スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

パンプローナの牛追い祭り

2007年07月18日 | おすすめ~な観光名所

マドリッドから北東へ約450Km。
ナバーラ地方の古都パンプローナは、毎年7月に行われるサン・フェルミンの牛追い祭りでその名を知られている。
そのサン・フェルミン祭に初めて行ってきた。
実家の父も日本から参戦。
いざ。

町は、白いシャツとズボンに赤いバンダナと腰布、というこの祭りのユニフォームを身につけた人々で溢れかえっていた。
バスの運転手も、レストランのウェイターも、パン屋も八百屋もみーんなその格好をしている。
カタチから入るのは大事だと常々思っている私は、もちろんそれを買いに走った。
さっそく身に着ける。
祭りの一部として私たちも、うんうん、十分溶け込んでいるゾ。
この時期、商店街のウィンドウもすべてそういうコーディネイトになる。



祭りの期間中(7月6日~7月14日)毎朝8時にエンシエーロ(牛追い)の儀式が始まる。
旧市街のはずれ、ナバーラ博物館脇が出発地点だ。
囲いから放たれた10頭ほどの牛たちが、市役所前広場を経て石畳の小路を闘牛場まで駆け抜ける。
その牛たちを追って人々が走る。
角を曲がりきれずに牛たちが次々と折り重なってコケる。
牛に角でお尻を突かれたり、ふんずけられたりして人もコケる。
毎年けが人が続出、時には命を落とす人もいるという。
救護隊と救急車が常に沿道で待機している。



朝8時からのそれに備えて6時に旧市街に出かけたが、すでによい場所は埋まってしまっていた。
沿道の柵は二重になっており、一重目はテレビや新聞などのプレスと、救護班用にキープされていた。
一般ピープルはその後ろだから、柵の上に乗っかるようにして上から見下ろす形でなければエンシエーロの様子はよく見えない。
けれど遅かった。
柵の上はもう、電線にスズメの止まっているがごとくびっしりと人で埋め尽くされていた。
私たちは仕方なく、人の足元のすきまからのぞいて牛たちが来るのを待った。



牛たちと人々は一瞬で通り過ぎた。
「来たぞ!来たぞ!」という興奮は確かに伝わってきたが、あまりにもあっという間でなんだかよくわからないうちに終わったというのが本当のところだ。
それに足しか見えなかったし。
目の前で牛が一頭コケてくれたのが唯一ラッキーだった。
牛って倒れるとなかなか起き上がれないんだということがわかった。

最前列の特等席でプレスの人たちが身を乗り出してカメラを構えるのは、わかる。
でも救護班や警察までがいつのまにかそこでこぶしを振り上げてノリノリだったのはいかがなものか。
それまで無表情でクールに「仕事だ」的なそぶりをしていたのに。
ずるいぞ。

次回に続く。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本格的 (はるの母)
2007-07-18 17:39:25
すご~い。本格的というかテレビではなく本物を見たんだよね。私にはリゾートなお宅もお祭りも羨ましいわ。電車や墓地を見ている場合ではないわね。
こちらはセールも始まりデパートのはしごの日々よ。上野→日本橋→銀座巡りの今日はさすがに疲れてビールが美味でした。
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私も (マドリのN子よりはる母さんへ)
2007-07-19 00:09:30
こちらもバーゲン真っ盛りよ。
なかなかサイズの合う服をさがすのって大変なんだけど。
デパート巡りは疲れるけど、やっぱ楽しいよね~~。
そのあとのビールも、たまらん~。
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すご~い (yuk)
2007-07-20 06:28:04
本物観たなんてすご~い
毎回観るたびに、エンジョイしているわ・・とうらやましくなります。お家もすご~
エステートのプールとは違うのね…

せめて、エステートから出なくては・・・と思いつつ、半径500mいないで暮らす日々です

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私だけが楽しんでるの・・・。 (マドリのN子よりyukさんへ)
2007-07-20 06:49:28
子供たちにいろんな世界を見せてあげたい!とか思ってあちこち連れて行くけど、彼らは全然そういうの興味なくて。
私だけが楽しんでいます。
子供は迷惑そうです。
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夏休み (はるの母)
2007-07-20 16:21:52
今日は終業式。夏休み開始!ここのところ暑い日もなく夏休みと言われてもピンと来ません。
しかし自由研究という単語は母の気持ちを憂鬱にさせるわ。心配性な母は陶芸、貯金箱、木工と教室三ヶ所を予約済。どれかは作品として提出出来るはずと企んでます。まだ小三、こんな悩みで良いのは幸せかな
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そんなお教室があるの! (マドリのN子よりはる母さんへ)
2007-07-21 02:19:53
いいね、それ。
やっぱり早いうちに手を打たないとね。

私が子供の頃も、夏休みの自由研究ってやつには悩まされたわ。
家族総出で大騒ぎで仕上げたのを思い出します。
読書感想文も困ったけど、結局毎年おじいちゃんに書いてもらってたわ。
それ入選しちゃって、ますます困ったわ。
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