スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

12月のマドリッド part 3

2006年12月22日 | おいしいコト

スペインではクリスマスシーズンになるとトゥロン(Turrón)というお菓子があちこちの店頭にならぶ。
中世イスラム政権時代にアラブからもたらされたと言われているこのお菓子は蜂蜜とアーモンドと卵白を混ぜて固めたもので、ちょっと分厚い板チョコのように平たくされて、大抵は箱に入って売られている。
これが出始めると、ああ今年ももうクリスマスが来るのね、ということになるのだ。

たくさんの種類があるトゥロンだが、代表的なのはアリカンテ(Alicante)とヒホナ(Jijona)。
アリカンテはアーモンドの粒がそのまま大胆に、そして思い切り贅沢にゴロンゴロン入っていて、歯ごたえがある。
ヒホナはアーモンドを粉状にして他の材料とともに固めてあり、ねっとりと柔らかくてサクッとしている。
「ねっとり」と「サクッ」はちょっと相容れないような感じがするかもしれないが、これが意外に仲良しなのだ。

他には卵黄のトゥロン、ドライフルーツのトゥロン、チョコレート、生クリーム、ココナッツ…いろんないろ~んな種類のものがスーパーやケーキ屋さんにてんこ盛りになっている。
けれどやっぱり私はオーソドックスな2種がお勧めだと思う。

トゥロンは1cm幅に切って食べるのが一般的だ。
スペインのお菓子はものすご~く甘いものが多い中で、このトゥロンは意外に甘さも控えめ。
ついついお茶請けにどんどんいってしまう。
日本の食品には最近大抵のものにカロリーが記載されているが、トゥロンの箱には書いてない。
知人はこれを食べ過ぎて3キロも太ってしまったという。
恐ろしいことだがおいしいのだ~。




12月のマドリッド part 2

2006年12月15日 | 季節の風景

マドリッド、セントロのプラサ・マジョール(Plaza Mayor)でクリスマスの出店があるというのでやってきたら、えらい人出だった。
プラサ・マジョールというのはその町の中心となる広場で、どこの町や村にでもある人々の憩いの場所である。
マドリッドのプラサ・マジョールは旧市街、プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)近くにある。

地下鉄ソルの駅を降りるともうそのあたりからかなりの混雑。
思わずバッグを胸の前に抱える。
プラサ・マジョールまで難儀をしながらたどり着くと、なるほど、クリスマスのリースやベレン人形を売る出店がたくさんならんでいた。



なんだか年末の上野アメ横あたりにいるような気がしてきた。
こういう人混みにいると気持ちがソワソワしてしまう。
来たからには何か持って帰らねば、と思いツリーの飾りを少し買った。

なぜかとっても売れていたのが「カツラ」だった。
バリエーションが豊富でオドロキだ。
ハンパじゃないアフロ、三つ編み(いろんな色がある!)、お蝶夫人風たてロール、セーラームーン風…
みんな買ってそのままかぶって歩いてゆく。




いったいなんで?と思えば、新年のパーティーでかぶるのだそうだ。
ここでは誰もがクリスマスは家で家族と静かに過ごし、新年は仲間と派手に騒いで盛り上がるのだ。
カツラ9ユーロ。
なんだかちょっと欲しい。





12月のマドリッド

2006年12月10日 | 季節の風景

12月。
街はクリスマスを待つ人々であふれている。

マドリッドのセントロ(centro 中心)では今、そこかしこの通りに様々な電飾が施されている。
昼間に見るとなんだかうすら汚れて景観を損ねているなぁと感じるが、これが夜になり灯が点るとなんともキレイで暖かい気分になる。

普段は夜になるまでセントロにいることがない。
子供たちを学校に迎えに行くのが午後4時15分。
家に帰ってからは塾への送り迎えや食事の支度などで寝るまでバタバタと忙しい。

でも私だってたまには夜まで遊びたい!
あのイルミネーションがどんなだか見たい!
…ということで土曜日の今日、夕方からクリスマス気分を味わいに街に出てみた。



どうってことのないぶらぶら歩きが久々に楽しかった。
通りは人、人、人でなかなかまっすぐ歩けないほどだったが、どこかからなぜかイカ焼きのにおい(!?)がただよってきて、ますますお祭り気分が盛り上がった。
スペインにもイカはあるのだからイカ焼きのにおいくらいするだろう。
でもイカには絶対しょうゆだと思う。

そんなくだらないことを考えながらいい気分で家路についたのだった。

フラメンコ・フラメンコ

2006年12月05日 | 子供たちのスペイン

娘がフラメンコを習い始めた。

せっかくスペインに住んでいるのだし、何かこの国の文化を学ばせたいと思っていたので、彼女が少し興味を示したところをすかさず教室に放り込んだ。
しかし実はたぶん彼女の興味は踊りそのものよりお姫様のようにフリフリのついた長~いスカートと、初めて履くかかとの高い靴にあったのだと思う。
ともあれ毎週火曜日の夜に1時間、近くのスタジオで習える事になった。

先生はもちろん、一緒に習う女の子たちもスペイン人。
一人だけ日本人でスペイン語が話せる子がいるのでその彼女が頼り。
彼女の通訳と、見よう見まねでとにかくついて行っているようだ。

親はレッスン風景を見学することができないのでいつも遠くの窓から盗み見をしている。

隠し撮りなのでこんなわかりづらい写真になってしまったが、ピンクのスカートが娘だ。
まだ始めたばかりで下手っぴいだが、靴で床をカンカンと踏み鳴らす「サパテアード」をしながら、フラメンコ特有の手と指の動きを練習している姿は微笑ましい。

しかし一緒に習っているスペイン人の女の子たちを見ていると、なんだかちょっと違う。
同じ動きをしてもサマになっている。
腰をクネクネとくねらせてなんとも艶かしいのだ。
こっ…こっ…子供のくせに!と思わずこっちが恥ずかしくなってしまうが、やはり魅力的で惹きつけられる。
「血」なのだろうか。

習うからには娘も魅力的な踊りができるようになってほしいが、腰クネクネは、う~ん、フクザツである。