Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

テニス選手はなぜ怪我が多いのか

2017-09-28 | 日記
テニスは老若男女で楽しめる手軽なスポーツですが、過酷な一面も持っています。
プロのようにハードな動きをしないからと言って、準備運動や体のケアを怠っていると思わぬ大怪我にも繋がりかねません。

私はテニスを始める前に、必ずウォーミングアップを10分ほど入念にします。
また、終了後には軽くストレッチなどの体操をし、クールダウンを心がけています。
そのお陰で、怪我もなく楽しくプレーを続けています。

流山総合運動公園テニスコート(2017/8)


プロのテニス選手が世界ツアーで活躍していますが、心・技・体のバランスがなければトップクラスを維持することができません。

ところが、今年は特に男子テニス選手の怪我による長期離脱が目立ちます。
今年のグランドスラム最終戦、8月28日から9月11日に行われた全米オープンでは、
男子世界ランキングトップ20のうち5選手が欠場するという異常事態でした。(世界ランクは9/18現在)

A・マレー(イギリス:世界ランク3位) 全米オープンと年内全試合欠場
N・ジョコビッチ(セルビア:世界ランク6位) 全米オープンと年内全試合欠場
S・ワウリンカ(スイス:世界ランク8位) 全米オープンと年内全試合欠場
M・ラオニッチ(カナダ:世界ランク11位) 全米オープンと年内全試合欠場
錦織圭(日本:世界ランク14位) 全米オープンと年内全試合欠場



では、なぜ、トップクラスの選手でありながらこんなに怪我が多いのでしょう?
それは、テニスツアーの過酷なシステムにありそうです。

世界男子テニスツアーの仕組みを簡単に示すと図のようになります。
すべてのプレイヤーは世界No.1を、そして最高峰の大会となるグランドスラムを目指し世界各国のツアー大会を転戦します。

世界男子テニスツアーATP(Association of Tennis Professionals)


選手が獲得できる賞金やポイントは大会のグレードによって違います。
上位の大会になるにつれて獲得賞金、獲得ポイントは高くなります。
因みに、今年の2017全米オープンテニス(グランドスラム)で優勝したR・ナダルが獲得した賞金は、約4億1500万円でした。

世界女子テニスツアーWTA(Woman’s tennis association)


前年度のランキング上位30位以内の選手については出場義務のある大会があります。
・グランドスラムは4大会すべて
・マスターズ1000は9大会の内モンテカルロを除く8大会
・500シリーズは13大会中4大会
・200シリーズは出場義務はありませんが、トップクラスの選手は出場します。
上位選手は世界各国で年間20大会以上を戦うことを義務付けられており、その過酷さは想像に余りあります。

有明コロシアム(2017/10/2からATP500楽天ジャパンオープンテニスが行われます)


プロ選手の怪我は、ツアーの過密スケジュールが主因であることは言うまでもありません。
用具の性能が上がり、より多くのスピンをかけるようになった現代のテニスでは、以前にも増して体の負担が大きくなっています。

にもかかわらず、大会数は変わらず多いままです。
昨年もナダルとフェデラーが長期離脱をするなど兆候は見られていただけに、こうなることを予測できたはずです。
私たちテニスファンも、トップクラス選手の出場しない試合は興味が半減し、行かなくなってしまいます。
トップ選手の欠場、それこそが大会側にとって最大の損失であり、集客減に直結することになぜ気が付かないのでしょうか。