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4月の花のアルバム (2)

2024-05-11 | みんなの花図鑑

4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、125品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

コブクロ - 蕾

 

 


野原や畑地などに多い越年草で、茎や葉は毛が多く、全体的に赤みがかった色をしています。

 

春になると太い茎が1本立ち、その先に小さな黄色い花を咲かせます。細い茎を何本も立ちあげ、季節に関係なくだらだらと咲き続ける傾向があります。

 

ときに細い茎が2本から3本出ることがありますが、メインとなる太い茎が必ず1本あります。

<オニタビラコ(鬼田平子) キク科オニタビラコ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


アメリカの大果性のものとヨーロッパの小果性のものから、17~18世紀ごろオランダで作られたものが原種で、江戸末期渡来した栽培種です。

 

春に白い五弁の花が咲きます。実は花托(かたく)がふくらんだ肉質の偽果で赤く熟します。

 

主産地は静岡県、兵庫県などで、生で食べたり、ジュース、ジャム、苺酒などに加工します。

<オランダイチゴ(オランダ苺) バラ科イチゴ属>
4/23 柏の葉公園

 

 

 

 

 

環境適応力や繁殖力の強さから、ほぼ世界じゅうに広がっている小型の越年草です。

 

秋に発芽し、青々とした葉をつけた状態で越冬、暖かくなってから白い花を咲かせ、タネをこぼしてから枯れるという生活サイクルを送っています。

 

ただ陽だまりでは、秋から冬にかけてもちらほらと花を見ることがあります。葉のふわふわした感触や形が、動物の耳を連想させるため、本種の名があります。

<オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草) ナデシコ科ミミナグサ属>
4/25 手賀沼

 

 

 

 


花は春に咲き、茎頂に径3cm前後の白い5弁花をつけます。花弁は広卵型でやや重なります。雌蕊が多いのが目立ちます。 

 

6月ごろに実るオレンジ色の果実は食用となります。葉などは有毒ではないようですが、食用にはしません。

 

名前の由来は、葉の形がクワ科のカジノキに似ていることから。別名キイチゴ、トウイチゴ、エドイチゴともよばれます。

<カジイチゴ(構苺)  バラ科キイチゴ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

7~8年ほどかけて種が球根となり、3月になると球根から葉っぱを出します。

 

6月ごろまでには葉が枯れてしまうので「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とも呼ばれています。


春に芽を出し、紫紅色の小さなユリのような美しい花を開き、実を結び、地上部が枯れるまでわずか2か月です。

 

あと10か月は地中でゆっくり休養する変わった習性があります。平均寿命は40~ 50年ほどと推定されています。


多くの都道府県で絶滅危惧種に指定され、大切に保護されています。


最近では人工的に増殖した上で野山に植えられて、観光名所になっている所が多数あります。

<カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属> 
3/27 泉自然公園

 

 

 

 


沖縄を除く中部地方以南の各地に分布するバラ科の常緑広葉樹。山地の沢沿いや海辺の丘陵で稀に見られます。

 

開花は初夏(5~6月)で、小枝の先に直径10センチほどの傘形をした花序ができます。花の後には直径5mm弱の楕円形の果実がなり、11~12月になると赤く熟します。

 

名前の由来には、葉がモチノキに似て、材質が堅く、扇子の要(かなめ)や骨に使われたことに由来するという説と、赤い芽のモチを意味する「アカメモチ」からの転訛とする説があります。

<カナメモチ(要黐) バラ科カナメモチ属>
4/23 柏の葉公園

 

 

 

 


日本、朝鮮半島、中国などの東アジア地域に分布し、日本では北海道南西部、本州、四国、九州に分布します。

 

山地や丘陵地、山野の日当たりのよい場所に自生しています。秋には真赤な宝石のような果実をつける美しい樹木です。

 


春には花、夏の緑濃い葉、秋の赤い果実、冬には紅葉など、四季を通して美しい姿を見せてくれる植物です。

<ガマズミ(莢蒾) ガマズミ科ガマズミ属>
4/23 柏の葉公園

 

 

 

 


北アメリカ原産のユリ科(キジカクシ科)の植物。長く伸びた花茎に30~50個の花をつけます。日本ではヒナユリとも呼ばれています。


まっすぐ伸びた茎の先に、星のような花が下から上に咲いていきます。花径3~5㎝ほどで、花色は白色、青紫、明青色などです。


本種の名前(属名)はアメリカ先住民が本属の球根を食用とし、これを「クァマッシュ」と呼んでいたことに由来しています。

<カマシア(雛百合) ユリ(キジカクシ)科カマシア属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

中国原産カメリア(椿)の改良品種で、まったく新しいタイプのツバキです。


ツバキよりも樹高が小さく,ピラミッド状の樹形になります。


開花は3月頃からで、ツバキより小さい直径1cmほどの淡い桃色の花を鈴なりにつけます。


ツァイとヒメサザンカとの交雑種を埼玉県川口市のしばみち本店の芝道昭氏が作り出した(未登録)ものが元だともいわれていますが詳細不明です。

<カメリア・エリナ ツバキ科ツバキ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


標準和名はヤハズエンドウで、学術的にはこちらで統一されているようです。日本では本州以南でよく見られ、畑や道端、空き地などでもよく見られます。

 

土地に窒素を供給する、虫の生態系を豊かにする、土を守るなど、生態系が豊かになることに一役買っています。

 

野に生えるエンドウで、果実が熟すと真っ黒になるところから名が付けられました。

<カラスノエンドウ(烏野豌豆) マメ科ソラマメ属>
4/19 近所の路傍

 

 

 

 

 

中国南部を原産とするモクレン科の常緑樹。樹高4mくらいの常緑性の花木です。

 

日本へ渡来したのは江戸時代中期~明治初期で、暖地の庭園や神社に植栽されます。

 

葉腋に半開状に咲く花は直径2~2.5cmで、花弁は黄白色で縁や雌しべが淡紫色を帯びています。

 

花は小さくあまり目立ちませんが、バナナのような甘い強い芳香をもっているのが特徴です。

 

花の寿命は短く1~2日で散りますが、次から次へ開花するので、10日前後は楽しめます。

<カラタネオガタマ(唐種招霊) モクレン科オガタマノキ属>
4/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


中国東部原産の果物です。ピンクの5弁花の美しさや新緑、紅葉を楽しめることに加え、香りのよい大きな果実がなることなどから庭園樹としてもたいへん人気があります。


果実は350~500gほどの大きさで、パパイヤのように楕円形をしています。皮の表面はつるりとしていて、薄い黄色です。

 

日本には平安時代までには伝わり、薬や鑑賞のために利用されていたようです。


名前が「借りぬ」に似ていることから、借金をしないですむという願いを込めて庭に植える習慣がある地域もあるそうです。

<実> 2023/11/8 東邦大学薬用植物園で撮影

 

のど飴の材料として有名な本種。名前は聞いたことがあっても、どんな果物なのかはよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

<カリン(花梨) バラ科カリン属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 


北アメリカ南部から中央アメリカに分布する常緑のつる性植物で、細いつるでからみつきながら6mほどに伸びます。

 

ろうと型の香りのよい濃黄色の花を株全体が覆われるほどたくさんつけ、次々と長期間咲かせます。全草に毒があるのでハーブとしての利用はできません。

<カロライナジャスミン ゲルセミウム科(マチン科)ゲルセミウム属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本を原産とするサトザクラ及びヤエザクラの代表種です。

 

花は大型の八重咲きで、ピンク色が濃く、花びらの重なりが多い品種です。

 

その派手さと性質の強健さが西洋人に好まれ、欧米文化圏をはじめとして世界各地に植栽されています。

<カンザンザクラ(関山桜) バラ科サクラ属>
4/17 手賀沼

 

 

 

 


ときどき草刈りが行われるような日当たりのよい野原に生える多年草です。

 

在来タンポポは、地域によって分布する種類が異なり、このタンポポは関東平野を代表するものです。

 

花色は明るい黄色ですが、ときに白っぽい花を咲かせる株があり、ウスジロタンポポと呼ばれています。


花期は春のみですが、秋にぽかぽか陽気が続くと、返り咲きをすることもあります。

<カントウタンポポ(関東蒲公英) キク科タンポポ属>
4/17 アンデルセン公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「4月の花のアルバム②」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム③」に続きます。

 

 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (だんちょう)
2024-05-11 07:39:29
おはようございます。

今朝はお天気の良い札幌です。

カラタネオガタマ
の香りがバナナと言う事で
嗅いでみたいですね。

花もアケビの花の様で更に色もグラデーションになっていて綺麗ですね!!!
おはようございます^^ (attsu1)
2024-05-11 08:43:28
カジイチゴ、
モミジイチゴ、ヘビイチゴ、
色々な野草のイチゴが咲く時期ですよね

カラスノエンドウ
この花もそちこちで見るんですが、
初めて知った時は、嬉しくなったのを思い出します。

春から初夏、色々な花が順番に咲き、
花がカレンダーを持っているのを
不思議に思ったりシます^^;
よく見ると美しい花です ね (ninbu)
2024-05-11 16:42:24
だんちょうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

関東地方も良い天気に恵まれていますが、強風が吹いており、外に
出していたバラを室内に避難させました。

カラタネオガタマは小さな花で目立ちませんが、香りが良いので近
づくと花が咲いているのがわかります。

花弁の縁と雌しべの薄紫色に特徴があり、よく見ると美しい花です
ね。
忙しすぎます (ninbu)
2024-05-11 16:43:16
attsu1さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

イチゴも種類が多くて、どれもよく似ているので見分けるのが難し
い花ですね。また、私は実を食べて違いを見つけるのも苦手です。

カラスノエンドウ、3月の花のアルバムにも登場しましたが、4月も
見つけたので、ついつい写真を撮り、連続で投稿しました。

冬場は花を見つけるのを苦労したのが嘘のように、この時期は花が
次から次に咲き、忙しすぎます。(笑)
Unknown (yoko)
2024-05-11 20:16:06
ninbuさん こんばんは^^

カタクリの花を撮りに、泉自然公園までいらしたんですね!時間が掛かかりましたでしょう~?カタクリの事、興味深く拝見いたしました。お花が咲くまで、大変な時間が掛かるのですね!お花の深い所まで知ると、愛おしく感じますね♪

最後のカラタネオガタマ・・名前も珍しいけれどお花も見たことがありませんでした。漢字で名前を書くと、何だか重々しい名前ですね。

コメントにもあるように、これからの季節、ninbuさんにとって、お忙しい季節になりましたね♪
唐から種が渡来したオガタマノ (ninbu)
2024-05-11 20:37:56
yokoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

yokoさんのブログを見て、泉自然公園がカタクリの群生地だと知り、
私も出かけました。

ただ、時期が早すぎたようで群生を見る事ができず、部分的に咲い
ている花を探して写真を撮りました。

同じ目的で来ている、大砲レンズを持ったオジサンたちも10名近く
おられたようで、良い花を撮る順番を待つのに時間がかかりました。

唐種招霊、珍しい名前ですよね。 唐から種が渡来したオガタマノ
キだから「唐種オガタマノキ」というのが名前の由来です。

オガタマは、霊を招くと言う意味の「招霊(オキタマ)」が訛ったも
のと言われているそうです。
今回は合格でした~ (なつみかん)
2024-05-12 12:18:36
ninbuさん、こんにちは。
今回は、横文字の2種類(カマシアとカメリア・エリナ)以外はサクサク分かりました!
やはり和名のあるのはいいですね~

カタクリはお天気のいい日に撮られたのでしょう。
蜜標が鮮明に見えていますね。
カラタネオガタマは、写真を見ているだけでも、あのバナナアイスの香りが漂ってくるようです。
そういえばまだ今年は花を見ていません。
どこに見に行こうかな~
(これを書いていると、台所のテーブルの上のバナナが強く香ってきてちょっと笑ってしまいました)
予想通りです (ninbu)
2024-05-12 21:30:30
なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

予想通り、なつみかんさんは、今回はサクサクとクリアーできたよ
うですね。カメリア・エリナは誰もわからないと思います。

カマシアは私も今回初めて見ましたが、なつみかんさんが知らない
とは意外です。

カタクリは朝10時過ぎに泉自然公園に行きました。カタクリの群生
があると聞いたので行きましたが、大砲レンズを持ったオジサンが
10人ほど撮影していました。

オジサンたちが撮った場所はベストポジションなので、その場所が
空くのを待って撮影しました。

カラタネオガタマの香りがバナナアイスのようだとは気づきません
でした。でも、良い香りには違いありません。
Unknown (ピエロ)
2024-05-13 22:15:16
ninbuさん こんばんは
今回も盛りだくさんですね。
カマシアは聞き慣れない名前です。
品種改良した椿なんですね。それに1cm位の小さな花なんですね。
オガタマは妹の所にあって甘い香りは嗅いだことがあります。
こちらでは日本タンポポを見ることが無くなりました。
以前 スキー場で咲いていましたが盗掘されてそれ以来見ないです。
写真を撮りすぎて整理が大 変です (ninbu)
2024-05-15 11:09:29
ピエロさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

4月は花が一斉に咲きだして、たくさん写真を撮りすぎて整理が大
変です。(笑)

カマシアは和名はヒナユリと言うそうですが、両方ともあまりメジャ
ーではないそうで、私も初めて知りました。

カメリア・エリナも今回初めて知りました。ツバキは品種が多すぎ
て違いがよくわかりませんね。

オダマキは昨年、近所の友人から頂いたもので、今年も元気に咲い
てくれました。

日本タンポポは私も見る機会がありません。野原に咲いているのは
全てセイヨウタンポポばかりで、日本タンポポはほぼ駆逐されたよ
うです。

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