スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

トーキョー屋、やりたい

2008年03月29日 | 生活事情・・・

「トーキョー屋」には何でも売っている。
スペインの小さな日本、スーパーマーケット・トーキョー屋。
私たちの欲する日本食のほとんどを扱っている。
食品ばかりではなく、和食器や文房具、外国人が好みそうな、ザ・ジャパネスクといった感じの小物や衣類などたいていのものは手に入るからすごい。

マドリッドに2軒、バルセロナに1軒。
十数年前バルセロナに住んでいた頃も随分お世話になった。
今もやっぱりお世話になっている。





基本の調味料や、豆腐、納豆はもちろん、最近は冷凍コーナーが充実していて、いちご大福や桜餅なんかもおいてある。
寿司ネタもいろいろ。
マグロやイカの刺身とか、あなごやうなぎなんかも。



娘はお菓子コーナーにクギヅケである。
コアラのマーチもハイチュウも、ベビースターラーメンもある~~。
お菓子の棚のまわりを、ソワソワしながらあっちへこっちへとウロウロ。



トーキョー屋にいるだけでなんだかとってもシアワセな気持ちになる。
スペインの食べ物もそりゃ好きだけど、やっぱり日本人は日本食。
パリッと焼けたさんまに大根おろしと醤油をかけて、白いご飯に豆腐の味噌汁。
お漬物でもあれば完璧じゃありませんか。
ああ~よだれが。

でもいつも私の買い物カゴは決して一杯にはならない。
そんな恐ろしいこと。
だってどれもこれもビックリするような値段がついているのだから。
よってトーキョー屋に行くたびに、シアワセなんだけどツライ、複雑な気持ちになってしまうのである。
いっそトーキョー屋をやりたい、と半分真面目に考えたりするのは私だけ?











動物園に行こう

2008年03月08日 | マドリッドの過ごし方

マドリッドの動物園に初めて行った。
市内南西部にある広大な森、カサ・デ・カンポ(Casa de Campo)内にある動物園だ。

カサ・デ・カンポは16世紀半ばに国王フェリペ2世の狩猟地として作られ、1931年に一般公開されたという。
敷地内には遊園地やロープウェイもあったりするが、スペインのジェットコースターはちょっとメンテナンスの面で不安なものがあるのでそっちにはまだ行ったことはない。



友人数家族とワイワイ入場する。
日本の動物園と何かが微妙に違う気がするのは、動物たちとの距離が短いからだろうか。
なんだかとっても近くからキリンや象を見たような気がする。



パンダがいたりもする。
つい数ヶ月前に中国からやってきたばかりのパンダだそうだ。
上野動物園で見たパンダは寝てばかりいて汚いぬいぐるみみたいだったが、ここのは活発に笹を食べていた。
やっぱり汚かったが。

広い囲いの中に、キリンやシカやシマウマが、まるでアフリカのサバンナにいるかのように一緒に入れられていたりした。
爬虫類館は広くてなかなか見ごたえがあり、子供たちも大興奮だった。

水族館のイルカショーはまあどこにでもあるが、ちょっと変わっていて面白かったのは猛禽類の空中ショーだ。
客席の上空を、訓練士たちの手から手へ、タカやワシ、コンドルなどが翼をヴァサヴァサッと広げて飛び回るというもので、大きな鳥が翼を広げるとそれはそれはすごい迫力。
なんとかっこいいことか。
このショーだけでも見る価値ありかもしれない。

動物園なんて何年ぶりだろうか。
親子で楽しめたのはとてもよかったが、入場料が結構高くてビックリ。
7歳以上は17€もする。
家族4人で入ったら1万円だ。
週末なのに割と空いてるなと思ったがそういうことだったのか。





2分で120ユーロ・・・

2008年03月05日 | 生活事情・・・

その日は友人を5人ほど家に招いておしゃべりをしていた。
夕方、子供たちを学校へ迎えに行く時間になったので、友人たちをバラバラと送り出して、自分もさあ早く家を出なければと思った時だった。
外へ出て玄関の扉をバタン、と閉めたその瞬間。
「・・・やってしまった・・・。」と気づく。
とうとうやってしまった。
家のカギを中に置いたままドアを閉めてしまった。

スペインでは玄関の扉はオートロックになっている。
ひとたび閉まったら、外からではカギがないと開かない。
カギは内側から鍵穴にささったまま。
どうしよう~~~。
~~~~~♪?☆!!
とにかく今は子供たちのお迎えに行かねば。

相当動揺していたらしく、皆が心配していろんな知恵を授けてくれる。
何のことはない、誰もが一度は経験する失敗なのだ。

薄いプラスチックのファイル状の板をドアの隙間に挟み、カギ部分のバネのような突起を押し出しておいて(表現が難しいが)、ちょうどよいタイミングで押すと開くらしい。
息子の先生からその技を伝授してもらい、試してみる。
えいえい、えい。
頑張って押してみたがだめだわ。

あーでもない、こーでもないと試行錯誤してみたが、もうあたりが薄暗くなってきてしまった。




セラヘロ(cerrajero カギ師)という職業の人がいる。
イエローページに結構な件数が載っている。
閉まったドアを開けるお仕事。
私のようなお間抜けを助けてくれるおじさんたちだ。
とってもお金がかかると聞いているが最終手段だ。
もうしょうがない。
電話をしてみると随分忙しそうで、いかにうっかり者が多いかがうかがい知れる。
30分後に来ると言う。

「やあやあ、渋滞に巻き込まれて・・・」とお決まりの言い訳をしてくれながら現れたおじさん。
工具箱を開いてさっさと仕事を開始する。

まず千枚通しのようなものをカギ穴に挿しておき、やはりプラスチックファイルをドアの隙間から差し込んだ。
そしてタイミングを見計らって強烈な蹴り&体当たりをウチのドアに食らわす!
わあ~~~っ!!!
ドアが壊れたのかと思ったが・・・開いた。
おじさんの到着から2分もかからなかった。
ひたすらビックリする私。

でもおじさんはにこやかながら容赦なかった。
ボーゼンと佇む私に請求書を差し出し支払いとサインを求める。
120ユーロ也(涙)。
2分で120ユーロを腕一本で稼ぎ出す男、セニョール・セラヘロ。
その技を私に伝授してはくれないだろうか。

その前に、このおじさんはいい人なのだろうか。
簡単にドアを開けてしまう悪い人がいたらすごく危険だと思う。

そんな私の心配をよそに、おじさんはてきぱきと工具を片付け、次の仕事先に向かったのだった。
お疲れさんです。