入江伸光(のぶあき)
11月12日(土)東大阪ワードで入江伸光(以下敬称略)が教
会で歌を歌い始めて20周年になるのを記念してコンサート
を開いた。20年前ジャニス・キャップ・ペリーから「光と
して下さい」という曲をレコーディングする機会を与えられ
て以来、彼は日本の各地で教会員を対象にコンサートを開い
てきた。
この日、東大阪ワードの建物にあふれるほどの人が集まって、
この記念のコンサートを祝福し耳を傾けた。曲目は「光とし
て下さい」、「灯台の光のように」「エキステンディング ラ
イト」など彼のいわば持ち歌のような曲を初め、賛美歌、そ
れに一般のポップスや地震の被災者など日本人を励ます意味
で「上を向いて歩こう」など16曲歌った。
司会も本人が担当し、巧みに曲と曲をつないで聴衆を飽きさ
せず楽しませた。特に今回、関東から余目澄美代が駆けつけ
るなど、才能ある友人たちがデユエットに、ピアノ伴奏に参
加した。この夕べのプログラム(音楽)は全て事前にカラオ
ケでアレンジ(backup)されていて、楽器、バックコーラスな
どがあって聞き応えがあった。これはユタ州にスタジオを持
つ福田真史が全面協力したのであった。音楽の好きな妻と私
はクリスマスが一足先に来たような気がして楽しい夕べをす
ごした。
私は歌詞を翻訳することも一種創作的な活動と見ているが、
入江は創作活動である作詞も始め、曲を主としてペリーに、
また日本人の余目、嶋田智子に依頼している。私は音楽の面
で日本人が創作的な活動を始めていることに注目し、嬉しく
思っている。また、入江伸光のレパートリが広がったように
思われ、今後のますますの活躍が楽しみである。
入江は20年たつ中で、もう歌うのをやめようかと思ったこ
とが二度あると語った。一度はCDを頒布しているのを見た教
会の指導者からCDを売ってお金儲けをしているのですか、と
聞かれたときで、そのような意図ではなかった彼は深く傷つ
いた。そして、年齢をへるにつれて独身でいることを心配す
る家族を見て、やめるべきだろうかと悩んだ時であった。や
めるべきかどうか悩んで祈った結果、賛美歌「神よ汝に近寄
らん」の歌詞に「なおわが歌続けて行かん」とあるのに勇気
付けられ、やはり歌うことにした、と心中を吐露した。そし
て「私は歌う」を作詞したのであった。
入江伸光の活動は信仰、伝道、愛がキーワードとなっている。
その対象は家族、身内から知人、友人など身近な人、そして
まだ福音を知らない人に及んでいる。この夕べから受けた彼
の印象は、誠実で、善意から活動しており、謙遜で明朗な好
男子の末日聖徒である。
参考:モルモンフォーラム誌 第13号(1994年秋季)「日本
の末日聖徒による音楽創作活動」入江伸光「音楽は言葉より
人の心に入っていきやすい」
本ブログ 2006/02/26 ケネス・コープと入江コンサート
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何時だったか、ゾーン大会にゲストとしていらっしゃって近しくお会いすることができ、歌も間近で聴くことができました。
歌声だけでなく、お人柄の素晴らしさにも惹かれました。
先日のコンサートで彼が元々歌が好きで昔からヒットソング(アメリカのポップス)を歌っていたことがわかりました。(ごく自然なことと言えばそうですが。)
彼が独身でいるのは、私の理解では職業が関わっていると思います。いろいろ活躍してこられたのですが、歌を歌うことが優先され勝ちで収入の面で自分も女性側も結婚に踏み込めなかったのでは、と見ています。
モルモンフォーラムの名称も懐かしいです。
実は、入江兄弟の「主よ、そこにいるのですか?」の英語歌詞をサーチしていて、
このBlogに行き当たりました。
名古屋市 井手久美子
有意義な日々をお過ごしください。