こんなコラムを目にしましたので、紹介します。
先日の講演の後、
「先生、とてもいい話が聴けました。ありがとうございました。」
と、Aくんに声をかけられました。それを聞いたとき、A君は素晴らしいな~と感心しました。私は、A君は素晴らしいな~と感心しました。私はA君だけに話をしたわけではなく、参加していた180人に向かって、同じように話をしたつもりでした。
人には、その経験や知識に差はあるし、同じ年齢であっても、今まで育ってきた環境が違うのだから、理解できることとできないことがあるのは仕方がないことです。しかし、何よりも大切なことは、「理解しよう」→「何か学んでいこう」と前向きに取り組む姿勢だと考えます。
私たちは、何気ない毎日の生活の中でも、自分を変える(成長させる)ための刺激を、たくさんの場で、たくさん受けています。授業や部活はもちろんですが、読んでいる本や友人の何気ない話からだってたくさん受けています。これはみんな同じです。しかし、成長の度合いは、みんなそれぞれ違います。
この差はどこからくるのでしょう。
その差は、刺激をどれだけ自分のこととして受け止めてきたか、どれだけ成長に生かして、きたかということにかかっているのです。誰もが、同じように伸びる力を持っています。
「自分を変える」には、心のコップの口が上を向いていなければなりません。経験や知識など能力の差があるように、私たちのコップにも人それぞれ器の大きさが違います。しかし、器の大きさより、まずは上を向いていなければ、例えどんなに価値ある水が注がれたとしても、そこに溜めていくことはできません。私がA君に感心したのは、A君が心のコップを上向きにしていたからなのです。
現在、皆さんのコップは、常に上を向いていますか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます