フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ミレニアム ドラゴンタトゥーの女

2021年09月22日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記
しばらく前に「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」を読み終わりました。
面白すぎて、一気読みでした。
日本では2008年に刊行されています。

当時、すごく話題になっていたのを覚えています。

もう、10年以上経つのですね。あっという間です。

主人公的な人物が二人います。

ミカエルとリスベットです。

ミカエルは、40半ばの色男。雑誌ミレニアムの編集長です。

彼は名誉毀損で訴えられ、有罪になります。

そこから物語が始まります。

編集長を辞めた直後に、変わった仕事の依頼が入ります。

36年前の失踪事件を再調査することです。

消えたのは財閥の娘です。

その財閥の住む島で、一年間、失踪の謎を追います。

しかし、なかなか謎解きは進展しない。

そこで、もう一人の主人公のリスベットが登場するわけですね。

リスベットは小柄な女性で、社会や大人から酷い仕打ちを受けて育ちます。

女性が虐げられている社会環境が、この小説のもう一つのテーマです。

特に、女性に対する男性の暴力ですね。

リスベットは、タフで優秀な女性です。

リスベットは過酷な環境のもとに生まれます。しかし、頭脳と才覚で、何とか生き延びていく。

そんな二人が、物語の中盤で合流し、事件の謎を解決していきます。

この色男とへんてこな女性の組み合わせが絶妙で、物語を非常に魅力的にしています。
最初は、登場人物の名前を覚えるのが大変で、状況説明が多く、退屈です。

しかし、あるポイントを超えると、物語に引き込まれ、一気読みしてしまいます。

まじで面白い。ここ最近読んだ小説で一番ですね。

この小説を読んで、思ったのは、ヨーロッパにある女性蔑視の意識です。

相当、根深い。中世の魔女狩りの意識がまだ残っているのかもしれません。

最初は、リスベットに偏見を持ちます。

彼女は、刺青とピアス、ぶっきらぼうな言葉使いで、

あまり好ましくない女性として描写されています。

しかし、読み進めていくうちに、だんだんとリスベットが好きになる。

小さい体で、男たちの暴力に屈せず、戦っていく。

いつの間にか、そういうリスベットを応援しています。

もし、ミレニアム1が面白かったら、2と3も読んでみてください。

2と3は繋がっていますので、2を買ったら必ず3を買っておいてくださいね。

すぐ読みたくなりますから。

僕は、1の上下、2の上下、3の上下、計6冊を一気読みしました。

それくらい面白いです。

小説が面倒な人は、映画があります。映画もおすすめです。

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