フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

乾徳山

2010年09月20日 16時55分28秒 | 登山

 

 乾徳山は日帰りでいけるとガイドブックに書いてあったが、標高差が1200mあり(標高差1000mあったら結構きつい)、岩場が多く非常に危険らしいので、登山前日に近くに泊まって朝早く登山を始める計画を立てた。経費節約のため宿泊施設には泊まらずキャンプをすることにした。
 
 国道140号をずーっとまっすぐいくと徳和の乾徳山登山口に着く。登山口付近にいいキャンプを張る場所がないかなぁと思って探してみたが、その辺は民家が多くキャンプを張る雰囲気ではなかったので、国道140号を戻り、
うろうろ探すことにした。五分くらい車を走らせると国道沿いに車を20台くらいとめても平気な感じの広いスペースの路肩があり、きれいだったので、そこでキャンプを張ることにした。すぐ脇に徳和川が流れていて、なかなかいい場所だった。渓流の流れの音が程よく、気持ちのいい夜を過ごせたと思う。
 9時ごろには完全に熟睡していた。

 

 朝、4時に目覚ましをセットしていたのだが、起きれず5時ごろ起きた。パンとコーヒーを食べてからキャンプをたたんで、6時頃から登り始めた。

 


 

 

 登山口から登山道まで結構距離があって、途中、徳和の民家を通り抜ける。徳和川の水を利用して、イワナかヤマメの養殖をやっていた。丸い大きな水槽にたくさん魚がいた。

 




 民家をすぎてしばらくすると、やっと乾徳山への入り口に着く。朝早いのに、結構人がいる。人気の山だ。

 


 

 

 東京の山は、杉やヒノキが多くて景色が単調でつまらないが、山梨の山はいろんな木が生えていて、なかなか面白い。
 
 東京の山は熊なんていなそうだが、山梨の山はいかにも熊が出てきそうである。みな熊が嫌いでリュックに鈴をつけて熊が来ないようにしているが、私はできれば熊を近くで見てみたいと思っている。だから、鈴なんかつけない。
 ヒグマは怖いが、本州にいるツキノワグマなんて犬がすこし大きくなった位だとたかをくくっている。しかし、調べるとツキノワグマも結構大きいらしい。だから鈴はちゃんとつけたほうがいいかも。

 


 

 

 水場。 


  

 

 木が少なく見晴らしのよい場所。乾徳山はむかし放牧をしていたとのことだ。詳しくは分からないが、牛の放牧なのだろうか。
 里山に放牧をすると、木がまばらになって見晴らしがよくなる。
 最近、里山の放牧がまた注目されている。低投入で生産効率が高いからである。山でのんきに牛が草を食っていたら、見ているだけで楽しそうである。

 


 

 月見岩。岩の上で少年が座っている。

 


 

 扇平。1850m。扇平ってなんなのかよく分からないが、これから岩場の危険なところ行くことは分かっている。少し緊張する。

 


 

 これがかの有名なトリカブトだ。

 

  

 

 少し岩が多くなってくる。自然の日本庭園のようで、なかなかの景色だ。

 


 

 大きな岩と岩の間に裂け目がある。なにやら日本の神話に出てきそうな所である。中に入っているところを写真に撮ってもらう。

 

 

 

 だんだん危険な岩場になってくる。しかし、まだふざけた写真を撮るだけの余裕はある。

 


 

 

 危険な場所。落ちたら確実に死ぬ。

 


  

 

 

 

 心臓バクバク、想像以上に怖い。本当に怖い。乾徳山が危険だということがよく分かる。腕力に自身のない人は、岩場を避けて巻き道にそれることをお勧めする。
 

 


  

 

 ガスが出てきて、不穏な雰囲気になる。頼むから「雨降らないでくれ」と祈る。

 


  

 

 ガイドブックによく載っている最後の難所。しかし、個人的には、この場所は怖くなかった。

 


 

 岩場で休むところがない頂上。昼はコンロでお湯を沸かしカップラーメンを食べる予定だったが、水が無くなってカップラーメンを食べることができない。仕方ないから、おやつのアンパンとむき栗を食べる。カップラーメンは降りて食べることにする。
 


 

 

 下りは、少し違うコースで帰る。コケだらけの岩と樹木。なかなかの景色だった。

 


  

 

 無人の高原ヒュッテ。

 乾徳山は危険であったが、魅力的な山であった。草原や岩場がバランスよくあって、景色が変わって面白い。しかし、危険なので注意が必要である。頂上付近の岩場はかなり危険である。 
 楽しい登山だった。 

 

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