スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

スペイン料理教室

2012年06月06日 | おいしいコト
千葉県浦安市の自宅で、スペイン料理教室を開いています。

入会金不要、1回完結のレッスンです。
おもてなしに使えるスペイン料理メニューを、前菜、メイン、デザートを基本に3~4品作ります。


ご興味のおありになる方は、こちらへどうぞ!

ドイツ・スウィーツLOVE

2008年10月10日 | おいしいコト

ドイツのロ-テンブルクで出会った不思議な形のお菓子がある。

シュネーバルという。
名前の意味はスノーボール、雪の玉。
まあ、そんな感じのカタチをしている。



直径10センチほどの球体で、細切れのパイ生地をクシャクシャッと丸めて油で揚げたみたいな様子だ。
それに粉砂糖がまぶしてあったり、チョコやイチゴ味のクリームでコーティングしてあったり。

フォークでエイッと突き刺し揺さぶるとカサカサッと崩れるのでそれを寄せ集めて口に入れる。
思ったほど甘くないし油っぽくもない。
ただ、一人で一度に一個はちょっとツライかも。

ローテンブルクの名物らしく、町の至るところで売られている。
「それ」だけ、っていうお店もあるくらいだ。



ドイツは焼き菓子類がとても美味しかった。
どこでどんなケーキを食べてもはずれがなく、一切れがビックリするくらい大きいのに甘さが控えてあるのでペロッといけてしまう。
特にプラムやりんごなどのフルーツ系が焼きこんであるケーキは、フルーツの酸味と香りが絶妙で、日本の繊細なちっちゃいケーキとは違い見かけは大雑把で素朴なんだけど、どこか温かいしみじみとした美味しさだ。

旅行中あちこちで休憩してはケーキを食べた。
恐ろしいことだ。


ソーセージを食べに

2008年09月05日 | おいしいコト

ニュルンベルグといえば、ニュルンベルガーソーセージ!

ドイツ人をしてドイツで一番うまいソーセージと言わせるのがこのニュルンベルガーなのだそうだ。
グルメの友人も絶賛するこのニュルンベルガーを食べるために今回ニュルンベルグを訪れたと言っても過言ではない。

フランクフルト空港から電車で約2時間。
ニュルンベルグ中央駅からヨレヨレになってホテルにチェックインしたときには午後2時半を回っており、もうかなりお腹ペコペコ状態であった。

すでに街のあちこちからソーセージの焼けるいいにおい!
屋台でパリッと焼けたヤツを丸っこいパンにキュッとはさんだだけのシンプルなホットドッグがなんと旨そうなことか。



ホテルのすぐ近くにテラス席のあるレストランがあり、見ればほとんどのお客がソーセージを食べている。
ここにしよう!
ランチには少々遅い時間だったにもかかわらずほぼ満席状態だったが、なんとか席を確保して私たちもその噂のニュルンベルガーを注文。

6本にするか8本にするか10本にするか、はたまたそれ以上か。
そして付け合せはザワークラウトにするかポテトサラダにするか。
ドイツ語がまったくわからないので身振り手振りである。


↑結局8本とザワークラウトに。1本食べちゃってグイッと一口ビールを飲んだところで思い出して撮った写真

白くて細いソーセージ。
小指くらいと話に聞いていたが、和田アキ子の小指(?)くらいだろうか。
この緑っぽいプツプツはハーブかな。

モグモグ・・・!
う、ま~い!!
ニュルンベルガーは期待を裏切らなかった。
マスタードをつけたりしても最高!
そしてビール!!

あっという間に8本は消えてしまった。
おかわりをしたのは言うまでもない。
来てよかった、ニュルンベルグ。
添えたザワークラウトも初めて食べたがイケる。

その日の夜も別の店でまた同じメニューを食べてしまったが、最初の店のほうが美味しかった。
素材が同じでもちょっとした加減で味や食感が変わってしまうのだわ。
ふ~ん。


パラグアイの桃?!

2008年06月08日 | おいしいコト

ヘンテコな形の桃。
市場で見つけて買ってみた。
その名もパラグアジャ(paraguaya)。

パラグアジャとは「パラグアイの」とか「パラグアイ人」とかいう意味だが、この桃がパラグアイと何か関係があるのかどうかはよくわからない。

上からゥンギュ~と押して潰したような不細工な形をしている。
見た目重視タイプの人には決して選ばれることはないだろうと思われる不憫な桃。

ところがこれがうまかった~。



皮を剥くと日本の白桃のような瑞々しさ。
やわらかくて甘~い。
よく熟れている。
種が小さく、へちゃけた形が幸いしてかえって食べやすい。

そしてなにより香りがとてもいいのだ。
キッチンのドアを開けると果物かごのこいつが存在を主張する。
あまりにその香りが強くて、桃の香りの芳香剤かと思うほどだ。

スペインには見た目はイマイチでも安くて美味しい果物がたくさんある。
外見にとらわれず、まずは思い切って試してみる。
思いがけない幸せな出会いとなるかもしれないのだから。






ピンチョス三昧

2008年05月26日 | おいしいコト

バスク地方は美食の地とも言われる。
カンタブリア海の新鮮な魚介類を使い、フランス料理の影響を受けつつ独自の食文化を築き上げてきた。
なんでも「美食家クラブ」なるものがバスク地方にはいくつもあり、それぞれ厳しい入会基準がもうけられているとのこと。
毎年素人の料理自慢が腕を競い合う大会まであるらしい。

日本でも知られているフィンガーフードのピンチョス(pinchos)はバスク地方が発祥。
そのピンチョス、スペイン語のピンチャール(pinchar 刺す)が語源で、楊枝などで刺した一口サイズのおつまみのことを言う。
マドリッドでも食べられるが、やっぱり本場のピンチョスに勝るものはないはず。
ワクワクしながらバル(bar バー)が軒を連ねるエリアに出かけてみた。



薄く切ったパンにいろんなトッピング。
バルのカウンターには様々なピンチョスが並ぶ。
全種類制覇したいところではあるが、いくらなんでも食べきれないほど種類が豊富で、おまけに見た目にも綺麗。

大体一つ2ユーロ弱といったところだろうか。
調子に乗ってバクバク食べてしまいそうになるが、そこはさらっと食べてカーニャ(caña 生ビール)をクイッと飲み、さっさと次のバルへ、というのが粋らしい。

空のお皿を渡されるので自分で好きなだけ取って、それをお店の人に見せお勘定をしてもらう。
目移りして困りながら、結構どっさり皿に盛る。
家族4人分だから仕方ない。

ピンチョスといえばファストフードの部類に入ると考えていたが、違う違う。
実に繊細なお味。
一つ一つとても手が込んでいるという感じだ。

たとえばレバーのムースのようなものを薄切りのズッキーニで包んだり、この地方独特の葉野菜の芯でチーズとサーモンをはさみ、衣をつけて揚げたり。
ちょっとしたフランス料理の前菜風で、パンになんか乗っけて手づかみでガブッとやるのはなんだか格が下がるようでもったいないとも思えてしまった。



ここはキノコがうまいと評判のバル。
ピンチョスとは別にキノコの鉄板焼きを頼んでみる。
パク。
ん、ん、ンまい!
どんなキノコか知らないが、とろりとやわらかく香り高く、塩味のみで深い味わい。



ピンチョス三昧だったこの旅行。
皿にとったピンチョスがあまりにもおいしそうで、毎回深く考えず写真を撮るのも忘れ、まるでビデオの早回しのようにあっというまに平らげてしまった。
じっくり研究して家で再現してみようというもくろみは簡単に崩れ去った。
もともとそう易々と再現できるようなレベルじゃなかったけれど。






超焼きネギ・カルソッツ

2008年02月06日 | おいしいコト

カルソッツ(calçots)がどうしても食べたくなって、タラゴナ(Tarragona)まで出かけてしまった。

カルソッツというのはスペインのカタルーニャ地方、タラゴナ県のヴァルス(Valls)という町特産のネギ。
ポロねぎとはちょっと違うとっても甘味のあるネギだ。
それを炭火で黒こげになるまでじっくり焼くと中がトロ~リとやわらかく、甘味も増してと~~ってもおいしくなるのだ。

昔バルセロナに住んでいた頃、冬になると時々ドライブがてらそのあたりに行って、マシア(masia)と呼ばれる野原の一軒家レストランでそのカルソッツを食べたものだった。
1月から3月が、ネギも太くさらに甘くなっておいしい時期。
食べたくて食べたくてもうガマンできなくなってAVE(スペインの新幹線)に乗り3時間弱、週末の一泊旅行に出かけたのだった。

タラゴナの町なかからタクシーに乗って、「カルソッツが食べたいのでどこか連れてって」と言うと、20分程走ってヴァルスの有名なレストランに横付けしてくれた。
中に入ると、そこにいる人たちほぼ全員がカルソッツを食べていた。
私たちも4人で2皿頼んでみる。

カルソッツは瓦のような素焼きの皿に乗って運ばれてくる。



ぐったりと横たわる黒コゲのこのネギこそ、私たちの求めてやまないカルソッツ!
このコゲた部分をぺラリとめくると中からホカホカの芯が現れる。
それを手づかみで特製ソースにグジュグジュっとつけて、ちょっと行儀が悪いがあ~んと大きな口を開けて一口で食べる。
このソースがまた複雑なよいお味。



おコゲが服についたりするとなかなか取れないし、キレイな爪に入り込むとやっかいなので、レストランでは使い捨てのエプロンとビニール手袋を用意してくれている。
なんだか毛染めでもするみたい。



あっという間に2皿がからっぽになった。
子供たちは初めて食べるカルソッツ。
でも次から次へと手が伸びる!
そしてこの残骸。



あまりにおいしいのでおかわりをしてしまうと、この後のメインのお肉が食べられなくなる。
焼きネギはあくまでもプリメロ(primero 前菜)なのだし。

メインにはコネホ(conejo ウサギ)とコルデロ(cordero ヒツジ)の焼いたのを食べたが、どちらも香ばしくてとてもおいしかった。

デザートにはクレマ・カタラナ(crema catalana)という、この地方の代表的なスイーツを。
フランスのクレーム・ブリュレっぽい、つまり固まらなかったプリンの表面に砂糖をまぶしてバーナーで焙ってカラメル状にした感じのちょっと素朴とも言えるデザートだ。



食後にレストランの裏手に回ってみると、・・・焼いてる焼いてる。
数人の男の人たちがこの地方独特の服装で大量のネギを焼いていた。
ごらんあれ、このネギたちを。





次から次へとネギを運び、ネギを焼く。
焼けるそばから瓦に乗っけてテーブルへ。



小さな田舎町のこの名物料理、味も見た目もインパクト十分で、必ずや子供たちの人生における「あの味に再び会いたい」ランキング上位をキープすることだろうと確信している。



危険ないちじくボンボン

2008年01月19日 | おいしいコト

いちじくのチョコボンボンが今私のブームだ。
洋酒漬けの乾燥いちじくがまるごとチョコでコーティングされている。



一口かじるとチョコがパリパリっと音をたてて割れ、弾力のあるいちじくに到達。
洋酒の香りと、生クリームが注入されたいちじくのまろやかさがとってもよいハーモニー・・・。
う~ん、おいしぃ~ん♡
友人宅で初めていただいた時は、感激のあまり次の日にエル・コルテ・イングレスに買いに走ってしまったほどだった。

スーパーやメルカード(mercado 市場)ではいろいろなドライフルーツが売られている。
プルーン、あんず、デーツ、ぶどう・・・。
なかでもいちじくは、むにゅっとしてプチプチっとしているところがハマる。

しかしいちじくだけをとっても種類がすごく豊富なのには驚く。
小さいの、大きいの、平たくのしたの、丸っちいの・・・。







調べてみると、干しいちじくにはたくさんの働きがあるようだ。
整腸作用。
皮膚や筋肉を柔らかくする。
お肉と一緒に煮込むとお肉がとっても柔らかくなったりする。
また痔の薬としても有名なのだそうだ(痔がいちじくでどう良くなるのか不思議だけど)。
消化促進作用も有り、二日酔いにも効き目があるとか。
最近はポリフェノールが多く含まれていることも知られている。

そんなありがたいいちじくも、チョコボンボンになっていてはちょっと危険だ。
食べすぎて太っては困る。
でもやめられない・・・。

おじさんの熱々チューロ

2007年11月02日 | おいしいコト

すごーーーくおいしいチューロに出会った。
旅行で訪れた町で、朝ごはんを食べに入ったカフェが偶然チュレリア(churrería チューロ屋さん)だったのだ。

そのカフェの奥にはガラス張りの部屋があって、中にチューロ揚げマシンがスタンバっている。
マシンといっても、結局はドロドロのチューロ生地の入ったカンを手動でムニィィィ~と上から押して、熱した油のなかに細長~く落とすというそれだけのマシンなのだけれど。

カフェは地元民で結構な混雑で、カウンターの中におじさんがたった一人で汗をかきかきカフェを淹れ、テーブルに運び、お勘定をし・・・と随分忙しそう。
その合間にチューロ部屋に行って生地をムニィィィ~、戻って働き、頃合を見計らってまたチューロ部屋へ。
キツネ色に揚がったチューロを油からすくって砂糖をまぶし、チャチャッと皿に盛って出す。
おじさん、お疲れさんです。



私たちも一皿もらってみる。
揚げたてをアツアツで食べる。
うそ~~、ウマすぎる~~~!
生地の塩加減が絶妙で、まぶした砂糖といい感じで合って、いくらでもいけちゃう。
チューロってこんなにおいしかったんだ。
家でも作れないものか、今度研究してみよう。



ところで、チューロってあのギザギザがポイントなのだそうだ。
星型の口金でしぼるのが。
あれがないからといって丸型でやったりすると、揚げてるときに爆発しちゃうらしい。
なんでだかわかんないけど、すごい神秘的。
恐~いけど、でもあのウマさをもう一度・・・!




イベリコ豚の秘密

2007年10月21日 | おいしいコト

イベリコ豚とは、スペイン西部地方のみで飼育されるイベリア種というスペイン原産の希少な黒豚である。
肉質が良く、脂身は餌であるドングリ由来のオレイン酸を多く含み、さらりとして甘みがあるのが特色だ。

コルク樫の林で放し飼いにされ、自由に育てられる。
運動することで、脂身が霜降りフリフリに入り、うっとりするほど美しいお肉になるのだ。
牛肉の霜降りはスペインではあまり見かけないが、イベリコ豚の霜降り度はすばらしい。

このイベリコ豚の脚から作られるハモン・イベリコは、白豚から作られるハモン・セラーノとは区別され、黒豚が希少なことや、その飼育に手間がかかること、また出荷されるまでの熟成期間が長いことなどから、とってもお高い。

そんなイベリコ豚に関してすごく気になっていることがある。
肉屋のイベリコ豚コーナーで、こ、これは!!と思わず硬直してしまったくらいスゴイ肉塊が。
もともとの霜降りにまた輪をかけてすばらしい霜降り。
さぞかしカロリーが高いことだろうと思いつつも、どうしてもその場を離れられず、結局お買い物かごへ。

しかしいったいこれはどこの部位かしら、と表示を見ると、「セクレト・デ・セルド・イベリコ(secreto de cerdo iberico イベリコ豚の秘密)」と書いてある。
「秘密」に別の意味でもあるのかと辞書を引いてみたが、秘密は秘密だった。
その秘密、すごく気になる~。
見たところハラミのようだが、どうなんだろう。

薄くスライスして天然塩を振り、シンプルに焼いてみた。
おいすぃぃぃーーー!!!
肉のうまみがお口の中にじゅじゅーーっと。
見た目ほど脂っぽさも感じない(危険かも)。

秘密は気になるが、とりあえず食べることに専念します。



カメの手!?

2007年08月18日 | おいしいコト

家族旅行で行ったポルトガルでペルセーベス(percebes エボシ貝)を食べた。
ごらんあれ、このグロテスクな生き物を。

事典によれば、こうである。
エボシ貝とはフジツボ目の甲殻類で、筋肉性の長い柄部を持ち、頭部は5枚の殻で覆われた烏帽子状。
浮き木、杭などに付着する。
その形状から「カメの手」と呼ばれることもある。
食用。

スペインでは北部のガリシア地方が産地で、以前ガリシアを旅行した時に一度だけ食べたことがあるが、なにしろ15年も前のことで、食べ方も味も、定かな記憶がない。
手にとってはみたものの、どこをどうやって食べるんだっけ?と悪戦苦闘。

子供たちにとってはもちろん生まれて初めて見るモノである。
お皿にのったそれが運ばれてきた瞬間、
「なんじゃこりゃあああ!?」
と叫ぶ子ら。
でも次の瞬間には、
「ねーねーこれどうやって食べるの!?」
と、お皿に手をのばす2人。
・・・あんたたち、すごいわ。
こんな奇妙な、しかも未知なる物体を、そんなにもはりきって食べようと思えるなんて。



殻に覆われた三角の頭をつまんで柔らかい柄の部分の皮をむくと、つるんと身が出てくるので、そこをパクッとやるのだ。
食感は、そーだな、トリガイのようだった。
柔らかいのに結構根性がある感じ。
うん、おいしい。
皮をむくときに中の汁が水鉄砲のようにぴゅーーっと飛んで服にかかるのが危険だけど。

どんどん手がのびてあっというまに完食。
ペルセーベス初体験は印象的だったようで、娘は宿題の絵日記に、食べ方の解説つきで感想を述べていた。
スペインでは高級品のペルセーベスもポルトガルでは少し安く食べられた気がする。