野良耆の見聞記

いなか暮らしの野良着生活

古びていくものには味わいがある。そこに小さな歴史があるから・・・・・

毘沙門堂の如意輪

2016-08-14 | やさしい如意輪

色白の如意輪に続いて

同じ安養寺の毘沙門堂の横にある如意輪観音の紹介。

この毘沙門堂は

文政四年(1822)に松尾の神宮寺に建築されたものですが、

明治十一年(1878)にここへ移設されました。

別の機会に鬼瓦について書きましょう。

さて 毘沙門堂の横 墓地の入り口にありました。

今まで如意輪は一面二臂でしたが これは一面六臂です。

六本の手を持っているというこで、右手は思惟手、持宝手、念持手。

左手は鞍山手、蓮華手、宝輪手です。

写真では左手に3本あるのがわかります。

 

造立年はわかりませんが、「一番」と刻まれています・。

教育委員会編集による「喬木村の石神仏」によると、

安養寺から城原城址につづく三十三観音のうちの一番観音です。

ほかに5基如意輪観音があると書かれています。

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色白の如意輪

2016-08-13 | やさしい如意輪

藤の花で有名な安養寺

門を抜けると左側に日限地蔵のお堂があります。

日限地蔵とは名前のとおり

「日を限って一心に願掛けすれば、不思議にも聞き届けてくださる」

というお地蔵様です。

 その隣にあるのが 色白の如意輪観音

花崗岩でできているので白いのですが、

さらにお堂に安置されているので

風雨にさらされることもなく 色白のままです。

よく見ると口紅が塗られているようでもあります。

女性らしさが漂っています。

日限地蔵に願掛けされた女性が塗られたのでしょうか。

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細腕の如意輪

2016-08-12 | やさしい如意輪

集落の中にある石仏群です。

道路工事に伴ってきちんと整列されたような感じします。

そんな中の右端に如意輪観音。

夏の暑い日差しを背に受けながら佇んでいました。

小首を傾げただけで

両腕の感じがあまりつかめませんが。

細腕が顔の横まであります。

集落のみなさんが通るところをじっと見つめてきたのでしょう。

この左側は猿田彦大神です。

天保八丁酉年二月吉日(1837年)の造立

「彦」の印刻が珍しいと思ったので撮りました。

うまく映ってないです。残念です。

カメラと腕がセットでよくないから。 

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枝垂れ桜の如意輪

2016-08-03 | やさしい如意輪

時期を失したものですが、

枝垂れ桜の古木のもとに並ぶ石造物群。

円通庵です。背景はリンゴ園。

強い日差しの中 古木に守られて 涼しげに微笑む如意輪。

浮彫型で 胸にはネックレス? お数珠だと思いますが おしゃれです。

文政八酉年孟夏吉日 建立  (1825年4月)

如意輪の横には 観音三像 

中央の高いのが本尊で十一面観音菩薩像

両側の蓮華を持っているのが脇侍で

十一面観音菩薩と思われます。

西国廿四番中山観音  と彫られています。

石仏としては よくできていると感じました。

西国三十三箇所 二十四番 中山寺(宝塚市)

本尊は十一面観世音菩薩で、左右の脇侍も十一面観世音菩薩で合わせて三十三面。

 西国札所めぐりの代わりとして、

当時は近くの札所をめぐることで 同じご利益を得ていたようですから。

 

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木陰の如意輪

2016-07-26 | やさしい如意輪

忘れ去られたような 歩く幅しかない道の脇に、

木々に埋もれて 丸彫りの如意輪観音がありました。

古い道が分岐するところに いくつかの石造物とともに。

右側が青面金剛の庚申塔、左側が木々に埋もれた如意輪観音。

下からのぞくと 優しい顔で 恥ずかしそうに 木陰から見ているようです。

ふっくらとした感じがいいな。

近くには「文政」「宝永」の年号が刻まれた石造物がありますが、

如意輪観音は年号不詳でした。

 

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