8世紀中ごろ、イスラム王朝の首都として栄えた古都コルドバ。
マドリッドからAVE(アーベ)という新幹線で1時間40分。
迷路のように入り組んだ白い家と壁の路地や、メスキータ(イスラム教会)の尖塔が異文化との融合を象徴する。
しかし夏のアンダルシアは暑かった!
午後は軽く40度を越える。
乾燥しているので日陰に避難すればなんとかなるが、そうでなければ生命の危機を感じる瞬間もあったりする。
コルドバで、まず訪れるべきところが前述のメスキータ。
イスラム王朝時代、もともとキリスト教会のあった場所に建てられたイスラムのモスクが、その後再びキリスト教徒によってそれ風に改築され、言ってみれば宗教的サンドイッチか文化の寄せ鍋か、とにかく面白いのだ。
写真の「円柱の森」は、馬蹄形の円柱が約850本も立つホールで、私の一番好きな場所である。
なんとなく「おいしそう」だから。
チョコレートでできているみたいで。
イスラム風アーチの中に、キリスト教風彫刻がびっしり施されていたり、円柱の森の隣にキリスト教の大聖堂や礼拝堂があったりする。
白い迷路のような通りも面白い。
レストランやバル、みやげもの屋がいっぱい。
やっぱりこの白い壁と青い空のコントラストこそが、一般的なスペインのイメージではなかろうか。
名物料理の一つにサルモレホ(salmorejo)という冷たいスープがある。
ガスパチョに似ているが、もっとどろっとしていて、ゆで卵とハムのトッピングがかわいい。
スープというより、刺激の強い流動食(?)みたいなかんじ。
子供たちには不評だったが、私は結構気に入った。
マドリッドから簡単に来られるのだから、日帰りでもイケルかもしれない。
5月には、住人たちが、中庭を訪れる人々に開放してその美しさを競い合うフィエスタが毎年行われるというから、ちょっとお散歩気分で来てみるのもいいかも。
ところで、「母を訪ねて3千里」のマルコが少ない手がかりをたよりにまずたどりつくのが確かコルドバだった気がする。
そのコルドバがここだ!と思っていたが、南米アルゼンチンにもコルドバがあって、マルコのはそっちらしい。
なあんだ。
そうだったのか。