西尾の行政書士  Getting Better  

愛知県西尾市で市街化調整区域の許認可、相続を主な業務とする行政書士事務所と
不動産会社を経営しています。

死ぬときに後悔すること

2009年06月20日 | 思うこと
「死ぬときに後悔すること25」 大津秀一著 致知出版社

本書は5月に出版され、現役のホスピス医が書いたということで、
話題になっているようです。

私は読んでいないので、本の内容自体は分かりませんが、
この本に書かれている、
「死ぬときに後悔すること」の25項は主に以下の通りです。


1 健康を大切にしなかったこと
2 たばこをやめなかったこと
3 生前の意思を示さなかったこと
4 治療の意味を見失ってしまったこと
5 自分のやりたいことをやらなかったこと
6 夢をかなえられなかったこと
7 悪事に手を染めたこと
8 感情に振り回された一生を過ごしたこと
9 他人に優しくなれなかったこと
10 自分が一番と信じて疑わなかったこと
11 遺産をどうするかを決めなかったこと
12 自分の葬儀を考えなかったこと
13 故郷に帰らなかったこと
14 美味しいものを食べておかなかったこと
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと
18 記憶に残る恋愛をしなかったこと
19 結婚をしなかったこと
20 子供を育てなかったこと
21 子供を結婚させなかったこと
22 自分の生きた証を残さなかったこと
23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24 神仏の教えをしらなかったこと
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと


私は今現在、死ぬ間際の立場に置かれてはおりませんが、
それでも現時点で、少なくとも10項目は、
“きっと後悔するだろうな”というかなり確定的な推測ができます。

「それならば今のうちにやっておけばいいじゃないか」と、
言うのは簡単ですが、“後悔先に立たず”で、
「言うは易し行うは難し」です。


例えば、「行きたい場所に旅行しなかったこと」

私は旅行が好きなので、間があれば旅行に関する本を読んだり、
旅行のパンフレットやネット等眺めたりしていますが、
「こんなに休めない・・・」、「費用が掛かりすぎる・・・」、
等の理由でほとんどは“とりあえず”断念し、
「いずれ行ける時に行こう」などという、何の根拠もない、
希望的観測という名の思考停止を繰り返しています。

冷静に考えれば、“いずれ行ける時”という日は、
まず来ないか、自分の中で賞味期限を過ぎてしまい、
思ったことすら忘れてしまうことが多いでしょう。

結果、後悔の先送りです・・・



死は他人事ではなく、求めるも求めざるとも、
誰しもに必ず訪れる事。

分かってはいるけれど・・・
それが現実ともなれば、とても平静ではいられず、
嘆き悲しみ、後悔することばかりが頭の中を駆けめぐり、
それでも逡巡な日々を過ごすかもしれない。


だからこそ、自分自身の「死ぬ時に後悔すること」について
深く勘案し、思いを巡らせることにより、

「死ぬ時に後悔しないこと」=「死ぬ時に喜びを見出せること」

をひとつずつでも増やしていくことができれば、
少しでも救われるのではないかなどと浅才ながら思ったりもします。