フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

共時性(シンクロニシティ)

2010年09月10日 00時32分32秒 | 社会・政治・思想哲学

 共時性とは意味をもつかのように結びあわされた偶然のパターンをいう。

 端的に「意味のある偶然の一致」でもいいと思う。

 ユングの患者に合理主義的な態度を崩さない女性がいたそうだ。その態度のため治療が困難になっていた。あるとき彼女がコガネムシの夢について語っていた。ユングはコガネムシが古代エジプト人にとって再生のシンボルとしての意味を持っていることを知っていた(集合的無意識)。
 彼女が話を続けていると、窓がかたかたと鳴ったので開けてみると、そこからコガネムシが飛び込んできたそうだ。それから彼女の合理主義的な態度が直って、治療が進み、彼女の精神状態は改善されたとのことである。

 単なる偶然にしては話が出来すぎている。しかし、こういうことはよくある。

 ある人のことを考えていたら、その人とばったり逢ってしまったり、夢で見た同じ光景を次の日に見てしまったり。

 このようなことは、たしかに偶然なんだけれどなんとなく意味のありそうな感じの出来事である。

 人と人との深いつながりなんて小さな共時性の積み重ねによるところが大きい。

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