新人戦準々決勝が愛鷹多目的競技場でありました。運営と審判があり、関わってきました。
準々決勝。つまりベスト8のステージです。このステージが目標である選手たちをスタンドで見つけたのは、数人でした。
焼津中央高校のチーム一丸となるプレイは、本当に参考になる闘いでした。決して下がって守り、失点だけを防ぎ、PK戦になればラッキーみたいなものではなく、自分たちのやれることの中で最大限の選択や判断をして、決断してプレイをやり続けることを見せてくれました。
それはさておき、いろいろ感じました。
静岡学園の選手たちの会場に来てから、アップを始めるまでの行い。また、アップの雰囲気。
試合中のサブの選手のアップ。また、サブの選手からのピッチの選手への声かけ。
サブの選手の試合への入り方や入った後のパフォーマンス。
ピッチ内での選手同士のコミュニケーション。
ベンチ外の選手のサポート。(選手権でも活躍した加納選手は怪我もありベンチ外でしたが、水汲みを率先して行い、コートを運び、選手に声かけを続けていました。)
これらは、この選手たちだからできるのか考えました。他の先生方とも話したのですが、やはり気付いていて当たり前のことをしているだけの選手と、気付かないでやらされている選手との違いなのだろうと思いました。
ボトルの水を自分たちで用意し、なくなったらプレイしてない選手が補うチームと、マネージャーに頼み、なくなったら「なんでないんだよ。マネージャー働けよ。」と言い放つ選手がいるチーム。
ゲームのために必要なチームの道具を運んだり整頓して使いやすいようにするチームと自らが使うユニフォームや着替えを脱ぎ捨て、マネージャーや他の選手がたたんだり揃えたりするチーム。
どちらが、細部にこだわり、気づいてやることができる人間性を備える選手やチームなのでしょうか?
ピッチ外のことだけ触れているようにみえますが、細部にこだわる選手は、プレイも拘りがみえます。
パスの質、コントロールの質。タイミングの質。サッカーの流れを読む力。自分が活躍するために味方と協力しようとする姿勢。何よりもチームのために全力を注ぎ込むメンタル。得点チャンスを逃さない飛び込み。もしかしたらというリバウンドの意識。シュートを決めさせてなるものかとシュートブロック。絶対に抜かせるかと粘り強い対応。抜かれた後の切り替えからのプレスバック。ここだと判断したときの裏への飛び出し。ピンチだと感じたときのポジションに関わらず全力で帰る守備。
これらの全てが変わってくるのです。
それをやるかやらないかで、ゲームがどのようになっていくかわかります。
だから、自らが気づいて、考えて、感じてやらなければいけないのです。
だから、ただいい選手がいるから強いとかだけで、サッカーは成り立たないので、ジャイアントキリングが起きやすいスポーツなのです。
だから、世界中の人がサッカーに熱狂するのです。
だから、日頃の積み重ねが大切なのです。
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