さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

金王八幡宮

2010年03月01日 | 今様江戸名所図会
最近ちょっぴり「江戸」にハマってしまった(笑)

ちょっとした外出の時、その地区の「江戸」の名残を訪ねるようになった。

今回はコクーンがある渋谷の金王八幡宮。

渋谷駅から歩いて5分ほど、歴史をたどれば約1000年前、
そんな由緒のある神社が繁華街のビルの谷間にあるなんて!
江戸もなかなか面白い。

なかなか立派な神社で、この門と社殿は家光がめでたく徳川の後継者に選ばれて、
春日局と青山忠俊が願をかけたこの八幡宮の御利益であるとして
造営したものらしい。

歴史をもっと遡れば、中世の渋谷氏の館跡で、その一族である
「平治物語」に源義朝の侍童として登場する金王丸がこの神社の名の由来。
渋谷重家に子が授からず、八幡宮に祈願して男児が授かり、
「金剛夜叉明王」の中の2字をとって金王丸と名付けた。
金王丸が源義朝に出仕する際、自身の像を老母に与えたとうい像が
金王丸御影堂に今も保存されているそうだ。

当時は広大な境内だったようで(今もその名残がある)
この境内が鬼平犯科帳にも出てくる。