6月30日(日)は、所沢にある「航空公園」に行ってきました。 そこで「所沢航空発祥記念館」に展示公開されている、「零式艦上戦闘機(ゼロ戦52型)」を見てきました。 このゼロ戦は「飛べる現役」として世界にたった一機残っているもので、アメリカの博物館から借用し、日本で公開されました。 過去にも何回か公開され、実際日本の空を飛んだ(本当の里帰り)こともあります。 私もその当時のニュース写真を覚えています。
一般展示コーナーの仕切られた一角にゼロ戦は展示されています(入館料とは別料金)。 中に入ると、いきなり、その全貌が見られます。
入って、すぐにりりしい姿が現れるので、,ファンのオジさんは思わずブルッときます(か、かっこいい!!)。 ゼロ戦の周りをぐるっと一周できます。 後ろに回ると、
後ろから見ると、胴体が少し細身でちょっとスマートな形に見えます。 尾翼に「61-120」と書いてあります。 当時描かれた機体番号(所属部隊番号)で、この番号からこのゼロ戦の経歴がわかったそうです。 ちなみにこのゼロ戦はサイパンで米軍に捕獲されたそうです。
主翼の下にはゼロ戦の代名詞「20mm機関砲」が置かれていました。 20mm砲は1丁当たり弾丸60発装填と聞いていました。 弾が少なくて、実戦ではあまり役立たなかったとある本に書いてあったのを覚えています。 しかし後半は1丁120発以上装填できるよう改造されたそうです。 これなら十分活躍できたと思います。
コックピットです。 戦闘機ですので、搭乗員が動ける最小範囲にまとめているので、非常に狭く感じました。 根性の軽い私だったら、すぐに「狭くって暑くて息苦しいなぁー」とぼやいちゃうと思います。
機首に装備された7.7mm機銃口。
昔から不思議だったのは、ここから弾丸発射して、よくプロペラを打ち砕かなかったこと。 ライト兄弟が初飛行して十数年後の、第一次世界大戦に登場した初期の戦闘機でも、このタイプがありました。 プロペラの回転数に合わせて機銃が連動していると思いますが、見るだけならば、やっぱり不思議です。
では、全体像を。
やっぱり”かっこいい”という表現につきます。 実物大の巨大なプラモデルという印象を受けます。 ”実物と模型”がダブる。 だから模型しか見たことないのに”懐かしさ”を感じます。 会場は圧倒的に御老人を含むオジさんだらけ。 お父さん達は連れてきた子供達そっちのけで写真の撮りまくり。 目の輝いているオジさん達の集団を見たのは”ゴジラシリーズ”の映画以来です。
ゼロ戦は8月末まで公開予定です。 ”お父さん。この夏は子供の頃に戻りましょう・・・”
上野の国立科学博物館には21型の実機展示が常設でありましたね。