野良耆の見聞記

いなか暮らしの野良着生活

古びていくものには味わいがある。そこに小さな歴史があるから・・・・・

如意輪観音2体

2016-11-19 | やさしい如意輪

慈恩禅院を訪れました。

お寺の石碑の周りに 六地蔵などの石仏が並べられています。

文字塔は 「大黒天」と「秋葉山大権現と金毘羅大権現」の2体

同じ台石のうえに 青面金剛像と双体道祖神

 享保六天丑六月十日(1721)の青面金剛像は一面二臂。

この辺りでは数が少ない双体道祖神は 合掌型。

穏やかに目を閉じたような丸彫りの如意輪観音

そして 文字塔をはさんで 角にひっそりと もう一体

大きな文字塔に隠れて 慎ましく佇んでいる 浮彫の如意輪観音。

目立たないけど しっかりとした 女性を表しているようです。

 

 

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鳥居と並ぶ如意輪

2016-09-16 | やさしい如意輪

江戸時代までは神仏混合でしたが

明治に入って神仏分離がなされました。

前に書いた毘沙門堂もその影響を受けたたてものです。

ゆえに この周りは墓地になっています。

前列の右側にあるのが小さな如意輪。

時代の流れの中で じっと考えているようです。

鳥居の左側の「地蔵菩薩」

 台座とうまく組み合わせています。

「高遠片倉 守屋茂穀 作」 とあります。

また「飯田市の石造文化財」によれば

「延享二年十二月十六日(1745) 當村講中 勤行女人」 と

彫られているようです。

守屋貞治で有名な高遠石工の作品であると考えます。

貞治が1763年生まれですから その約20年前の造立

そして女性達が建てたのでしょうか

現在の状態から いろいろと歴史が想像されます。

 

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一石に同居する如意輪

2016-09-12 | やさしい如意輪

ひとつの石に二つの仏様が彫られています。

言ってみれば同居しているようなものです。

右側の石碑です。

下の白い部分と黒い部分(見にくいですが)に一体づつで

その上に梵字が書かれています。

左側の石碑は文字塔で

右に「秋葉山大権現」 左に「金毘羅山大権現」とあり

「萬延元庚申霜月吉辰(1860)」と刻まれています。

「萬延」は1年しかない短い年号です。

近づいてみましょう。

梵字は「バク」 釈迦如来でしょう。 

 

 千手観音「六番」                    如意輪観音「七番」

小ぶりでかわいい観音様です。この周辺にある三十三所観音でしょうか。

一箇所でふたつをお参りしたことに。

集落名の「亀平」が二体の中央下に彫られています。

ここは亀平の南の入り口に当たり 

塔四方仏では「釈迦」は南に位置しています。

 

 

 

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永昌院の如意輪

2016-09-06 | やさしい如意輪

細い路地を進むと「永昌院」に裏側からたどり着きました。

本堂のうらに石仏が並んで安置されていました。

奥の4体が地蔵菩薩

浮彫の3体は風化が進み江戸時代のものでしょうか。

手前の3体は明治以降のような感じの石仏です。

真ん中にあるのが如意輪観音

街の喧噪のなかで何を思っているのでしょうか。

端は 白衣観音と思われますが

息災除病のほか安産、育児としても祈願されます。

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県道脇の如意輪

2016-08-15 | やさしい如意輪

県道を走っていると 石仏が目に止まりました。

半世紀ほど前までは主要な道路でしたが、

平行して道路幅が広い道路が開通すると

めっきり通行する自動車の台数も減ったので

安心してゆっくりと運転することができるようになりました。

この県道をのんびりと走っていると 石仏が目につきました。

丸彫の如意輪観音です。

如意輪観音のイメージは

片膝をたてて頭を傾げ、少し考えるような思惟形ですが、

なぜか 耳を塞いでいるようにも見えます。

県道を見下ろしながら

車の音に耳を塞いででもいるのでしょうか。

造立年は寛延二己巳年四月三日(1749)

参考までに

 

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