ピカソは何時間も立ち続けて絵を書くことができた。
彼はあるときそんなに長く立っていて疲れないかと訊かれた。
彼はこう答えた。
「描いている間、私はイスラム教徒がモスクに入る前に履物を脱ぐように、戸口に肉体を置いてきているのだ。このような状態では、肉体は純粋に植物的にしか存在していない。だから、我々画家はたいてい長く生きるのだ」と
絵の技術を問う以前に、身体が絵を描き続けられる状態になっていること。
そのような状態に身体を維持できることが必要である。
新学期が始まって、小学生はいやでも机の前に、座らなくてはならない。
しかし、エネルギーが外へ外へ向かう子供にとって、何もせずにただ座っていることはかなり難しいことだ。
だから、最初は5分くらいじーっと机の前に座る訓練は必要である。
体を植物化することで、エネルギーを内に向かわせる。
それができて、はじめて本を読んだり、何かを書いたり、勉強したりできるようになる。
まず勉強ができるような身体をつくらなければならない。