2月27日(火)に、燈光会発行の冊子『のぼれる灯台16基』を入手しました。この機会に「のぼれる灯台」のガイドブック等を振り返ってみました。
最初は『日本の灯台 のぼることの出来る灯台11基ほか』だったと思います。これはガイドブックではなく写真集です。表紙は犬吠埼灯台
初版:平成10年10月30日 発行:社団法人 燈光会
燈光会の会誌『燈光』によると、『日本の灯台(のぼることの出来る灯台11基ほか)』は第50回灯台記念日を記念して製作され、頒布価格1,000円(送料・振込手数料実費)で頒布されました。(平成10年(1998年)11月号、12月号)
収録灯台は
『のぼることの出来る灯台』:入道埼灯台、塩屋埼灯台、犬吠埼灯台、野島埼灯台、観音埼灯台、御前埼灯台、潮岬灯台、大王埼灯台、出雲日御碕灯台、都井岬灯台、平安名埼灯台
『世界の歴史的灯台100選』入選灯台:神子元島灯台、姫埼灯台、美保関灯台、(犬吠埼灯台)、(出雲日御碕灯台)でした。
「のぼることの出来る灯台」=「のぼれる灯台」は平成8年11月1日から参観を開始した平安名埼灯台までを含んでいます。
その後「のぼれる灯台」は、角島灯台(平成13年4月28日)、残波岬灯台(平成13年8月19日)、安乗埼灯台(平成16年4月29日)と数を増やしていきました。
『燈光』平成13年8月号の「編集余滴」では、「参観灯台が従来より二箇所増えたことを受け、平成10年に作成した写真集『日本の灯台-のぼることの出来る灯台11基ほか』を改版予定です。」としています。
同年11月号の「燈光会グッズの頒布」では、写真集「日本の灯台」ーのぼることの出来る灯台13基ほかー(改版中)となっています。
次に記事が見つけられたのは『燈光』 燈光会創立100周年記念特集号 年表で、「平成17年(2005) のぼれる灯台14基を出版」とあります。
『のぼれる灯台14基・その歴史』です。
「冊子は宝くじの普及宣伝事業として助成を受けて作成されたもの」となりました。平成16年4月29日に参観灯台となった安乗埼灯台までを含んでいます。なお、巻末には「不許複製 0602-30,000N」と記されています。
次の改訂は、平成19年3月29日に初島灯台が参観灯台となったことにより、『のぼれる灯台15基・その歴史』となりました。
巻末表記は「不許複製 08121-30,000N」です。
次の改訂は『のぼれる灯台15基・その歴史』と変わりありません。表紙が変わり、残波岬灯台の灯台資料展示室が加わりました。その他は写真数枚が変わっただけで大きな変化はありませんでした。
巻末表記は「不許複製 1210-40,000N」です。
そして次の改訂が今回の『のぼれる灯台16基 ー歴史とその楽しみ方ー』です。
平成30年6月1日から参観灯台となった尻屋埼灯台を含んで、16灯台です。
ページ数は73ページと変わりませんが、内容は大幅に変わりました。全面改定ですね。
犬吠埼灯台について、比較してみます。
『のぼれる灯台15基・その歴史』
『のぼれる灯台16基 ー歴史とその楽しみ方ー』
サブタイトルの変化に見られるように、灯台周辺の見どころも含めて「灯台を楽しむ」視点が強く打ち出されています。燈光会のホームページで電子版(PDF)も公開されています。地域とのつながりが一層深まったと感じました。