弘文堂 2000
 「モルモン教徒 末日聖徒」の項 高山眞知子
 ロドニー・スタークの教徒急速増加の予測、ユタ
 州の高学歴、世界中の信徒が拡大家族のような意識
 と好意的記述。しかし特異な文化を形成するエスニ
 ック集団で異端視されていることにも触れている。

「昇栄への備え」渡部正雄 フリーマン 1999
系図、神殿に関する著者の信仰、信徒の証、著者の
 履歴、改宗、伝道活動など渡部正雄の自伝。

「カルトか宗教か」竹下節子著 文春新書 1999
カトリック教会が、エホバの証人やモルモン教徒に
対して、教義やシステムは受け入れられないが、そ
の信者個々人は同じ神の子として尊重するというア
プローチをとっていることを紹介。

「私が接した言葉とその文脈」沼野治郎 徳山大学
 総合経済研究所発行(叢書17) 1999
 maginifyの語義、メイラー「死刑執行人の歌」、ジ
 ョセフ・スミスの聖書改訂などがモルモン教関連
 (現在著者は広島国際学院大学所属)。流通科学大学
 図書館が所蔵。

 
「インターヴューズ」I,II ペンギンブックス編、文芸
 春秋社 1998 ウィリアム・バロウズ「モルモン教中興
 の祖 ブリガムヤング」(山形浩生訳)を含む

「西部放浪記」上 マーク・トゥェイン著、吉田映子訳
 彩流社 1998 内容情報にロッキー山脈、駅馬車、
 モルモン教が見える。本邦初訳。

「聖書神話の解読」西山清 中公新書 1998
  「ヘブライの民の歴史を反芻するかのようにシオン
 の建設をめざしたかつてアメリカの荒野をさまよい
 いまなおモーセの律法を生活規範に厳然と反映させ
 るモルモン教徒などは現代でもっとも統率のとれた
 ピューリタンといえるだろう。」 p. 88

「異端事典」C.S.クリフトン 田中雅志訳 三交社 '98
  紀元1C-16Cのキリスト教異端を扱っている。モン
 タノス主義の項で、新たな経典を公認の正典に加え
 たため、モルモン教と比較されることがある、と述
 べている。 p. 234 (モンタノス主義には神学者テ
 ルトゥリアヌスが含まれている。)

「もっともっとアメリカ」落合信彦 小学館文庫 '98
 7章「宗教のコンビニエンスストア」アメリカはTV
 伝道師がモラルのバーゲンセールをする世界最大の
 「宗教国家」とし、アメリカ生まれの新興宗教にキ
 リストの弟子、モルモン、クリスチャンサイエンス、
 エホバの証人などをあげる。 

「ミニ人生」佃 昌治著、文芸社 1997
天の会議、人は成長のため生まれてきた、など幸
福な人生のための指南書と紹介されている。ベテラ
ンのモルモン教徒によるモルモン教がよくわかる本、
と短評が寄せられている。

「失われた少年たち」オースン・スコット・カード作
 小尾芙佐訳 早川書房 1997
モルモン教徒の家族、コミュニティが背景。ある連続
 少年失踪事件をきっかけに家族の愛、絆、思いやりな
 どを扱うフィクション。

 
「心臓を貫かれて」マイケル・ギルモア著、村上春樹訳
 文芸春秋 1996, 1999
 殺人犯ゲイリー・ギルモアの年の離れた末弟が、長年
 遠ざけてきた兄の生涯と自分の生い立ちなどを、直接
 自分で記したノンフィクション。モルモン教を周辺か
 ら厳しい目で描いている。

「クリスマスボックス」リチャード・ポール・エヴァン
 ス著、笹野洋子訳、講談社 1995
子供がいて仕事優先で忙しい人に勧められる。米でベ
 ストセラー。背景はソルトレークシティ、キリスト教
 (モルモン教)の考えが滲み出ている。

「世界を動かすユダヤ教の秘密」小石泉 第一企画出版
 '95 7章ユダヤ教から生まれたモルモン教 他にも'93
 「悪魔最後の陰謀」'94「続悪魔最後の陰謀」にモルモ
 ン教が扱われている。メーソンとの係わり。キリスト
 教根本主義系陰謀論。珍妙な理論を展開している。

「カトリックとモルモン教:モルモン神話の謎に迫る」江原錠治 燦葉(さんよう)出版社 1993。比較的穏やかな批評。LDS教会の聖典や著書も引いている。あとがきに「私は素晴らしいモルモンの友人を何人か知っているが、彼らに特徴的なのはど家族をとても大切にするということ。・・かれらは忍耐強く働き、道徳的にきちんとしている人たちである」と書いている。

「北アメリカ」猿谷要 朝日出版社 1992
 コラム「モルモン教の長い道のり」を含む

「キリスト教の苦悶」ミゲル・デ・ウナムーノ著、
 佐々木孝他訳、法政大学出版局 '92
 肉身のよみがえりを信じ、旧約を尊重するモルモ
 ン教徒を賞賛する(1884年の文章)。

「アメリカ教の風景」佐伯真光著、悠飛社 1991
 「モルモン教秘話」と題する章14ページ。初出は
「大法輪」昭和45年。1970年万国博に備え仏教雑誌
「大法輪」の要請を受けて急いで書き上げたもの。
辛口な一般的紹介。マーク・トゥインがモルモン書
を読んで「印刷されたクロロフォルム(麻酔薬)」
と評したが、そのとおりの効果を発揮したという。

「ユタの流れ者」ゼーン・グレー著、仙名紀訳、
  中央公論社 1984
 紫の花咲くユタ、モルモン教徒の策謀に苦しむ美
 貌の女牧場主を助けて闘いを挑む謎のガンマン。
 西部劇ロマンの名作(出版時コピーより)。

「第三の波」アルビン・トフラー著、徳岡孝夫訳、
  中央公論新社 1982
 末日聖徒イエス・キリスト教会(米国)の福祉
 制度を未来のライフ・スタイルの手がかりにな
 る、と紹介。

[1887年~1941年 33件 近代デジタルライブラリー
 「モルモン」
で検索結果。モルモンフォーラム誌
 で既に扱った4点以外29件。翻訳は2点のみ。ここ
 に追って転記予定。(2015.01.21記入)。]
http://kindai.ndl.go.jp/search/searchResult?searchWord=%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3
17 まで転記済 2015.02.21

「アメリカの正体」
芝染太郎 稿 (興亜国際協会, 1939)
目次:九 モルモン宗

「アメリカ講話 : 国民の新智識」
川副佳一郎 著 (東京出版月報社, 1919)
目次:二五 一夫多妻主義のモルモン宗と世界一の
大オルガン

「多妻主義の研究」
ウオルター・エム・ゴリカン 著[他] (大日本文明協会, 1919)
目次:第二十七章 モルモン宗の多妻制

「教育の米国」
吉田熊次 著 (富山房, 1918)
目次:一三 モルモン宗の本山

「外国の名勝」
(科外教育叢書 ; 第51) / 正木貞二郎 [著] (科外
教育叢書刊行会, 1918)
目次:第五十三章 ソルトレーキとモルモン宗の大
本山

「最近之米国」
秋保安治 著 (日本学術普及会, 1917)
目次:第三 ソートレーキとモルモン

「女と男」
蓮愛情史 著 (夏目宣太郎, 1913)
目次:モルモン宗の男と女

「世界的大競走. 後」
石川半山 (安次郎) 著 (金尾文淵堂[ほか], 1908)
目次:(三十八) モルモンの説教

「現今の教育及倫理問題」
吉田熊次 著 (金港堂, 1904)
目次:モルモン宗論

「西教一斑」
ア・ム・イワンツォフ・プラトノフ 著[他] (正教
会編輯局, 1891)
目次:第十四章 今世紀に於て伝播したる「イルウ
ヰンギアン」派「レドストク」派、「モルモン」派、
新哲学の偏理論、社会論

「外航見聞誌」
山辺権六郎 著 (汽関社, 1890)
目次:船上の@道並に「モルモン」教の事歴

「欧洲之風俗 : 社会進化」
西滸 答案[他] (大庭和助, 1887)
目次:米国にてモルモン宗徒の開きたるソート、
レーキ、シテーの有様の事 , モルモン宗の奇談の事

「実地遊覧西洋風俗記」
西滸 著[他] (兎屋支店, 1887)
目次:モルモン宗徒の事

「西俗雑話」
松葉卓爾 (鶴巣) 編[他] (成文堂, 1887)
目次:モルモン宗



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« 今の私の生き... せせらぎ出版 ... »
 
コメント
 
 
 
小山昭次郎寄稿 (NJWindow)
2006-09-11 07:57:25
'98西山清「聖書神話の解読」中公新書については、鹿児島に住む小山昭次郎さんにお手紙でお知らせいただきました。ありがとうございます。



「モルモン教徒は現代最も統率の取れたピューリタン」との記述があるとお知らせいただきました。
 
 
 
モルモニズムのパワー (senninn)
2006-12-28 16:50:34
コメントありがとうございます。

気がつくのが遅くなり、
すみません。

東京に引越しをしまして、
年末やっとネットに繋がりました。
そういえばこのまえ、
新宿のビル街をぶらぶらとあるていたら、
「Can you speak English?」
若い女性に声をかけて、
無料英会話のパンフレットを手渡す、
背が高くスラリとした、
白人のイケメン留学生
(兼:モルモン教徒の神父)を発見。

この宗教のパワーはいったいどこからくるのか、
行動力は?理念は?経済的な部分は???
非常に興味があります。

モルモン教徒についての情報収集の際は、
ブログを拝読いたしますので、
どうぞよろしくおねがいします。
 
 
 
レスthanks (M'smのパワー( NJWindow))
2006-12-28 17:36:53
sennin(仙人)からコメントをいただけて光栄です。

> この宗教のパワーはいったいどこからくるのか、
行動力は?理念は?経済的な部分は???
非常に興味があります。

外から見れば何が人々(宣教師- 男性は長老と称する - と教徒を含む)を突き動かすのか、その力?はと感じるのだろうと思います。
 
 
 
心の清い人 (いかだい)
2007-02-04 17:16:57
はじめまして
Bro.いかだいと申します

ブログの内容と関係が無く申し訳ございませんが、

最近、Oaks. E.著の「心の清い人」を読み、かなり感銘を受けております。

ぜひ、その本を購入したいのですが、もしその方法がございましたら教えていただけませんか?

いかだい
 
 
 
私の所に (NJ(心の清い人))
2007-02-04 21:56:23
来訪歓迎いたします。Oaks長老の「心の清い人」(ビーハイブ出版)は私の所に何冊かあります。よろしかったらお送りしますので、e-mail で送付先をご連絡ください。

ビーハイブ出版はもうだいぶ前に解散し、在庫は関係者の所に送られて入手しにくくなっています。

 e-mail address: numanoj@hkg.ac.jp
 
 
 
心の清い人 (いかだい)
2007-02-05 22:22:32
お心遣いありがとうございます。

先ほどEmailさせていただきました。
Elder Oaksの理路整然とした論理と
謙遜で温かい言葉が私のお気に入りです。

いかだい

 
 
 
はじめまして (はみんちょ)
2007-09-01 06:11:49
先日は書き込みありがとうございました。
神殿の件、勉強になりました。
私の日記のようなブログにわざわざ書き込んでいただけて本当に嬉しかったです。
では、季節の変わり目体調など崩されないようにお体ご自愛くださいませ。

 
 
 
非売品の本も取り上げる理由 (NJ(非売品の本も重要))
2007-09-21 21:36:27
マーク・R・マリンズは「メイド・イン・ジャパンのキリスト教」のまえがきで、日本のキリスト教土着運動を起こした教団の多くが自ら冊子を発行し、教団内部で配布しており、独自に発行したそれらの文献の豊かな内容に驚いた、と記しているからである。

 
 
 
モルモン関係の書籍 (トゥゲザー)
2007-09-22 12:28:47
NJさんの書籍リストに加えていただけたら幸いです。

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「カルトか宗教か」竹下節子著 文春新書
ISBN4-16-660073-7
カトリック教会が、エホバの証人やモルモン教徒に対して、教義やシステムは受け入れられないが、その信者個々人は同じ神の子として尊重するというアプローチをとっていること紹介。

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「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」リリー・フランキー著
映画化もされた有名作家の自叙伝。主人公が高校生時代、交際を申し込んだモルモン教徒の女の子から、バプテスマを受けてと迫られたエピソードを紹介している。

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「史料で読むアメリカ文化史2 独立から南北戦争まで 1770年代-1850年代」東京大学出版会
ISBN4-13-025042-6
モルモン教の予言者ジョセフ・スミスの「最初の示現」として知られる出来事についてスミス自身の日記(手記?)を掲載。これは現在のモルモン教会が公式に認めているものとは異なる内容である。同様の史料はさらに複数存在していることも知られている。

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なお、モルモン教会自身による出版物は、内容に公正さを欠いておりますので、書籍リストでは別扱いするのが妥当であるとの愚見を申し述べさせていただきます。

 
 
 
リスト追加の情報に感謝 (NJ(出版年を))
2007-09-22 16:08:52
トゥゲザーさん、3件の書籍についてお知らせいただきありがとうございます。

早速加えようと思います。書名、著者名、出版社名、短い内容紹介まであるのですが、出版年もわかればお願いいたします。私のリストは年代順にあげていますので。

もし、なければ自分の方で探してみます。
 
 
 
出版年です (トゥゲザー)
2007-09-22 19:35:14
「カルトか宗教か」
文春新書 (1999/11)

「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ 」
扶桑社 (2005/6/28)

「史料で読むアメリカ文化史〈2〉独立から南北戦争まで 1770年代‐1850年代」
東京大学出版会 (2005/10)

また興味深い本があれば紹介させていただきます。
 
 
 
モルモン教徒に失恋する「僕」 (wasatch_15)
2007-10-29 12:47:01
オダギリジョーが主演の映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」でも高校生時代の「僕」がモルモン教徒の女の子に失恋する場面があって面白かったですよ。
 
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