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沼野が話した内容のレジュメ(記録目的)。

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2013/02/16 東京 「こどもの城」
沼野治郎
出版記念講演会 [レジメ]
「モルモン教をどう見るか。 第三の視点をさぐる」せせらぎ出版 2013年

1. 執筆の意図、目的 
1)異端、カルト視する人々へ
2)日本の末日聖徒へ情報提供 余談 高橋弘著について

2. 類書 先輩潟沼誠二氏の「そこが知りたいキリスト教の今」との比較

3. 執筆の姿勢。ジョセフ・スミスの伝記、リチャード・L・ブッシュマンを参考に。

4. コミュニケーションの形
クリックすればはっきり見えます

5. 新しい内容の紹介(一部)
1) 教会歴史上、教徒が迫害され、移動を繰り返した理由

2) 教会歴史上末日聖徒側に自警団が存在したこと

3) 神学的・宗教学的考察、分析 モルモン書、多妻、エンダウメント等

4) 1924年日本伝道部閉鎖の理由
「反米感情の高まり」とされてきたが、むしろ「伝道成果のひどい停滞」が第一の原因。伝道本部の扉に怒りのビラが貼られたのは、教会幹部が閉鎖を決めた3週間後6/28. (Reid L. Neilson, “Early Mormon Missionary Activities in Japan, 1901-1924.” University of Utah, 2010, p. 139)。伝道不振が第一の理由は、Thomas G. Alexander, “Mormonism in Transition” にも。p.236。

5) 日本のLDS教会の時代区分

6.拙著に対する反応、施設の受け入れ
[ 寄せられた短評 ]
森孝一 神戸女学院 学院長(前同志社大学一神教学際研究センター長)
「副題にあるように、護教的でもなく、また敵対的でもなく、モルモン教について知らなければならない情報を、バランスよく、過不足なく提示されていると思う。地図や写真も理解を進める上で、おおいに役立つものであると思う。出版がもう一年早ければ、大統領選挙との関係で、日本の読者にとってありがたいものとなったと、少々悔やまる。」
小原克博 同志社大学一神教学際研究センター長
「アメリカでは、ロムニーの関係でモルモン教についての基礎知識がかなり広まったのではないかと思うが、日本では、まだ十分とは言えないので、こうした著書が世に出ることの意義は大変大きいと思う。」
Gu An 名誉教授
「実は私の不肖の学生であったGQH君が「素顔のモルモン教」を出版しました。しかし、「反感に満ちた不公平なもの」(高山)で、私の不興を買っていたので、客観的な「第三の視点」が出たものと喜んでいます。よい(モルモン教会の)紹介をされたと思います。」
H大学英文学Y教授(LDS教会員)
本が届いて3日足らずで読み通してしまいました。今までの研究成果が見事に構成され配置され、最新の話題も取り込まれていてとにかく面白かったです。目から鱗が落ちる箇所が沢山ありました。まだまだ一般の会員の中には、批評的姿勢を誤解する人たちもいると思いますが、歴史に残る研究成果だと思います。

[末日聖徒の反応] 2013/02/16現在
好評---16 やや好意的---10  不評(or慎重)---3  沈黙---多数13

[施設の受け入れ] 公立図書館: 福島、奈良、高槻、茨木市立(出版社から数十部納入され、追加も)  
大学図書館: 東京神学大、国際基督教大、関西学院、大阪大、広島大、山口大, BYU-Provo, 他2校

7.終わりに 執筆者が求められている。著作は一種の遺言?

--- --- --- --- 以上



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