スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

クローゼットが欲しいかも

2008年12月31日 | ワンコとの生活

ワンコのゆず。
マドリッドの冬があまり寒そうなのでセーターを編むことにした。
ピンクの毛糸がほどよく余っていたので適当に始めてみる。

はて。
犬の服ってそもそもどういう構造になっているのかしら。
筒型になんとなく編んで、足を通す穴を開ければよいのか。
そんな単純ではないような気もするのだけれど。

それに、足が4本だからといって4本とも通してしまうとオシッコができなくなってしまうではないか。
オシッコのたびに脱がせるのもどうかと思うし。
ゆえに前足の2本のみを通す穴を開けた筒型に決定。

平面に編んだ2枚のパーツをつなぎ合わせる時に足を通す口を残しておくという簡単な方法でやってみた。



おチビのゆずのセーターなんてあっという間に完成した。
完成品のみを見ているとなんとも不安なキモチになってしまうが、着せてみたら結構カワイイ!
カワイイではありませんか。
本人←× 本ワンも満更でもなさそう。



こうなればもう一着。
今度は赤の少し細めの糸で。
袖口や首、裾に紺色でトリミングもしてみた。
なんだか楽しくなってしまっている。
るんるん♪



これもまた似合うわ~。
それに温かそう。
寒い日のお散歩もこれでバッチリ!



犬に服なんて着せる人の気が知れないと思っていたが、ちょっとこれはハマる。
まだいい感じに余っている毛糸が我が家にはたっぷりあるのだ。
フリースのコートも検討中。
ゆず専用クローゼットが必要になるかも。

暑いから・・・

2008年08月12日 | ワンコとの生活
床の上にビローーンとのびているのはナマコではなくて、我が家の愛犬ゆず。
暑いので、冷たい場所をさがして移動しつつ、このようにあられもない格好で這いつくばっている。
這いつくばるのはいいけど、後ろ足までおっぴろげて完全に伸びてしまうワンコを初めて見た。

↓どよ~~ん、暑いよ~~。



↓ん?!シャキッとしなさいって?



↓ムリ。



マドリッドの夏は日射しは強烈だが湿度が少ないので日陰や家の中は比較的涼しいはず。
やっぱりこのモジャモジャの毛がまるでダウンジャケットのように暑苦しいのだろうか。
だとしたら気の毒としか言いようがない。
かと言ってツルツルに刈ってしまうのも飼い主としてツライ。
だって「ぬーいぐるみみたーーい!」ってみんなが寄ってきてくれるのもこの毛があってこそだし。

日本の蒸し暑い夏未体験のゆず。
これしきの暑さでダラダラしていてはダメ。
来年はもっともっと暑そうだよ。



本来のカラダ・・・?

2008年04月25日 | ワンコとの生活

我が家のワンコ、ゆずのお風呂は2週間に1度である。
ちょっとバッチイ気もするが、あまり洗いすぎても皮膚にダメージを与えるのでよくないと聞くし、体臭の少ない犬種でもあるので2週間に1度で十分らしいのだ。

大抵は週末にしているが、ここのところ週末にゆずの調子が悪かったり、すごい雨降りで気分が落ちたりして(飼い主の)、結構お風呂の間隔が空いてしまった。
う~~~、臭い、臭い。
かなり臭い。
抱っこしたくないくらい臭くなってしまったのでとうとう風呂場行きとなった。



お風呂はあまりお好きではないようだ。
神妙な顔である。
シャワーでお湯を体にかけ始めると「ク~~ン、ク~~ン」と切なげな声をあげながら浴槽から逃げようともがくもがく。

しかし毎回笑えるのがゆずの本体。
本来のカラダ。



ふわふわでモコモコでポチャポチャなゆずが↑こんな。
まるで別犬。
気味が悪いほど痩せててなんだか情ない。
彼女はほとんど毛で成り立っているのだ。
なんだか「お化粧を落としたら別人!?」みたいで初回のシャンプー時の私たちのショックと言ったら。
回を重ねてもまだいつも軽くビックリする。

でもシャンプーのあとタオルでゴシゴシしてドライヤーでブゥォ~~ン、と乾かしたら元どおり!



シャンプーはほんのりピーチの香り。
これでしばらくはほおずりしても大丈夫。
すりすり~~~。


チキティート・チキティート

2008年01月12日 | ワンコとの生活

我が家のトイ・プードル、ゆずは今月で5ヶ月である。
3回目の混合ワクチンと狂犬病のワクチン、そしてマイクロチップを装着して、晴れて我が家の「ゆず」として散歩できるようになった。

家でおしっこもウンチも済ませるのですごく寒い日や天気の悪い日は無理して散歩に出る必要はない。
でもこの時期子犬には社会勉強が大切なのだそうで、外の世界の騒音に慣れさせたり他の人や犬にたくさん会ったり、車や自転車の危険を教えたりするために、散歩は不可欠なのだ。
なるべく毎日させてやりたいと思っている。
なによりゆずは散歩が大好きなのだ。



「散歩に行こ~ね。」
とリードを手にすると気も狂わんばかりに飛び跳ねる。
家を出るなりぐいぐい進む。
本当は飼い主の歩調に合わせて適度に進むよう訓練をすべきなのだが、ちっこいのにあせってピョンピョン飛ぶように走る姿がうさぎみたいでかわいいので、すっかりゆずのペースで、飼い主は息をゼェゼェはずませて走る。



プードルはフランスが原産なのだとか。
小型犬のイメージが強いが、スタンダード・プードルは中型犬で、結構な大きさだ。
小さい家庭犬が好まれる今日では、トイサイズが人気である。
交配を重ねて、今日本でもポピュラーなテディベアを思わせるレッドというカラーが生まれたが、基本は白と黒。
スペインでも白や黒のプードルはよく見かけるが、レッドは珍しい。

それだけに、ゆずを我が家に迎える時もレッドの仔を探すのには苦労をした。
ネットでプードル専門のブリーダーさんを探し、メールや電話でコンタクトをとった。
言葉や習慣の壁をクリアしてゆずを迎えた時は本当にヘナヘナと床にへたりこむほどだった。

そんなふうにして手に入れた希少な仔、ゆず。
一昔前のプードルの典型だったあのヘンに気取ったカットではなくて、今日本で人気のテディ・ベアカットに近づけようと、自然に毛を伸ばしている。
それが新鮮なのか、散歩に出ると、周囲の反応にちょっと驚く。





「ええっ!?ぬいぐるみかと思った!」
「・・・なんていう種類?」
「くまさんみたい~!!」
日本じゃ飽きるほど見かけるだろうトイ・プードルが、スペインではまるで珍獣だ。
パンダかコアラのように。

「ケ・チキティート!!(¡Qué chiquitito! なんて小っちゃいの!)」
「オラ、チキティート、チキティート!(¡Hola, chiquitito, chiquitito! こんにちは、おチビちゃん)」
道ですれ違う人たちが、ニコニコ顔になって(目線は私たちじゃなくゆずに)声をかけてくれるのはなんだかうれしい。
数年後、スペインでもレッドでテディ・ベアカットのトイ・プードルが大ブレイクしていたりして。

ゆずがきっかけになって、犬好きのスペイン人たちともっと話ができるようになれたらステキだなと思う。
そしてあわよくば、散歩効果でシェイプアップができれば。

明日も散歩しようね、ゆず。



ワンコのゆず part 2

2007年11月26日 | ワンコとの生活

「とってもおてんばよ。」
我が家のワンコ、ゆずのブリーダーさんが言っていたが、その通りだった。
ほんとに女の子か、キミは!?とひっくり返して確認してしまったほどである。
子犬のくせに驚異的なジャンプ力でクッションをピョンピョン渡り歩き、いたずらをして「コラッ!!」と叱られると疾風のように逃げる。
やれやれ、これはちょっと大変かも。



室内で犬を飼うのは初めてで、まずはトイレのしつけから始めなければ。
スペインのほとんどのワンコは外でおしっこやウンコをするので、ペット用のトイレトレイやトイレシートはあまりポピュラーではない。
売っているのをめったに見かけないし、たまに見つけても、すごくお高い。
シートは60cm×60cmが1枚約100円もする。
でも嵐や吹雪の日も必ず散歩に出かけなければならないのも大変なので、家でトイレが済ませられる犬になってほしい。
お高いトレイとシートを買ってトイレトレーニング開始である。

ゆずがソワソワしてクンクンにおいを嗅ぎながらくるくる回り始めたらおしっこの気配。
すぐさまトイレシートの上に連れて行く。
うまくできたらたっぷりほめる。
おやつをあげたりする。
「大げさなくらいほめてあげること」とものの本に書いてあったので、それはもう気が変になったのかとお隣さんがいぶかるのではないかと思うほどベタほめをしている。
逆に失敗した時はしばらくケージの中で反省タイム。
これを根気よく繰り返すことによって成功のパーセンテージが上がってくるのだ。



トイ・プードルは犬の中では比較的賢いと言われている。
ゆずも1週間ほどで、粗相の回数が減ってきた。
それどころか成功報酬のおやつをねらってか、やたら頻繁にトイレに行き、1~2滴しかでていないのに得意そうにチラッとこちらを見る。
結構したたかである。
でもそうなってくると、「いつどこで粗相をされるかわからない」という緊張から少し解放される。

朝の家事をかたづけている間、ゆずは私の後をちょこちょこくっついてきたり、自由にあちこち歩き回ったりしている。
じいっと監視しているわけにもいかないので注意をしつつ自分の仕事をする。



夕方子供たちが学校から帰ってきて、息子の部屋の座布団の上でゆずのものと思われる(あたりまえ?)ウンコ1本発見。
気づかなかった!
即座に処理。
すると娘が、
「ママ~。私の部屋にウンコがある・・・。」
・・・もちろんゆずのである。
ゆずから完全に目を離したのは朝の家事タイムだけだったから、あのわずかな隙に息子の部屋で1本、娘の部屋で1本、何を思ってか場所を移動してスッキリしていたのだ。
腹が立つよりその姿を想像するとおかしくてしばらく笑いが止まらなかった。

まだまだ続く忍耐の日々である。





ワンコのゆず

2007年11月14日 | ワンコとの生活

いろいろ考え迷ったが、ついにワンコを飼い始めた。

スペインに赴任が決まった時、日本を離れることを嫌がる子供たちを説得するのに「一緒に行くなら犬を飼ってあげるから」と、犬をエサにして釣った父と母。
約束した以上は守らねばならぬ。
着いた翌日から犬さがしが始まった。

スペインのペットショップは、日本のようにガラス張りになったショーケースに数種類の犬や猫を陳列して売るというタイプのものではない。
実際ショップに行っても1匹か2匹ヨークシャーテリアあたりがいたりするくらいで、あとはエサや首輪などが売られているだけである。
動物を小さな箱に閉じ込めてさらしものにし強いストレスを与えるのは、動物愛護の点からもよろしくないということなのだろうか。
あちこちのショップを回ってみたがどこもそんなふうだった。
欲しいペットのタイプがあれば、店に伝えて取り寄せてもらうこともできるらしいが、息子の飼いたがっていたミニチュアダックスフントは日本であれほど人気なのにもかかわらず、どういうわけだかあまりスペインの市場に出ていなかった。
子供たちはがっかり。
他のワンコも考えてみたが、でもこの先十何年も一緒に過ごすペットなのだから妥協はしたくないと息子は主張。
そしてビックリするほどあっさりと「スペインではあきらめる。」ということになった。

拍子抜けしたのは私である。
子供たちの「ワンコ計画」に乗せられているうちになんだか知らず知らず私こそがワンコを飼うことを楽しみにしてしまっていたようだ。
子供たちには「イヤだイヤだぁー!絶対ワンコ飼いたいの~!!」とダダをこねてほしかった。
「しょうがないわね~。」とか言いながら「約束だったもんね。」ってことでなんとしてでも納得のできるワンコを探す努力をする。
そんな図式が頭にあったのに。



それから1年が経った。
あきらめの悪い私は密かにインターネットでスペインのブリーダーを探していた。
ダックスがいないのなら何か他のかわいくて初めてでも飼いやすいワンコはいないか、情報を集め勉強した。
そしてやっぱり日本で人気のトイ・プードルはどうかと考え始めた。
ブリーダーさんと連絡をとり、希望のワンコを決めてそれとなく夫や子供たちの反応をうかがう。
娘は大賛成。
息子も妥協はしたくないと言ったものの、やっぱりとりあえずワンコが飼えるならまあいいか、と思ったらしい。
そして約束を守れずにいることをすまなく思っている夫も納得した。



かくして10月末のある日、生後2ヶ月半のトイ・プードルの女の子が我が家にやってきた。
名前を「ゆず」とつけた。


つづく