のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 2

2009-08-23 | 小説 忍路(おしょろ)
私は食事をとるためにホテルを出た。好みの店を探す余力もなかったのでホテルのすぐ横あいにある小さな店に入った。「えずや」というどうにも腑に落ちない名をつけた、安い食堂であったが、中は一見して北大の学生相手の店だということが分かった。  たくさんの漫画が本棚にあって、学生らしい青年が一人先客でいた。彼は漫画を見ながら大盛りのピラフを食っていて、私に気付きもしなかった。  私は安いメニューを見なが . . . 本文を読む
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