白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ブロッコリーの発ガン抑制作用-その2

2011年09月22日 | ブロッコリー

野菜の中でもユニークと言える「ブロッコリー」で見つかる栄養素、それは、ガン発症の過程での慢性炎症、酸素ストレス、デトックス低下とガン発症との一連の組合せを変える事が出来る栄養素です。

「ブロッコリー」には、抗炎症作用栄養素、抗活性酸素栄養素、デトックス促進栄養素が含まれ、それを発ガン抑制栄養素と表現しても申し分はありません。

 

 

―「ブロッコリー」の抗炎症作用―

危険なレベルの潜在毒素、或いは危険な量の活性酸素を含む分子によって脅威を受けると、生体内の炎症反応系は信号を送って、予測される損傷から身を守る為に、“蹴破る”命令を出します。その鍵を握るのが、Nf-kappaBと呼ばれる分子です。

 

 前述のようなタイプの危険に遭遇すると、Nf-kappaBの信号システムは、生体の炎症反応を増進させ、炎症要素、例えば、IL-6, IL-1beta, TNF-alpha, iNOS 及び COX-2の産生を増加させます。この過程は、怪我からの治癒が必要な時に短期間の環境下で一時的には好ましく作用します。

 

 しかし、この状態が一定して絶え間なく継続すると、生体は、ガン発症を含め、健康問題の深刻なリスクに置かれることになります。

研究調査によって、生体の炎症反応を増進させるNf-kappaBの信号システムは、イソシアネート(ITCs)によって抑えられる重要な事が明らかにされています。(ITCs)は、ブロッコリー其の他の油菜野菜で見つかるグルコシネレートから作られる化合物であり、Nf-kappaB及び他の炎症システムの要素を産生する遺伝子レベルの作動を実際に停止させる働きをします。

 

これらの(ITCs)による抗炎症力の利点は、研究室で実施され、(ITCs)自体の消費を伴って行われました。これらの実験は毎日の食事での「ブロッコリー」の消費で、尚も実施すべきである一方、単なる(ITCs)の消費ではなく、通常の「ブロッコリー」及び、更にグルコシネレートの消費からの抗炎症力の利点を示す将来の研究が大いに期待されます。

 

オメガー3脂肪酸の不足は、炎症システムの過剰な活動を起させる食生活上の問題でもあります。其の理由は簡単であり、PGH3, TXA3, PGI3, and LTE5のような多くの鍵となる抗炎症伝達分子が、オメガー3脂肪酸から作られるからです。私達は、「ブロッコリー」を原料とした、非油脂野菜と言う考え方には馴れてはいません。しかし、この分野では考えを変えねばなりません。

 

 「ブロッコリー」のような野菜には、限られた量しかオメガー3脂肪酸は含まれていないのは真実である一方、野菜に含まれるレベルのオメガー3脂肪酸は、同じ様に生体の炎症システムの活動のバランスを保つ重要な役割を果たし得るのも真実であります。

 

100カロリーに相当する「ブロッコリー」は約320gで、およそ450mgのオメガー3脂肪酸がアルファーリノレン酸、ALA の形で含まれ、この量はソフトカプセル1個分の亜麻仁オイルと同等量です。食生活に必要なオメガー3脂肪酸の全てを「ブロッコリー」に頼るのではありませんが、そのオメガー3脂肪酸から、尚も重要な抗炎症力の効用が得られるのです。

 

「ブロッコリー」には、まだ他にも隠し玉となる抗炎症力があり、それは、ケンペフェロルと呼ばれる豊富に含まれるフィトケミカルの一種です。特に生体の消化器官内で、アレルギーに関係する物質を少なくする能力をケンペフェロルは持っています。この「ブロッコリー」に含むケンペフェロルは、アレルギーに関係する物質を少なくする事で、慢性炎症のリスクを減らす働きを助長します。

 

―「ブロッコリー」の抗酸化力― 

共通して消費される全ての油菜科の野菜の中で、「ブロッコリー」の持つ抗酸化物のプレミア栄養素のビタミンCの含有量はずば抜けています。この抗酸化物の中心となるビタミンは、もし、リサイクルできるフラボノイドを伴っていれば、体内の長期に亘る健全な酸素代謝を支える事が出来ます。

 

「ブロッコリー」は、フラボノイドケンペフェロルやクエルルシチンを含む沢山の重要な量のフラノボイド類を含んでいます。尚、「ブロッコリー」に含有されているのは、カロチノイドのルチン、ゼアサンチンにベータカロチンです。

 

これらの3つのカロチノイドは、全て抗酸化作用の鍵となって機能します。ルチンとベータカロチンの場合は、「ブロッコリー」に、重要な量のこれら抗酸化物が含まれている事を示しているだけでは無く、3カップ消費した場合、血液のレベルでも、その重要な増加を示します。

 

その他の、「ブロッコリー」が効果をもたらす量で持っている抗酸化物は、ビタミンEとミネラルのマンガンと亜鉛です。1つのグループとして考えると、「ブロッコリー」に含まれているビタミン、ミネラル、フラノボイド、カロチノイドは一丸となって、体内の酸化ストレスのリスクを下げるように働きます。

 

酸素代謝を支え、高すぎる活性酸素を含む分子の過度の形成をおさえる、これらの栄養素の能力は、慢性炎症とガン発症のリスクを同等に下げる助けとなります。

 

―新プランター栽培の収穫期を迎えたブロッコリー

―この項続くー

  ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿