白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ニンニクの健康を促進する強壮作用―

2018年09月21日 | ニンニク

毎年9月に入るとニンニクの球根の植え付け時期が到来します。にんにくは香辛野菜ですが、マンガンやビタミンB6の優れた供給源であり、又ビタミンC、ビタミンB1、銅、セレニウム、リン、カルシュウムも良好に含まれ、其の強壮作用の源となるニンニクに多く含まれている硫黄化合物は、身体全体の健康に寄与する観点から広く注目を集めています。

その顕著な複雑性を有すると言うネギ属野菜に含まれる含硫化合物、私達の身体の循環器系、消化器系、免疫系、内分泌系、抗炎症系、解毒系等、幅広い生体組織に様々に恩典をもたらす効能がある事は言うに及びません。

其れで、満81歳を健康で迎えられたのを契機に、今秋から暫く作付けを止めていたニンニクの無農薬栽培を自家消費用に再び始める事に決めました。

 

―赤ニンニクも亦 欧米では人気が高い!-WebImagesより

そのニンニクに含まれる含硫化合物、含硫アミノ酸及びペプチドを始め、6つのカテゴリーに分けられ、各々の化合物に就いての健康利点に関し、アメリカでは高度な研究が実施されていると言います。

しかしながら、その殆どが生のニンニクの摂取を対象にしたものでは無く、ニンニクサプルメント類、ニンニクオイル、錠剤、粉末類等、其の他の抽出物を対象にして実施された研究と言います。

それでは生のニンニク摂取の観点からすれば、香辛野菜としての摂取が健康に如何なる効能が期待できるのか、最新の研究で必ずしも明らかにされているとは言い難く、ニンニクの其のような捉え方にはいささか疑問を感じます。

其処で先ず、注目すべきはネギ属野菜に含まれる含硫化合物に関係する健康上の利点でも、ミネラルとしての硫黄の持つ健康増進に寄与する作用、それについて一寸考えて見たいと思います。

そのミネラルとしての硫黄は、実は日本を始め諸外国でも亦、公衆衛生上の明確な推奨摂取基準としての表示は為されて居りません。

しかし、硫黄には私達の健康、取分け細胞の解毒システム、関節、其の関係組織の酸素代謝に関連しての健康に、重要な役割を担っていることは、一般に良く知られている事実だと言います。

従って、ニンニクに含まれる豊富な硫黄分には、決して見過ごしてはならない大切さがあり、私たちが摂取する多くの食物からは、一般には多くは見つからない特性をニンニクは備えているであり、そんな認識が有って然るべきとの想い、ニンニクの健康増進作用に因みブログで取り上げて見たのです。

其の中でも特に大切なのは、ニンニクの健康に寄与するユニークな硫黄成分の含まれている形態であります。

それが一般に良く知られている、ニンニクの細胞が壊されて生成されると言う 「アリシン」、アリウムチオスルフィン酸塩(TS)と呼ばれる物質であり、抗菌作用、抗腫瘍作用等を持つと良く言われる化合物です。

又、其の独特の臭いの元となっている成分、アリルメルカプタンと呼ばれる水素化されたニンニクの硫黄化合物であり、その存在の下ではフリー硫化水素(H2S)が放出され、その(H2S)と生体内の1酸化窒素(NO)との相乗作用によって、ニンニクが冠状動脈系の柔軟性を保つ好適な働きをもたらす事が明らかにされています。

 

―心臓血管系を守る働きに優れるニンニクーWebImagesより

しかし、心血管系の健康に寄与するニンニクの作用は大変複雑であり、事実上、ニンニクの身体の組織を守る新しい研究では、心臓血管系を守るとされる新しい経路が、次々と発見されつつあると言われ、それだけにニンニクの作用は亦、多様性を極めていると言う事です。

其の発見された心臓血管系を守る働きの最新の経路は、アリウム野菜のニンニクの持つ特性で見つかる抗酸化作用と抗炎症作用の働きに依ると言います。

生体に好ましくない慢性炎症作用と言えば、私たちの血管を傷つける顕著なリスク要因である、ご存知の血管壁にプラーグを形成して結果的に心血管系を詰まらせて、心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な疾病の発症要因であります。

そのニンニクに含まれる各種の有機硫黄化合物成分が、私たちの心臓血管系組織を活性酸素から守り、慢性炎症作用が原因となって発症する虚血性心疾患を予防するのです。

其の抗酸化作用のカテゴリーで注目されているのが多彩な形で見つかるニンニクの 「システイン」からなるトリペプチド、グルタチオンとセレニウムの存在であると言います。

勿論忘れてはならないのが、其の他のニンニクが持つ優れた抗酸化ミネラルとなるマンガンやビタミンCであり、加えての抗酸化作用を持つ他の栄養素の働きでありますし、尚、見逃してはならないニンニクの持つ抗血小板活性であります。

 それでは、次の話題に移してのニンニク摂取に関連しての癌発症リスクについて一寸触れたいと思います。

ご存知のように、1990年代にアメリア癌研究所が発表したデザイナーフーズ計画では、癌予防に有効性が高いとされたる野菜・果物類40種の中で、トップの座に位置付けされたのがニンニクでありました。

しかし、今やアメリカでは何か様変わりして、その話題となったニンニクの自然食としての摂取効果、其の後の癌予防の有効性の分析研究で確固たる確信が得られなかったのか、前述の如く、ニンニクオイルのソフトゲル等、ニンニクパウダーを含むカプセル、タブレットの利用に焦点を移した研究が多くなり、日本は別としても、それが何か世界的な傾向になっている様に思われます。

 

―今では二昔も前の話になったニンニクの存在-ネット画像より

しかし、ニンニクの特徴は何と言っても含まれている含硫化合物が、生体の代謝の解毒過程で硫黄或いはグルタチオンーS-トランスフェラーゼ(GST)酵素が関与して作用する働きであります。

また、この解毒作用分野での特別な興味は、ニンニクのアリルサルファイドの潜在的な役割に有る事も分かっています。

ニンニクの持つ他の潜在的な健康促進効果には、抗バクテリア、抗ウイルス、抗カビ特性が揚げられて、かなり良く研究されていると言いますが、必ずしも人間の疾病やその発症に照らしてなされたものではありません。

其れは、ニンニクに関する癌研究と同じように、大部分の抗バクテリア作用の研究も、ニンニク自体に就いての研究よりも、ニンニクサプルメントの利用を対象にして行われた結果であります。唯、胃癌とニンニクについては高度な研究興味の対象となっている為に、胃中の細菌、ヘリコバクターペロリの過剰な繁殖、或いは胃壁で、此の細菌の極度な付着を阻止する働きを助長するニンニク化合物の潜在効果を調査した、幾つかの研究がアメリカでは発表されているとあります。

其の他では、ニンニクに存在する物質のアホヘンが、人の真菌のカンジダ症の感染を優位に阻止する事に成功しているそうですし、また生の潰したニンニクが、火傷患者の細菌感染の防止に能力を示す研究もあるそうです。

 其の他でニンニクの健康に寄与する作用で興味を引く新しい分野では、ニンニクの骨の健康を促進する可能性を含む研究があります。

先に述べたニンニクに含まれる含硫化合物は、喫煙による身体の循環器系へ損傷を防御する作用がある事が判明していますが、骨の健康に関しても、喫煙が骨粗鬆症のリスクをもたらして、不適当な骨密度、骨折からの治癒力不足の促進が起こる事が、研究で明らかになって居ると言います。

ニンニクを摂取すれば反対に、これらの問題のリスクが軽減され、慢性的なタバコの煙によって発生するそうした潜在危険が除去できるようになるとあります。

この点で、とりわけ興味深いのは、骨芽細胞を損傷から守るニンニクの潜在能力であります。骨芽細胞は、新しい骨組織を形成する作用を持つ骨細胞であり、もしもニンニクの摂食によって、喫煙で起こる骨芽細胞の損傷が防禦できるなら、既存骨格で更新される新骨組織の形成を支持する作用も可能になると思われます。

 

―喫煙の骨粗鬆症リスク ご存知でしたか?WebImagesより

扨て、ニンニクの健康を促進する有望な研究分野の最後は、血糖値に関する制御力であります。この分野の焦点の一つは、日本人の研究で発見され、世界に知れ渡ったアデイポネクチンと呼ばれる、脂肪細胞から放出されるホルモンが関わっている点です。

血液中のアデイポネクチンの量が少なすぎると、2型糖尿病のリスクと循環器系に問題が確かに増加します。

参考資料によると前提としての複数の研究結果では、治験参加者の12週間のニンニク消費で、血液中のアデイポネクチンの量が優位に増加したと言うのです。

研究者達は、その結果過程は、1酸化窒素と呼ばれる同時発生する制御分子との綿密な接合によって起こったと信じられると言います。

更なる追跡研究を必要とする一方で、これらの主要な研究結果は、ニンニク摂取が、いわゆるホルモン関係と呼べる経路を通じての2型糖尿病のリスク低下の可能性を提示しているとしています。

其処には亦、ニンニクの摂取に従った空腹時の血糖値レベルでの優位な減少を示している最近の研究もあります。

この研究の著者達は、以前に実施された7つの研究からニンニクと空腹時の血糖値との関係を、一層深く分析し、実際には組み合わせた結果で発表されています。

其の結論で研究達は、更なる血糖値インパクトを、他の条件の制御試験を以って確認する事の必要性を示唆しています。

 

―ニンニクが血糖値を下げる事を知って居りましたか?-WebImagesより

以上でニンニクの健康を促進する恩典の海外資料から拾った情報紹介を終わらせて頂きますが、課題となるは、ニンニクの香辛野菜としての日本食への利用に適した「レシピ」であり、亦、健康に寄与する望ましいニンニクの摂取量です。

そして、あのニンニクの特有の「匂い」の源、その消し方となる適切な利用法であります。

 ニンニクは元来、薬用植物であり、其の利用の歴史は大変古く、インドの伝統医学 「アーユルベーダ」の中には、ニンニクの薬物としての成分を、少量摂取する昔からの利用法があり、今日ではそれらがいろいろと試されています。

海外のネット上には極当たり前のように、ニンニクの臭いを殆ど気にしなくて摂取できる方法が紹介されています。ご興味のある方は直接お調べください。

 

―ガーリックミルクをご存知ですか?-WebImagesより

では最後に、表題のニンニクの寄与する強壮作用の意味について、一言申して結語とさせて頂きます。

実は、アメリカの代替医学、薬用植物、自発的治癒論の第一人者であるアンドルーワイル博士は、その著書 「癒す心 治る力」の第11章で 「治癒系の効率を高め、治癒系の解毒作用を助けるものなら何であれ、自発的治癒を起こり易くする。そのために役立つものの一つは、私が特別に関心を寄せている、天然のトニック(強壮)剤である」と述べて居ります。

 

其の強壮剤の「トニック」の意味ですが 強くする、活気付けると言い、身体運動が筋肉を伸ばし、体を整えると同じような働き掛けであり、身体を段階的に緊張に晒し、弛緩をもたらす作用であり、それが健康の本質である自然の弾力性を高めると述べ、弾力性が増せば、ストレスや損傷を跳ね返す力もそれだけ大きくなると言うのです。

そして、現代医学の医師の間では、強壮剤の評価は非常に低く、彼らは万能薬、つまり万病に効くと言われると、その作用機序は未解明と受け取って、そのようなイメージから嫌うのだと言い、一方、東洋の伝統的医師は、好んで強壮剤を使うと言い、東洋では医者も患者も、強壮剤は、身体の内部の抵抗力と弾力性を高めると信じて非常に高く評価して居り、天然の強壮剤に少なからぬ費用を投じていると申しています。

 

―健康食作りに腕を振るアンドルーワイル博士―WebImagesより

そして更に、現在、幸いにも慢性病や体力の衰えに悩んで居ない健康な人が、強壮剤を試して見ても心配は無く、あるとあらゆる環境からの有害物質に晒されている今の時代にあって、治癒系の効率的な作動に不可欠な免疫力や抵抗力を高める天然物を知って置くのは、価値ある事だと申されるのです。

続いて、この章では効果・安全性・利便性を考慮して選んだ強壮剤を紹介して行きたいと言って、先ず最初に揚げたのが 「ニンニク」であります。

文中では其のニンニクの強壮剤としての多彩な効用を、断片的ですが2ページにわたって記述して、最後にはご自身の健康管理でニンニク無しの人生など考えられないと言い、自宅菜園でニンニクは自ら育てていると申されて居ります。詳しくはどうぞ、その著書 癒す心 治る力」をご参照下さい。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (石井芳典)
2018-09-27 23:57:47
愛知県田原市でトマト農家を営んでおります石井と申します。アイコという品種を量産していますがエアルームトマト にこのブログをみて興味を持つようになりました。色々と教えていただきたく思っています。
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エアルームトマト (管理人)
2018-10-09 09:41:13
エアルームトマトの何をお知りになりたいのか具体的におっしゃって下さればお応え致します。

唯、エアルームトマトは商業栽培用には不向きであり、飽くまでも、趣味栽培向きの昔のトマト品種です。

其の何百種もある昔トマトの中から、作る価値を見つけ出すのは容易ではありません。 
アメリカでは、代表的な5種、10種が毎年人気品種として選ばれて、それらの種苗が売り出されているようです。

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Unknown (石井芳典)
2018-10-11 18:53:47
トマトの味についての見解が非常に自分と似ていると思いました。ブランディワインサダスストレィンが一番美味しかったでしょうか??
連絡したい場合はどのようにしたらよろしいでしょうか??
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