4月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。4月に入ると桜を始めとして春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。
今回も、3月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
歳時記~ダイアリー~さだまさし
オオシマザクラを基に生まれた栽培品種のサトザクラ群のサクラで日本原産のヤエザクラ。野田大桜(のだのおおざくら)と呼ばれることもあります。
江戸時代以前からある栽培品種で荒川堤で栽培されていたサトザクラの一つ。樹高は5m程度の高さに伸びる亜高木で、樹形は枝が横に広がる傘状です。
八重咲きの大輪の花を咲かせ、花弁の色は淡紅色。花の端が赤く中心は白くなり、花はある程度の集まりをつくり下に向かって垂れて咲きます。
<ショウゲツサクラ(松月桜) バラ科サクラ属>
4/17 手賀沼
ヨーロッパに分布するキジカクシ科の多年草です。花期の4月~5月になると、葉の中から花茎を伸ばし、花序に多数の花を咲かせます。
日本では「球根つりがねそう」「ツリガネズイセン(釣鐘水仙)」とも呼ばれます。
茎に毒を含みギリシャ語の「シラー=害になる」「カンパニュラータ=小さな鐘」が名前の由来です。
<シラー・カンパニュラータ(釣鐘水仙) キジカクシ科ツリガネズイセン属>
4/17 アンデルセン公園
南ヨーロッパの地中海沿岸地域原産のキジカクシ科の秋植え球根で、シラーの仲間の中では大型の種類です。
美しいブルーの花がピラミッド状に星形の小花を数十輪咲かせます。花色はブルーが一般的ですが、白花もあります。
和名のオオツルボは、大きなツルボというのが由来です。鱗茎には有毒成分があり、学名のシラーはギリシャ語の有毒を意味する言葉にちなみます。
<シラー・ペルビアナ(大蔓穂:オオツルボ) キジカクシ科オオツルボ属>
4/27 大堀川
林の中や木陰など、あまり日の当たらない場所を好み、地下茎で旺盛に繁殖していきます。
春に長い花茎を伸ばして4弁の白い花を咲かせます。英語では「スノーポピー」で白い花を雪に見立てています。
花茎5cmほどの花の中心部に黄色の雄しべをつけている姿はケシを想起させます。
<シラユキゲシ(白雪芥子) ケシ科エオメコン属>
4/18 あけぼの山農業公園
古くから親しまれている地生蘭の一種で、日本に自生している多年草です。
草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。
丈夫で放任で育ち、繁殖力が旺盛で庭植えや鉢植えとして親しまれています。
白花シラン、口紅シラン、斑入りシラン等の品種があります。
<シラン(紫蘭) ラン科シラン属>
4/17 アンデルセン公園
ヨーロッパ原産のマメ科の帰化植物です。 茎が地面を這って、葉の脇から伸びる花茎の先に球状に花をつけます。
「クローバー」の名のほうがよく知られています。ヨーロッパでは四つ葉のクローバーは幸運の象徴です。
葉が踏まれて傷つけられると、そこから新しい小葉が出て、四つ葉ができることがあります。
<シロツメクサ(白詰草) マメ科シャジクソウ属>
4/19 北柏ふるさと公園
よく見かけるタンポポは、黄色い花ですが、昔から日本にある(在来種)白い花のタンポポです。
ただ、繁殖力旺盛なセイヨウタンポポに比べ、最近あまり見られなくなりました。関東地方西部以西〜九州の人家の近くに生えます。
花は全て両性の舌状花からなり、受粉がなくても結実して種子ができます。舌状花の花冠は白く、花柱は黄色くなっています。
<シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科タンポポ属>
4/18 あけぼの山農業公園
アメリカ南東部のアレゲーニー山脈が原産です。森林地帯や沼地に生え、高さは1.8~3メートルになります。
花は花弁が無く雄しべがブラシを思わせるかわいい集合花です。
性質が強健で紅葉が楽しめ、暑さ寒さに強い優秀な花木です。
<シロバナマンサク(白花万作) マンサク科シロバナマンサク属>
4/10 あけぼの山農業公園
南イタリア~シシリー島原産の耐寒性多年草です。セラスチウムにはいくつか種類がありますが、園芸では一般的に本種が出回っています。
繁殖力旺盛な植物で、初夏に切れ込みの入った5弁の白い花を株いっぱいに咲かせます。
和名は葉が全体に白い毛で覆われ、その葉形がネズミの耳に似ていたこと、また食用とされたことによるとされます。
<シロミミナグサ(白耳菜草) ナデシコ科ミミナグサ属>
4/10 あけぼの山農業公園
春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。
花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。
果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。
痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。
<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
4/17 アンデルセン公園
小さい花がたくさん集まって咲く手まりのような花姿をしているバーベナ。花の形が桜の花に似ていることから、美女桜(びじょざくら)とも呼ばれます。
多くの種類があるバーベナの中でも、本種は、一つ一つの花や花房が大きくナチュラルながら華やかな雰囲気が魅力です。
やや半立ち性で、寄せ植えや花壇にも使いやすいバーベナです。2003年に販売開始し、何度も改良が繰り返されています。
<スーパーベナ クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
4/17 アンデルセン公園
キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、北ヨーロッパからシベリアに広く分布しています。
5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある花を咲かせます。色はピンク、白、黄色、赤、複色など、花色が多種多様です。
咲き方も一重咲きから八重咲き、茎の先に複数輪花を咲かせるタイプまでバリエーション豊富です。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
4/28 自宅
オオシマザクラとソメイヨシノの交雑種といわれており、オオシマザクラに似た点も見られます。
花期はソメイヨシノと同じかそれよりも少し遅く、春の半ばほどで開花を迎えます。
花は大きく、色は淡紅色であるがソメイヨシノよりやや白くなります。花の縁のほうが淡紅色が強くなります。
<ソトオリヒメ (衣通姫) バラ科サクラ属>
4/10 あけぼの山農業公園
江戸時代後期に「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」が交雑してできた園芸品種です。
日本には200種以上の桜の品種がありますが、桜の名所と呼ばれる場所に植えられている桜のほとんどがこの桜です。
ただ桜といえばこの桜を指すくらい、日本人には馴染みの深い桜です。傘のように広がった枝先に葉が出るより前に花が咲きます。
単一品種が大量に植えられたので、春になると一斉に花開き、日本の春を代表する景色をつくってきたのがこの桜です。
<ソメイヨシノ(染井吉野)バラ科サクラ属>
4/10 あけぼの山農業公園
チグリスユーフラテス河流域からエジプトで4000年以上も前から食用として栽培されていたそうです。
日本には奈良時代にインドの僧侶が中国を経て持ち込んだと考えられています。
ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています。名前の由来は実が空に向けて実るからという説が良く知られています。
<ソラマメ(空豆) マメ科ソラマメ属>
4/19 近所の畑
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「4月の花のアルバム④」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「4月の花のアルバム⑤」に続きます。
今年、数回の散策中に咲き出すところから、
終わっていくのを楽しみました。
いつもなら、咲いているのを見て、終わりなんですが、変化を楽しむのも良いですね。
そして、そうした散策路で咲いて行く花が変化していくのを見ています。
あれ、ついこの前まで、あの花が咲いていたのに、今は違うと、
世代交代とは違いますが、種類似体が、
変わっていくんだと感じた今年でした。
今年の4月は何と言っても桜ですね。
入学式の頃に見ごろでしたから。
さくらも本当に品種が多いですね。
ninbuさんの今回のアルバムで桜 オオシマザクラが大活躍していることを発見。
オオシマザクラが多くの桜の親なんですね~。
コメントありがとうございます。
シラー・ペルビアナ、とても特徴のある咲き方をする花で、私も一
度見ただけで名前を覚えました。
花が咲きだすところから、咲き終わりまで見ると、花の変化がよく
わかりますね。私は咲いた花の写真を撮るのが精いっぱいで、とて
も無理です。(笑)
でも、花の変化を感じながら楽しむというのが、本来の花を愛でる
姿でしょうね。植物園や公園では難しいかもしれませんが、自宅の
花なら可能で賞から、私もさっそく観察してみたいと思います。
コメントありがとうございます。
今年は桜の名所を多くは行けませんでした。桜と言えばソメイヨシ
ノですが、たくさんある品種の特徴を見るのも良いと思い、わかる
品種だけ並べてみました。
hanahanaさんが言われるようにオオシマザクラは親木として、多く
の桜の品種の元になってますね。ソメイヨシノの親もオオシマザク
ラですね。
私たちが花見で楽しんでいる桜の大半は、オオシマザクラやヤマザ
クラが元木になっているようですね。
ソラマメの花って
はじめて見ましたが
きれいな模様があって
まるで洋服のようですね!!
シラーはとても増える花です。
我が家の庭でも大変なことに・・・
半分は処分しなければと思っていたのにまだやっていません。
花が咲いている時は捨てられないし困ったもんだわ。
コメントありがとうございます。
だんちょうさんが、ソラマメの花を見たことがないとは意外です。
3~4月頃になると畑で見る事ができます。
私も初めて見た時は、スイートピーに似てとても美しい姿をしてい
たので、ソラマメの花とは思いませんでした。
確かにとても華やかで、とても目を引くので、洋服のようにも見え
ますね。
コメントありがとうございます。
シラー・ペルビアナはそんなに繁殖力が強いとは思いませんでした。
美しいブルーの花姿からは想像できませんね。
でも、綺麗な花が咲いているのを処分するのも忍びないですね。私
は幸いにも育てたことが無いので、悩みはありません。(^^ゞ
今回の花のアルバム、5つわからなかったので、67点。
及第ギリギリでした。
シロバナマンサクは初見です。
シロバナトキワマンサクなら見たことがあるのですが、全然違いますね。
スーパーベナも初耳です。
スーパーなバーベナという意味ででしょうか。
華やかな花に混じって、シロツメクサがあるのがほっとします。
ソメイヨシノが咲いていたのが遠い昔のような感じです‥春は遠くなりにけり‥ですね。
コメントありがとうございます。
なつみかんさんが5つもわからなかったのは、遠い昔の4月の花な
ので、忘れてしまった花もあったのでしょうね。(笑)
シロバナマンサクは私も始めて見ました。マンサクの仲間とは思え
ないほどの花姿をしていますね。
スーパーベナ、関係者以外は誰も知らないブランド名かもしれませ
んね。PWが作出した品種で、スーパーなバーベナという意味なので
しょうね。
5月も中旬を過ぎ、初夏というよりも真夏の気温が続いています。
春は遙か遠くに行ってしまい、唯一私の花のアルバムだけが取り残
されました。(^_^;)