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東北大学理学部自然史標本館_1

2013-05-29 18:46:46 | しばらく遠出・・・・

 青葉城を後にして、次に行ったのは東北大学理学部キャンパスです。

 今回、仙台に来た目的の1つは「東北大学理学部自然史標本館」を見学することです。 ここには東北大学理学系(地学系が中心で地理学資料も含む)の昔からの研究資料や貴重な化石・鉱石鉱物などが数多く展示してあるという、地学マニアにとってはうれしい博物施設です。

 

 まず、建物。 丸いタンク状です。 中の展示物をぐるっと回って見られるようこんな形をしています。

 

 この建物の周りに植えてある木です。 まず、イチョウ

 次にメタセコイア

 地学好きの人にはピンと来たと思います。 これら両木は「生きた化石」です。 イチョウは裸子植物。 ヨーロッパでは中生代に栄えた植物の仲間です。 江戸時代、長崎のオランダ医シーボルトはとっくに全滅したはずのイチョウの木を見てビックリした話は有名です。

 メタセコイアは「アケボノスギ」と呼ばれ、同種は新生代第三紀に栄えた化石植物として知られていました。 メタセコイアには非常な思い入れがあります。 これは私の母校である「東京都立秋川高等学校」の校章だからです。 秋川高校については別の機会にブログ紹介しますので今日は・・・・・(詳しく述べたいのですが)・・・・・・ここまで。

 

 昔の大木が長い年月をかけて炭化したものが「石炭」です。 ところが、炭化せずに石英などのシリカ分に置換されたかつての木は「珪化木」と呼ばれるものに変身します。

 長らく福岡にいた私には珍しくありません。 旧産炭地やボタ山跡にはたくさん残っています。 だって、燃料にならないものだから炭坑にとっては厄介者です。 あっちこっちに「ほたられて」いました。

 

 さて、入り口近くに「石板」が置いてあります。 何かの化粧板?

 何やら、模様が入っています。 では近づいてみましょう。

 槍みたいのやら、丸っこいものやら・・・・・・これは化石です。 この石板の名前は「デボンの海」。 今から約3億7千万年ほど前の古生代デボン紀の海に住んでいた生物の化石です(石板はモロッコ産)。 槍みたいに尖っているのが「直角貝(筆石)」,丸っこいのが「ゴニアタイト」と呼ばれるもので、これらはタコやイカと同じ「頭足類」に属する生物です。 直角貝はオウムガイの仲間、ゴニアナイトはアンモナイトの祖先と言われるものです。

 

 館内に入場する前から、楽しいものばかり。 無料でいきなりデボン紀の化石に会うんですから、入場したらどんな地学資料に会えるやら・・・・・・(続く)

 


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