スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

イベリコ豚の秘密

2007年10月21日 | おいしいコト

イベリコ豚とは、スペイン西部地方のみで飼育されるイベリア種というスペイン原産の希少な黒豚である。
肉質が良く、脂身は餌であるドングリ由来のオレイン酸を多く含み、さらりとして甘みがあるのが特色だ。

コルク樫の林で放し飼いにされ、自由に育てられる。
運動することで、脂身が霜降りフリフリに入り、うっとりするほど美しいお肉になるのだ。
牛肉の霜降りはスペインではあまり見かけないが、イベリコ豚の霜降り度はすばらしい。

このイベリコ豚の脚から作られるハモン・イベリコは、白豚から作られるハモン・セラーノとは区別され、黒豚が希少なことや、その飼育に手間がかかること、また出荷されるまでの熟成期間が長いことなどから、とってもお高い。

そんなイベリコ豚に関してすごく気になっていることがある。
肉屋のイベリコ豚コーナーで、こ、これは!!と思わず硬直してしまったくらいスゴイ肉塊が。
もともとの霜降りにまた輪をかけてすばらしい霜降り。
さぞかしカロリーが高いことだろうと思いつつも、どうしてもその場を離れられず、結局お買い物かごへ。

しかしいったいこれはどこの部位かしら、と表示を見ると、「セクレト・デ・セルド・イベリコ(secreto de cerdo iberico イベリコ豚の秘密)」と書いてある。
「秘密」に別の意味でもあるのかと辞書を引いてみたが、秘密は秘密だった。
その秘密、すごく気になる~。
見たところハラミのようだが、どうなんだろう。

薄くスライスして天然塩を振り、シンプルに焼いてみた。
おいすぃぃぃーーー!!!
肉のうまみがお口の中にじゅじゅーーっと。
見た目ほど脂っぽさも感じない(危険かも)。

秘密は気になるが、とりあえず食べることに専念します。



朝からぐったり

2007年10月17日 | 生活事情・・・

10月も中旬を過ぎた。
9月中はまだ遅めの夏休みを取っている人もいたりするらしいが、さすがに10月ともなるとスペイン人も本格的に学校や仕事モードに戻る。
そして朝の道が混雑する。

子供たちを学校に送る時間は、渋滞のピークではないにしても結構ツライ混雑レベルだ。
一番の難所は、M市の鉄道駅前ロータリー。
学校へ行くにはどうしてもこのロータリーを通らねばならないのだが、M市から出る車や人が集中するのでものすごく混む。
ロータリーに入るのにずらりと車がならぶ。
家から学校まで普段は10分くらいのところが、朝は30分かかる。

それに最近は夜が明けるのが遅くなってきていて、暗いのがまたいやらしい。
人が見えにくくて神経を使う。
歩行者は運転者から当然自分は見えているものと確信して堂々と道を横断するが、実はあまりよく見えていないから恐い。
アフリカからの移民と思われる人なんかは冗談じゃなく見えにくい。
せめて白い服を着てね、と思う。

ロータリーの中で悠々と車を停車させて人の乗せ降ろしをしたり、バス停がすごく迷惑な場所にあったり、渋滞の原因はあちこちにあるのに、誰も何も言わないのがすごい。
普通の神経じゃやってられない。
私はもう朝からぐったりと疲れるのだ。

ぶらぶらショッピング

2007年10月15日 | マドリッドの過ごし方

久しぶりにデパートをうろうろしたら、楽しかった。

特に台所用品の売り場にいると、時を忘れてしまう。
調理器具や食器は見ていて飽きないし、デザインも豊富で目移りする。
それに人の好みは歳を取るにつれてだんだん変化してくるもので、手持ちのものでは飽き足らなくなり、ついつい新しいものに目が行ってしまうのだ。

当然、収納に困る。
我が家の食器の多さに驚く人は多い。
鍋もなんだかんだとたくさんある。
圧力鍋は大中小と3つもあるし、「取っ手のとれる~ティファール♪」も、河童橋問屋街で買ったいったいどんだけカレー煮るの!?とビックリするような寸胴鍋もある。
でもやっぱりル・クルーゼもほしい。



ボダムの小物もいいけど、アレッシィもかわいい。
日本で買うより少しだけお値段もリーズナブルだし・・・。

そう、食器もね。
ワイングラスはあるけど、シャンパングラスはないからね。
ま、収納スペースもないけど。
あ、友人が使ってるシリーズの食器、発見。
かわいいけど、わぁ~、お高い。
ちょっと思い切らないと買えないな~。



あっちへひらひら、こっちへひらひら。
結局なんにも買わなかったけれど、なんにも買わなくてもなんて楽しいんでしょう。
店員がやる気がないのがこんなときはかえってうれしい。
うるさく付きまとわれないですむから。

う~ん、でもやっぱり鍋。
鍋ほしい、鍋。





ロエベのショーに潜入!

2007年10月05日 | マドリッドの過ごし方

スペインを代表するブランド、ロエベ。
セラーノ通りにあるロエベの本店で、秋冬もののファッションショーがあるから行かない?という魅力的なお誘いを断れるはずもなかった。
夜の9時からのショー。
夜のお出かけなんて久しぶり。

その日のロエベ本店は閉店後も煌々と明かりがきらめいており、入り口にはイケメンがずらりと並んで招待券のチェックをしていた。
実は私たち、招待券は持っていなかった。
普段ロエベ商品を定価でバシバシお買い上げになる、いわゆる上得意様だけがもらえるプラチナチケットなのだ。
自慢じゃないが、そんなものもらえるはずもない。

ロエベブティックには日本人女性スタッフが常駐している。
友人がその「エリコサン」と一度美容室で顔を合わせ、その機会をググッとつかんで離さず、ショーへの入場を口約束ながら許可してもらった。
その「連れA」として無理やり入ったのだ。
入り口で「エリコ、エリコ」と連呼し、苦笑するイケメンスタッフの前をソソッと通り過ぎたが、結構恥ずかしい。



聞いていた通り、ブティックの中ではシャンパンが次々に注がれ、飲み放題。
若くて可愛い男の子たちがカナッペなどを持って客の間をまわる。
招待客も様々なファッションで、見ていて飽きず、面白い。
どんどんお客が入り、まるで満員電車のようになってきた。
フツーにディスプレイされているバッグや毛皮のコートのすぐ隣で、ブルーチーズがべっとりついた指を振り回してしゃべるセニョーラがいたり、シャンパンをこぼすセニョールがいたりでなんだかハラハラ。
やっぱり私のような小市民の来るところではないのだわ。



しばらくの後、店内の長い通路を利用して並べられた席につくように誘導され、そしてショーが始まった。
男女それぞれ5~6人のモデルさんが次々にロエベの服を着てバッグを持ち、現れて消える。
モデルさんは皆、驚異的に頭が小さく、手足がものすごく細長い。
洋服は、黒を基調にしたものがほとんどで、時々鮮やかなエメラルドグリーンが指し色に入る。
袖にデザインのあるものが多く、今年風だ。



ただ、どれもこれも自分が着たいと思うかといえば、微妙だ。
あの超人的プロポーションがあってこそ、の服ばかりだと思ったのは私だけではなかったようだ。
隣に座った「連れB」さんが、「あれを私が着たら大阪のおばちゃんみたいになるに違いない」だの、「あんなすごい毛皮を着たら鉄砲で撃たれる」だのぶつぶつ耳元でささやくのでショーの間中笑いをこらえるのに必死だった。
男性モデルもまたこれが微妙で、カッコいいんだか悪いんだかよくわからない。
眉間にシワを寄せてバッグ斜め掛けなんかしちゃっていたが、顔がみんなムーディー勝山に見えてしまって、これも笑えた。

いやー、しかしこんな世界が見られて楽しかった。
最後に振舞われたデザートのチョコレートを3つも食べて帰ってきた。