松風Ⅱ

茅ケ崎の風日記Part2

誰もいない道

2016-06-21 19:56:32 | 散歩
私が住むUR集合住宅からバス通りを隔てた向こう側は
今から5年ほど前にUR集合住宅が建て替えられました
特別の用事もなく殆ど行くことがないのですが
夕方の散歩がてら、
そこを歩いて見ようと出かけました

5年の歳月を思わせるように木々は茂り
それぞれのお宅のベランダには草花が咲き
人々が住む気配はあるのですが
歩きながら何か違和感を覚えるのです
これは何だろう?

考えてみると
歩きはじめてから
一人に会うことも見かけることもなく
道は静まり返っています



清掃されたこの道に人が見えない
鳥の声もない



ここにも人の姿がない
買い物帰りの自転車も通らない
話し声も聞こえない



薄暗い道の突き当りはどうなっているのか
ここにも人影はない



小さな公園の遊具に遊ぶ子どもはいない




住民の多くは高齢者ですが
それにしても30分余り歩いて人に出会うことがないとは。。。。。
夕方の準備に忙しいのか
偶々、私が歩いた時間がそれと合致したのかも知れません。
しかし、あまりにも静かで活気を感じないのです

交通、買い物、公共文化施設、各医院等
生活するには大変都合がいいのです
高齢者に住みよい街と謳われた住宅の内には
救急車のサイレンは日に何度も響き
孤独と老いの病が共存しています。

私も一人暮らしの身、
後期高齢者と呼ばれて久しく、
身内を案じさせる年齢です。
今や他人ごとでは済まなくなりました

日が落ちて歩きやすくなった時間、
静か過ぎる住宅地の道を空虚な心内の
夕方散歩となりました。