ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

諸星大二郎『西遊妖猿伝』

2013年08月26日 | まんが
諸星大二郎「西遊妖猿伝」の連載が再開しました。これまでの『モーニング』から『月刊 モーニング two』に移っての新連載です。

現在、雑誌の購入は控えており、まんが喫茶で読める雑誌は購入しない事にしています。この雑誌についてもまんが喫茶で探してみましたが、あいにく置いてありません。

しかたがないので雑誌を購入する事にして近所の書店や神栖市の書店で探し、千葉市に行った時に三省堂カルチャーステーション千葉で探してみても、やはりありませんでした。

これで少し慌てました。そこで Amazon で探してみるとありました。ところが、「あわせ買い」プログラムとかで、2,500円以上まとめて買わないと注文できないとのこと。これでは年額3,900円を払ってプライム会員になっている意味がありません。

さて困りました。講談社のホームページで調べたところ、いくつかの事がわかりました。『モーニング two』は毎月22日が発売日であり、セブンイレブン受け取りの場合は送料無料で購入できるとのこと。

さっそくこれを利用して購入しました。


もう10月号も発売になっています。

25日の日曜日は横浜いずみ野に行く予定だったので、その時に東京で購入するつもりでした。しかし、25日は雨で出かけるのは中止、『モーニング two』も購入できませんでした。

結局10月号もセブンイレブン受け取りで注文してしまいました。

諸星大二郎さんの作品については、できるだけ初出の状態で持っていたいと思い、掲載誌をコレクションしていました。本が増えすぎて整理できない状況になってしまったため、現在は購入を止めているはずなのですが、買っていますね。最近の雑誌掲載作品です。

『ウルトラジャンプ』で「妖怪ハンターシリーズ 稗田の生徒たち(3) 夢見村にて-薫の民俗学レポート-」を連載。


平成12年11月号から平成13年3月号まで連載。このシリーズは時々『ウルトラジャンプ』に掲載されるので注意が必要です。

『ネムキ プラス』に「竹青」を連載。


平成13年創刊号(5月号)から第3号(9月号)まで連載。『ネムキ』が終了し『Nemuki +』に変わりましたが、内容は変わっていないようです。

『ビッグコミック』に「闇綱祭り」を掲載。


平成13年7月10日号に掲載。『ビッグコミック』の45周年記念特別読切シリーズの1作で、ビッグコミック登場は約40年ぶりとのことです。

『ビッグコミック』への作品掲載を見てみると、昭和49年に「女は世界を滅ぼす」が第12回小学館ビッグコミック賞の佳作となり、『ビッグコミック』7月10日号に掲載されています。

ほとんど同時期に「生物都市」で『少年ジャンプ』の第7回手塚賞を受賞し、7月29日号(31号)に掲載されました。こちらの反響が大きすぎて、ビッグコミックの方は影が薄くなってしまったようです。

ジャンプ系の雑誌には現在の『ウルトラジャンプ』まで掲載が続いていますが、『ビッグコミック』への連載は昭和50年の「真夜中のプシケー」(増刊1月号)、51年の「アダムの肋骨」(増刊1月号)くらいまでで終わっていました。


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懐かしの昭和30年代

2013年04月28日 | まんが
4月13日の土曜日は所用があり神田のホテルに宿泊しました。14日の日曜日、「蒲田行進曲フェスタ絆 2013」に行く前に少し時間があったので、神保町に行くことにしました。ホテルから歩いても大した距離はないので、ぶらぶら散歩しながら行きました。

多町二丁目交差点を左折し少し歩いていると、「江戸小物」の看板が見えました。神田にうゑださと士さんのお店があるのは知っていたので、注意しながら歩いていると、店の前にうゑださんがいました。

江戸小物のお店「神田三十四(さとし)堂」です。



うゑださと士さんは漫画家で、現在は昭和30年代をテーマにした子供遊びや学校生活、当時の風景画などを製作、展示会を開催しています。

以前、「Gペンクラブ」やバロン吉元先生の集まりでご一緒させていただきました。日曜日でお店は休みだったのですが、中に入れていただき、バロン吉元先生やみなもと太郎先生の話など、楽しい時間を過ごすことができました。

うゑださと士さんは昭和23年生まれということで、同い年であることがわかりました。現在取り組んでいる、昭和30年代の色紙画の原画や製作途中の作品も見せていただきました。

2009年には、日本漫画家協会の第38回協会特別賞を受賞されています。この時の大賞は西岸良平先生でした。また、2008年10月には『ちい散歩』で「神田を描く漫画家」として紹介されています。

授賞式の話やテレビ撮影の時の話も聞くことができました。そして昨年画集を出版されたということで、さっそく購入しました。



画集 うゑださと士色紙画展『下町のガキ大将!』愛育社 2012年5月20日初版発行 定価2000円+税

為書きもしていただきました。



絵はがきもありましたので、都電のセットを購入しました。


都電のセットを選んだのは、この「東京タワー」の描かれている絵はがきがあったためです。


このシリーズは現在も描きためている様なので、またお店にお伺いして、いろいろな色紙を見せていただきたいですね。東京に宿泊する時のホテルはいつも神田なので、本当に歩いて数分です。

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いわしげ孝先生逝去

2013年03月27日 | まんが

3月6日(火)、漫画家のいわしげ孝先生が逝去されました。

3月10日発売の『ビッグコミック』(3月25日号)では「作者療養中につき休載」となっていたのですが、この時にはもう亡くなっていたのですね。

次の4月10日号の発売日が25日なので、発売を待って購入しました。編集部の「いわしげ孝氏の死を悼む」との追悼文が寄せられています。

連載中だった「上京花日」は、『ビッグコミック』平成22年7月10日号で「作者急病のため」突然の休載になり、1年以上「作者入院加療中のため休載」が続いていました。

それが、平成23年9月25日号で連載再開を果たし、内容的にも一応の区切りと思われるところまで描き進め、再び休載となりました。「上京花日」の新たな展開を楽しみに、連載再開を待っている日々でした。

編集部の追悼文です。

「・・・絶筆となった最後の回の絵は心なしか乱れているようにも感じます。それは残っていた力のかけらを拾い集めるようにして刻みつけた、漫画に対する氏の強い意志のように思えます。・・・」

享年58歳、早すぎます。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

私が先生の作品に初めて接したのは再デビュー作の「忘れ雪」だと思います。この作品は『ぼっけもん』の第一話となっています。当初は不定期掲載でした。「ハングリー・ウィーク」の強烈さが記憶に残っています。

いわしげ孝先生のデビューは15歳の時、「ちいさな命」で『週刊少年ジャンプ』の新人漫画賞を受賞しました。(『週刊少年ジャンプ』昭和46年1号掲載)



続いて、「スクラップ」で第1回手塚賞佳作入選、「ブルースを歌う少女」で第2回手塚賞佳作入選に輝きます。

「ブルースを歌う少女」のとびらページです。



その後7年間は作品を発表せず、書店で働いていました。書店での勤務体験は「ぼっけもん」から「上京花日」まで先生の作品のなかで大きな位置を占めています。

各コミックス第1巻の表紙で、足跡を辿ってみます。

    昭和57年5月1日初版第1刷発行

    昭和61年2月1日初版第1刷発行

    昭和61年8月1日初版第1刷発行

    1989年(平成元年)3月1日初版第1刷発行

    1991年6月1日初版第1刷発行

    1992年12月1日初版第1刷発行

    1993年4月5日初版第1刷発行

    1994年4月1日初版第1刷発行

    1998年12月5日初版第1刷発行

    2003年7月23日第1刷発行

    2005年3月17日第1刷発行

『青春の門』の漫画化あたりから違和感を感じ始め、「単身花日」で完全に読まなくなり、コミックスも購入しませんでした。このまま離れることになるのかと思っていました。

そこへ「上京花日」の連載です。再び読み始め、当然コミックスも購入しました。

    2008年12月31日初版第1刷発行

コミックス未収録作品を集めて、作品集を出していただきたいですね。

ファンページは保存コーナーに入れて、更新はしないつもりでしたが、少し手を入れて、テレホンカードのコーナーも作りました。

いわしげ孝まんが館


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山本おさむ『今日もいい天気』など

2013年01月30日 | まんが
読みたいコミックスがどこにしまったかわからず、見つけられません。本が増えすぎて、最近は本の管理が難しくなってきました。このため、コミックスの新刊は、(収集対象漫画家さんのコミックスを除いて)なるべくまんが喫茶で読むことにして購入しないことにしました。

と、言いながら『HUNTER×HUNTER』や『げんしけん二代目』の新刊は、結局買ってしまいました。やはり何回も読みたいのですよね。

そういうわけで、現在購入するコミックスは、まんが喫茶には置いてないだろうと思うコミックスが中心です。最近購入した3冊です。

山本おさむさんのコミックス『今日もいい天気』が発売になりました。


    2013年1月12日第1刷発行 双葉社

「今日もいい天気」は平成21年の「赤旗日曜版」新年号(12月28日・1月4日合併号)から連載が始まりました。当時この新聞を購読していたので、この作品はリアルタイムで読み始めました。もともと山本おさむさんは好きな漫画家の一人だったので、この連載は大歓迎でした。

「赤旗日曜版」はタブロイド判で、紙面1ページにまんが4ページが掲載されており、各話とも6ページ分が掲載されていました。

平成21年3月、定年退職により新聞の購読も止めたため、「今日もいい天気」も第13話までしか読めませんでした。図書館で探しても「日曜版」は置いてなくて、続きを読むのはあきらめました。

新聞への掲載だったので、コミックスにはならないだろうと思っていました。ところが、mixiのコミュでこのコミックスが発売になったのを知り、購入したわけです。

地元の本屋さんには入っていないだろうと思い、Amazonで購入しました。1月12日の土曜日に注文して13日には届きましたから、本当に便利ですね。

13日、駅伝を見に行った帰りに本屋に行ってみると、なんとコミックスが置いてありました。地元で買えばよかったと思いましたが、もう間に合いません。Amazonから届くのを待つことにしました。

書棚を見ていると白山宣之『地上の記憶』の背表紙が目に止まりました。寡作の漫画家さんで、これまでに『少年塔』『10月のプラネタリウム』の2冊のコミックスを出しており、両方とも購入しています。特に好きな作家というわけではないのですが、気になる漫画家でした。

手に取ってみて、初めて遺作集であることを知りました。


    2012年1月12日 第1刷発行 双葉社

白山宣之さんは1952年生まれとのことですから、私より3歳下なのですね。あまりにも早く亡くなってしまいました。今は残された3冊のコミックスを楽しむことにしましょう。

山本おさむさんと白山宣之さんは、共著の形で『麦青』を描かれています。もう30年近くも昔になるのですね。「漫画アクション」に連載されていました。掲載誌の最初の回には「待望の新連載 異色コンビでいよいよスタート」と記されています。

『麦青 Vol.2』には作者二人も登場します。これを見ると「原作の白山氏」と書かれていますから、白山氏が原作担当のようですね。冒頭に手書きのシナリオが載っています。

     1986年10月27日 第1刷発行 双葉社

     1986年10月27日 第1刷発行 双葉社



もう一冊の購入は『行徳駅下車 [菊池直恵初期作品集]』です。これは新刊ではなく2010年の発行です。千葉市の三省堂でコミックスの書棚を眺めていて発見しました。こんな作品集が出ているなんて、まったく知りませんでした。

『鉄子の旅』とは違いますが、菊池直恵さんの作品、特にデビューの頃の作品を読めたのでうれしかったです。


    2010年2月13日 初版第1刷発行

コミックスに収録されていれば、絶版になっても比較的簡単に作品を読むことができます。しかし、コミックス化されていない漫画家さんも多いのです。古林仁史さんなどもその一人です。コミックスになっているのは『星に願いを』だけでしょうか。他の作品も読みたいですね。

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祝!連載再開『上京花日』

2011年09月14日 | まんが

いわしげ孝さんの『上京花日』の連載が再開しました。『ビッグコミック』9月25日号からです。


『ビッグコミック』平成22年7月10日号、「作者急病のため」突然の休載となり、その後は「作者入院加療中のため休載です。」というお知らせが毎号載っていました。

早く続きを読みたいという気持ちと、病気の具合はどうなんだろうという気持ちで、月2回の『ビッグコミック』を待っていました。『ビッグコミック』は目次を最初に見るのが習慣になってしまいました。

休載から1年も経つのに「入院加療中」、よほど具合が悪いのだろうかと心配でした。ウェブ上で情報を探しても、まったく見つかりません。

そんな中、文庫版『ぼっけもん』の刊行が始まりました。


発売された時に書店で見かけたのですが、その時は購入しませんでした。

先日近所の本屋に行ってみると、数少ない漫画文庫の中に『ぼっけもん』がありました。第1巻を手に取ってみると、巻末エッセイが載っているようです。いわしげ孝さんの近況、病気の現状がわかるかも知れないと考え、購入しました。

巻末エッセイでも、病気については一切触れられていませんでした。しかし、作者のやる気は旺盛のようで、全快を気長に待とうと思っていました。

今回の連載再開は、本当に不意打ちでしたが、それだけに喜びでいっぱいです。健康に留意し、連載を続けていただきたいです。


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