goo blog サービス終了のお知らせ 

NJWindow(J)

モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。

モルモン教会、LGBTの権利を支持すると明言 但し条件付

2015-02-01 00:25:37 | モルモン教関連


2015年1月27日、ソルトレークシティ教会本部で三人の使徒オークス、ホランド、クリストファーソン長老とマリオット姉妹*が全米に向けて異例の記者会見を行い、末日聖徒イエス・キリスト教会はLGBTの権利を支持する「反差別法案」に賛成すると明言した。但し、宗教者たちの権利を保護する限りにおいてと条件をつけた。(* ニール・F・マリオット姉妹、「若い女性」中央管理会長会第二副会長)。

条件というのは、例えば2008年カリフォルニア州で同性婚を禁じた提案8を支持したりそのために献金した末日聖徒が糾弾されたり、社会で不利な扱いをされたりしたことがあったがそういうことがあってはならない、というものである。より広範な平等が実現されるためには、宗教面の例外と復讐除外規定がなくてはならないという(オリン・ハッチ上院議員)。

今回の声明発表は、複雑な反応を引き起こした。それはメディアの見出しによく現れている。「モルモン教会はLGBTの権利を支持する側に立ったようだ」「モルモンの指導者、もっとLGBTの問題で穏健になれると語る」など肯定的にとらえたものと、「懐疑をもって迎えられた」「ゲイの教徒たちから複雑な面持ちで見られた」など冷ややかに受け止められたものに分かれた。

歓迎する側は、近年ゲイやレズビアンに対してモルモンの指導者たちが目に見えて寛容な態度を取るようになっていること、2013年にボーイスカウトがゲイのスカウトを許容する決定を下したことを教会が支持したことに注目している。しかし、ゲイ同士の結婚は神の律法に反するものとして、反対の立場を貫いていく、とモルモンの指導者たちは念を押した。

他方、同性愛者たちの立場を擁護してきた末日聖徒の間では、厳しい批判が渦巻いている。例えば、過去に生じた過ちについてオークス長老が語った部分が取り上げられている。「我々は時に目指していたことに反するような行為があったことを認めることがあるかもしれない。我々は謝罪を求める必要はないし、謝罪することもない。我々は後ろを振り返るのではなく、前途を見て歩む。」フェイスブックで発言したブライアン・渡部は次のようにオークス長老の言葉を引用している。「同性愛者を差別から護る最善の方策は、これ以上反差別法案成立を阻止しようとするより、理論に支えられた例外規定を提案することである。それはある程度成功を収めている。」

27日記者会見を開いた目的はそのことを指摘することでもあった。また、議会が開幕し、全米で州議会が開かれようとする時期に合わせて会見を行ったのであった。(クリストファーソン長老)。

ニューヨークタイムズは、教会がゲイの権利と宗教の信条の間の「黄金の中庸」を目指した、そしてCNNは一種の「休戦」ではないか、と評した。今後の推移を注視していきたい。


最新の画像もっと見る

61 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (教会員)
2015-02-01 21:06:41
「同性愛者を差別から護る最善の方策は、これ以上反差別法案成立を阻止しようとするより、理論に支えられた例外規定を提案することである。それはある程度成功を収めている。」

要するに、同姓同士のカップルが合法になっても、彼らが神殿結婚を申し込んでも今後とも拒否するし、そのように教えていくことに対して、カップル側が裁判所に訴えても教会側が有罪にならないような例外規定を教会は提案し、合意できたら法案に賛成するという意味なのでしょうね。

返信する
要するに (NJ)
2015-02-01 21:39:41
そのようなことだと思います。質疑応答で記者が具体的な点を聞いても、原則や声明の文言を繰り返すに留まったようです。
返信する
謝罪という問題はない (たまWEB)
2015-02-02 05:06:31
今回、オークス使徒は、教会・教会幹部にとって、謝罪(apology)というものはない、しない、そもそも聖文に謝罪という言葉はないしとかって話した模様です。まぁ同性愛は罪との観点ではそうだと思いますが、黒人の神権やマウンテン・メドウの時でも、管長/管長会の言葉に‘謝罪’はなかったと。英語のサイトでそのへん話題にしてるみたいで・・・・無芸大食的解読力のたまWEBではどうももやもやして、頭脳明晰、才智明弁、闊達明朗、博覧強記、聡明怜悧、当代無双、海千山千、瑰意行、海闊天空、格致日新、優勝劣敗、三面六臂、諤諤之臣、温厚篤実のNJさぁぁん、ひとつ解説よろしくお願いしやすで御座候、NJさん率いる・属するそのスタディ・グループとかの見解もぉぉ?!・・・・

http://search.yahoo.co.jp/search?p=dallin+oaks+apology&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=sb-kingbrw1&x=wrt
返信する
より具体的方針 (オムナイ)
2015-02-02 08:33:53
こちらの記事がより教会の立場を説明していると思います。
2006年のインタビュー形式の記事です。
いくつか抜粋してみます。

http://www.mormonnews.jp/記事/同性愛

・感情や気持ちと行動の区別は非常に明瞭です。気持ちを持つことは罪ではありませんが, その気持ちに負けて行動を起こすと, それは罪になります。

・同性愛に関する傾向などの性的傾向や感じやすさの原因について, 教会は何の見解も持っておりません。それは科学的な問題です。生まれつきか, 育つ環境によるかという問題について, 教会は何の見解も持っておりません。

・喜ばしいことに, 同性愛は前世にもありませんでしたし, 来世にもありません。どんな理由にせよ, 永遠の人生のごくわずかな期間である, この世だけに起きる状況なのです。

・こうした傾向のある人がそれを制御し続けるか, またはその傾向に負けても適切に悔い改めるならば, 教会で独身の教会員ができることは何でもすることができるという意味です。
------

今回の反差別法案一部賛成の声明が同性パートナーと認められることで悔い改めの必要な罪に定められないようになることを望みます。

何ヶ月か前世界一のIT企業アップルのCEOがゲイであることを告白しました。

もはや同性愛傾向者は少数派とは言い切れないほど普通のことになりつつあります。

例外措置で割り切れない時代がくるかもしれません。









返信する
Unknown (教会員)
2015-02-02 09:55:28
向こうでは、謝罪すればたちまち裁判となり懲罰的賠償金がすごいらしいです。 例えば教会の資産が2兆あっても4兆あっても関係ないから、高裁で負けたら一時的でも保釈金を80%とか簡単に差し押さえられかねない。

賠償が妥当な時もあるが、いつでも妥当なものと限らないところが恐ろしいのです。

日本の裁判のように被害者がどれだけ損害を受けたかじゃなくて、加害者がどれだけ痛めつけられるかだから、日本のような感覚で謝罪は出来ないという背景があるものと思います。

そのへんも関係あるのではないでしょうか。
返信する
へぇーー (たまWEB)
2015-02-02 10:11:16
“謝罪”にそんな法的背景もあるんすかぁぁ・・・・オドロキ。

“悔い改めの必要な罪に定められないようになることを望みます”・・・・うぅぅんん、馬路ーっすかぁぁぁっ?!まぁ最低限、神殿結婚で同性愛にはならなんじゃないかというのが大方の教会員の・・・・

昔の話であれですが、70年代後半くらいにサンフランシスコに宣教師してた日本人会員から聞いたんでしたが、サンフランはゲイの発祥地みたいで、宣教師さんたちは二人でだと同性愛者に間違えられるとのことで、一人づつ伝道してたとか、ところが、同僚さんにそれらしい人だったらしく、おそわれてしまったんだろうか、とにかくゲイは嫌いだぁと何度も何度も言ってましたなぁ、鉄のパンツをはいて・・・・そんな影響でしょうか、同性愛って聞くと、たまWEB、心に冷たい部分、ひどい言葉を吐いてしまいそうなそんな面がありそうで、気をつけてはいますがなもし・・・・
返信する
悔い改めの第一原則と儀式。1.裁判を恐れて罪を認めないこと(笑) (やれやれ・・・)
2015-02-02 10:17:21
イエスは私たちが天国へ入るための全ての模範を示した、ってのがモルモン教義ですよね。
聖典のどこにも、イエスが謝罪をしたという記録はありません。間違ったときには謝る、詫びると言うのはイエスの模範の中にはないのです。だからイエスの模範に従う末日聖徒は謝罪なんてしませんよってことなのでしょうね(笑)

さすがモルモンは唯一まことのキリスト教会!そこにシビレル、あこがれる~ぅ!

あとモルモンの理屈だと、同性愛者はその事を誰にも知らせず一生涯、心の奥底にしまっておき、決してカミングアウトしなければ、神権や神殿の儀式を含め教会員として全ての権利を受けられますよ、って話になります。
それができない人に非難はしませんが、モルモン教会から出て行って下さいと暗に言ってるわけですね。

これは巧妙にかたちを変えた差別・排斥なんですが、お馬鹿な会員たちはそのこと気がつかないでしょうし、賢い(笑)会員たちはそのことに絶対言及しないでしょうね。

今後どこかで議論が起こるたびに熱心なモルモン会員たちは「予言者は間違って無いよ」「宗教は例外だよ」って必死に擁護するんでしょうねぇ。私はその様子を「やれやれ・・・」と苦笑しながら見ることになりそうです。
返信する
Unknown (教会員)
2015-02-02 10:29:21
『同性愛は前世にもありませんでしたし, 来世にもありません。どんな理由にせよ, 永遠の人生のごくわずかな期間である, この世だけに起きる状況なのです。』

このコメント自体がモルモンの教義なのかどうか微妙だけれど、これだけの判断でいくと、「先天性」ゲイの霊は女性ということになる。  

人の特質性は霊に属するものであり、 霊は永遠に滅びないものです。 この世だけのものは肉体で、いずれ滅びます。

返信する
2は、責任の放棄かな? (やれやれ・・・)
2015-02-02 11:43:03
教会書籍については「公式ではない」、公式サイトの記事については「教義かどうか微妙」、あなたがたの拠り所って何なの?自分たちにとって都合が良いかどうか、自分たちの好みに合うかどうか、でしょ?(笑)

ゲイの霊は女性などとの発言から性的マイノリティに関してあなたが全くの無知無理解であることが明白ですね。いつものことですが、モルモン会員って聞きかじり、ネットでちょこっと調べた程度の知識で世界の研究者たちの成果と自分の思いつきと同レベルと思い込んでいる姿が痛すぎる・・・ユタの老人たちもそんなノリで総大会で説教してるからもう呆れちゃうんですね。本来そうした人たちを諭してあげるのがNJさんたち末日聖徒の有識者じゃないのかと思うんですがねぇ・・・

さておき、『永遠の幸せのために現世で苦労してもそれは短い間の辛抱だ』との理屈は、一部の宗教的過激派による『来世で救われるため自爆テロで殉教せよ』との考えと根幹は同一であり、それに気がつかないでいる人に対しては何かそら恐ろしいものを感じてしまうのです。

こうした形で来世を説く人は他人に何かを強要するために神だの信仰だのを口にするけれど、その本人は全く神など信じていないことを私は経験により知っているからです。
返信する
Unknown (教会員)
2015-02-02 14:24:19
やれやれ氏が何と笑おうが、医学の意見はどの説もまだ十分なコンセンサスがない以上、無知無理解と言われる筋合いがありません。脳科学の進歩は思ったよりも早いですので、それも何年かしたら結論がでるでしょう。 

一方教会の教義では男と女のどちらかであって、議論の余地がなくて、中間の性や何とおりもの性別など受け入れられないのですよ。 

しかし同性愛が先天性と後天性に分類されるのだったら、後天性の人はどうなってるのかわかりませんが、胎児のうちから女性の心であるなら、先のコメントを受け入れるならば、遺伝子に関係なく実は霊が女性だった(あるいは遺伝子が女性で霊が男性だった)の可能性が高いよねってだけの話です。 

医師のお墨付きを考慮した上で、メンバーシップ上のことで解決するなら話は簡単になります。

可能性の問題だけなのに、茶化したりムキになるほうが大人気ないね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。