商標でも化けることがあります。逆に言えば、化けることは商品・サービスが売れることを意味します。有名どころでは、「タフマン」の事例が挙げられます。ある清涼飲料を製造していた中小企業が自社の商品の商品名として商標登録出願をしたところ、それを大手メーカーであるヤクルト社が見つけて、相応の金額を提示して買い取りを申し出てきたようです。
商標登録出願をしていたこの中小企業は、その後素晴らしい対応をしました。簡単に言えば、商標のみを譲渡するのではなく、その他「タフマン」の製造受託も合わせて願い出て、それも契約させました。つまり、当該中小企業は商標の買い取りだけではなく、新たに継続的な収入を生み出すビジネスを手にしたというわけです。
まさに、商標が大きな商売を生んでおお化けした瞬間です。その他、大手企業がCIの一環で社名を変更する際に、中小企業が所有する無名商標を買い取って活用するケースなど、実際には多くの商標が取引され、その中にはおお化けした商標があります。あなたの身の回りにもおお化けした商標がきっとありますよ。企業はこうした商標を持ちたいと思うでしょう。