昨日の晩、正確には土曜午前2時頃からだけど、またまたエラい雷が1時間ばかり続き、お約束の停電に。停電そのものは数十秒で回復してくれたんだけど、その少し前に帰宅してからブログを書いて寝ようかと思っていた時にコンピューターがストップしたので、「もうエエわい!」と投げやりになって、そのまま寝ることに。昨日の雷、今年見た中では一番大くて、一日たった今でもワシントン市内では約1万人が停電の中で生活を強いられている。でも、昨日の夜は数時間後が想像できないほどいい天気で、サッカー仲間たちとワシントン市内のアダムス・モーガンというエリアで遊んでおりました。ここはワシントンでもとりわけいろんなヤツが集まる地区で、僕もすごく気に入ってるエリア。ブラジル・カフェの隣に西アフリカ(セネガルだったと思う)のオッサンが経営するクラブがあったり、その近くのトルコ・カフェでは水パイプを楽しむ爺さん連中がいたりと、ジョージタウンなんかよりも数倍面白いんだなぁ。
昨日はまず半年ぶりにビリヤードに行き、イタリア出身の友人と4回勝負して4敗の散々な成績(一応、ビリヤードとダーツは16歳の時から楽しんできたんだけど、こういう成績になると悲しくなる)。店内にはアンティーク・ショップで売られてるようなジューク・ボックスもあり、そこから流れてくる音楽といえば、マービン・ゲイやガンズ・アンド・ローゼス、それからロクセット(この人たち、今どこで何してんだろうか?)といった懐かしの名曲の数々。僕らの世代が中学生の頃に聞いてたものが多く、思わずみんなで大合唱する一幕も。この店の上にベネチア出身のシェフがやってるイタリア料理店があって、クリントン元大統領もその昔お気に入りの場所だった所なんだけど、そのシェフの頑固爺さんが面白い人なので、また機会を見てブログに書きます。ベネチア出身者といえば、イタリア国内では「ドイツ人」と称されるくらい愛想のあまりないヤツラって言われるけど、この爺さんはかなり面白い人なので。
金曜日にロンドンで不審人物が私服警官によって射殺されたというニュースが入ってきたけど、時間の経過とともに射殺されたのがテロ事件とは全く無関係の男性だということがハッキリとしてきた。ジャン・メネゼスという27歳のブラジル人男性ということで、出身地がブラジルのミナス・ジェナイス州だったそう。ボストン時代にミナス・ジェナイス出身の人たちに世話になった事が何度もあり(学生などを除いて、マサチューセッツ州に住むブラジル人移民のほとんどはミナス・ジェナイス出身者だ)、海外に働きに出るミネイロ達の事を思い出した。今日の夕方も友人のTVプロデューサーと電話で話をしていたんだけど、今回のニュースには分からない点もまだまだある。金曜日には「射殺された人物」が警察当局の監視下にあったという情報が入ってきたけど、テロとの関連が全く無かったことが分かった今、警察側はどのような説明をするんだろうか?今日は誤射関連のニュースから始めることに。
ロンドン警視庁は土曜日、金曜日に私服警官によって地下鉄駅構内で射殺された男性が一連のテロ事件とは全く関係が無かったと認めた。男性は27歳のブラジル人ジャン・チャールズ・デ・メネゼスさんで、3年前にロンドンにやってきてからは電気技師として働いていた。金曜日、複数の私服警官はメネゼスさんをストックウェル駅まで追跡し、この際にメネゼスさんは改札口を飛び越えて駅構内に入ったとされている。スコットランド・ヤードの発表では、メネゼスさんが警察官の警告を無視したために、自爆テロを恐れた警察官が発砲したとの事だ。メネゼスさんは頭部に5発の銃弾を受け、現場で死亡している。ロンドン警視庁はメネゼスさんの射殺は悲劇であり遺憾に思うとしながらも、メネゼスさんと爆破テロ事件に接点が無かった事にホッとしているとも語った。メネゼスさんはブラジルのミナス・ジェライス州にあるゴンザガという町出身で、ロンドンでは電気技師として合法的に住んでいた。
今回の事件はブラジル政府にも大きな衝撃を与えたようで、アモリム外務大臣はイギリスのストロー外相と会談を行うため、すでにブラジルを離れてロンドンに向かっている。ブラジル政府は声明を発表し、「今回の悲劇がどのような状況で発生したのか、イギリス側からきちんとした説明をもらえるものと信じている」と英政府の適切な対応を呼びかけている。今回の誤認事故はすでにロンドン警視庁の内規局によって捜査が行われており、捜査結果は独立調査機関に提出される予定だ。メネゼスさんの家族はブラジル・メディアの取材に答え、メネゼスさんが警察に追われるような過去は一切存在しなかったと語っている。ロンドン在住でメネゼスさんのいとこでもあるアレックス・ペレイラさんもテレビ局の取材を受け、「家族は遺体とできるだけ早く対面したいので、一刻も早く遺体がブラジルに戻される事を望んでいる」とコメントした。
現在までにブレア首相や英内務省からのコメントは出ていない。しかし、ロンドン市長のケン・リビングストンは「全ての責任はテロリストにある」としながらも、現場の警察官は市民の安全を守るためにその場で最善の行動をとらなければならなかったとも弁明した。イギリス国内では今回の一件をめぐって世論が二分している状態で、安全を守るために警察官はできる限りの行動をしたと擁護する声も存在するが、国内の人権団体からは事件に対する徹底的な捜査が要求されている。英イスラム協会は土曜日、あらためてメネゼスさんの射殺に関してロンドン警視庁の対応を批判し、これが将来的に深刻な問題を引き起こしかねないと警告している。
7日と21日に発生したロンドン市内での爆弾テロ事件をうけて、アメリカ国内でも監視カメラの更なる設置を求める声が政治家を中心に出始めている。7日の事件では駅構内に設置されたカメラの映像によって自爆犯のおおよその足取りを掴む事ができ、21日の事件でもカメラの映像によって容疑者らしき人物が特定されている。ロンドンで発生した2回の事件で、共に容疑者の特定がカメラの映像によって行われた事実にアメリカ各地の政治家も注目しており、首都ワシントンのウイリアムズ市長は金曜日に「監視カメラの設置が市民の人権にとって大きな脅威になるとは思わない」と語っている。ウイリアムズ市長のような意見を持つ政治家は少なくなく、民主党のクリントン上院議員も現在ニューヨーク市内の地下鉄に5000台設置されている監視カメラの増設を求めている。
コネチカット州スタンフォードではマロイ市長が市内に設置された監視カメラで交通状況だけをモニターするという1999年の条例を見直す時期だと語り、これまでは正式に許可されてこなかった市内の治安状況をカメラでチェックする可能性があることを示唆した。AP通信の報道によれば、シカゴ市内にはすでに2000台以上の監視カメラが設置されている模様で、総額500万ドル以上をかけて行われたカメラの設置によって、市内の犯罪発生率が40年ぶりに最低レベルにまで低下すると市当局は期待している。ペンシルバニア州フィラデルフィアでも市内に設置された監視カメラが迷宮入りしかけていた事件の解決に役立ったりしたことから、市の警察当局者は今まで以上に監視カメラの必要性を唱えている。シカゴやニューヨーク、そしてフィラデルフィアといった大都市で監視カメラがいくつも設置された理由だが、当初はテロを未然に防ぐという目的からではなく、それぞれの地域で悪化する路上犯罪に対処するためだった。
アメリカの各都市では交通状況を把握するための監視カメラの設置がブームとなっているほか、デパートやコンビニエンスストアといった公共の場所以外でも、万引きなどを防止するために大量の監視カメラが使われている。監視カメラは交通状況の把握や、小規模の犯罪を未然に防ぐ役割を果たしてきたが、同じようにテロを未然に防げるかどうかを疑問視する専門家は少なくない。ロンドンの事件ではカメラの映像が事件そのものを未然に防いだわけではなく、事件後の捜査活動に大きな力となったにすぎないからだ。カメラの映像と不審者リストの人物とを照合する作業においても、ロンドン事件での容疑者らはこのリストに含まれていなかった。また人権団体からは、テロの未然防止にどれだけの効果があるか分からないままで監視カメラの増設を実施するのは、プライバシーの侵害以外の何物でもないと警告が発せられている。
久しぶりにワシントン市内で発行されているフリーペーパー(これがなかなか面白く、ウェブ版もあるので、興味のある方はどうぞ)を読んでいると、面白い広告を発見。旅行カバンなんかを扱っている店の広告で、小太りでハゲかかった中年男性のイラストの横には「ホワイトハウス高官、予期せぬ旅の準備か?」なるキャッチフレーズが。その下には別のフォントで「それとも、たぶんウロウロするだけ?」と別のキャッチコピーが。もちろん、これは大統領次席補佐官のカール・ローブをネタにしたもので、ローブ(Rove)って言う言葉は動詞で使うと「放浪する」っていう意味にもなるため、一種の言葉遊びになっている。ワシントンらしい(?)広告のコピーと、なんとも言えないチープなデザインが気に入ったので、紹介しておきます。
昨日はまず半年ぶりにビリヤードに行き、イタリア出身の友人と4回勝負して4敗の散々な成績(一応、ビリヤードとダーツは16歳の時から楽しんできたんだけど、こういう成績になると悲しくなる)。店内にはアンティーク・ショップで売られてるようなジューク・ボックスもあり、そこから流れてくる音楽といえば、マービン・ゲイやガンズ・アンド・ローゼス、それからロクセット(この人たち、今どこで何してんだろうか?)といった懐かしの名曲の数々。僕らの世代が中学生の頃に聞いてたものが多く、思わずみんなで大合唱する一幕も。この店の上にベネチア出身のシェフがやってるイタリア料理店があって、クリントン元大統領もその昔お気に入りの場所だった所なんだけど、そのシェフの頑固爺さんが面白い人なので、また機会を見てブログに書きます。ベネチア出身者といえば、イタリア国内では「ドイツ人」と称されるくらい愛想のあまりないヤツラって言われるけど、この爺さんはかなり面白い人なので。
金曜日にロンドンで不審人物が私服警官によって射殺されたというニュースが入ってきたけど、時間の経過とともに射殺されたのがテロ事件とは全く無関係の男性だということがハッキリとしてきた。ジャン・メネゼスという27歳のブラジル人男性ということで、出身地がブラジルのミナス・ジェナイス州だったそう。ボストン時代にミナス・ジェナイス出身の人たちに世話になった事が何度もあり(学生などを除いて、マサチューセッツ州に住むブラジル人移民のほとんどはミナス・ジェナイス出身者だ)、海外に働きに出るミネイロ達の事を思い出した。今日の夕方も友人のTVプロデューサーと電話で話をしていたんだけど、今回のニュースには分からない点もまだまだある。金曜日には「射殺された人物」が警察当局の監視下にあったという情報が入ってきたけど、テロとの関連が全く無かったことが分かった今、警察側はどのような説明をするんだろうか?今日は誤射関連のニュースから始めることに。
ロンドン警視庁は土曜日、金曜日に私服警官によって地下鉄駅構内で射殺された男性が一連のテロ事件とは全く関係が無かったと認めた。男性は27歳のブラジル人ジャン・チャールズ・デ・メネゼスさんで、3年前にロンドンにやってきてからは電気技師として働いていた。金曜日、複数の私服警官はメネゼスさんをストックウェル駅まで追跡し、この際にメネゼスさんは改札口を飛び越えて駅構内に入ったとされている。スコットランド・ヤードの発表では、メネゼスさんが警察官の警告を無視したために、自爆テロを恐れた警察官が発砲したとの事だ。メネゼスさんは頭部に5発の銃弾を受け、現場で死亡している。ロンドン警視庁はメネゼスさんの射殺は悲劇であり遺憾に思うとしながらも、メネゼスさんと爆破テロ事件に接点が無かった事にホッとしているとも語った。メネゼスさんはブラジルのミナス・ジェライス州にあるゴンザガという町出身で、ロンドンでは電気技師として合法的に住んでいた。
今回の事件はブラジル政府にも大きな衝撃を与えたようで、アモリム外務大臣はイギリスのストロー外相と会談を行うため、すでにブラジルを離れてロンドンに向かっている。ブラジル政府は声明を発表し、「今回の悲劇がどのような状況で発生したのか、イギリス側からきちんとした説明をもらえるものと信じている」と英政府の適切な対応を呼びかけている。今回の誤認事故はすでにロンドン警視庁の内規局によって捜査が行われており、捜査結果は独立調査機関に提出される予定だ。メネゼスさんの家族はブラジル・メディアの取材に答え、メネゼスさんが警察に追われるような過去は一切存在しなかったと語っている。ロンドン在住でメネゼスさんのいとこでもあるアレックス・ペレイラさんもテレビ局の取材を受け、「家族は遺体とできるだけ早く対面したいので、一刻も早く遺体がブラジルに戻される事を望んでいる」とコメントした。
現在までにブレア首相や英内務省からのコメントは出ていない。しかし、ロンドン市長のケン・リビングストンは「全ての責任はテロリストにある」としながらも、現場の警察官は市民の安全を守るためにその場で最善の行動をとらなければならなかったとも弁明した。イギリス国内では今回の一件をめぐって世論が二分している状態で、安全を守るために警察官はできる限りの行動をしたと擁護する声も存在するが、国内の人権団体からは事件に対する徹底的な捜査が要求されている。英イスラム協会は土曜日、あらためてメネゼスさんの射殺に関してロンドン警視庁の対応を批判し、これが将来的に深刻な問題を引き起こしかねないと警告している。
7日と21日に発生したロンドン市内での爆弾テロ事件をうけて、アメリカ国内でも監視カメラの更なる設置を求める声が政治家を中心に出始めている。7日の事件では駅構内に設置されたカメラの映像によって自爆犯のおおよその足取りを掴む事ができ、21日の事件でもカメラの映像によって容疑者らしき人物が特定されている。ロンドンで発生した2回の事件で、共に容疑者の特定がカメラの映像によって行われた事実にアメリカ各地の政治家も注目しており、首都ワシントンのウイリアムズ市長は金曜日に「監視カメラの設置が市民の人権にとって大きな脅威になるとは思わない」と語っている。ウイリアムズ市長のような意見を持つ政治家は少なくなく、民主党のクリントン上院議員も現在ニューヨーク市内の地下鉄に5000台設置されている監視カメラの増設を求めている。
コネチカット州スタンフォードではマロイ市長が市内に設置された監視カメラで交通状況だけをモニターするという1999年の条例を見直す時期だと語り、これまでは正式に許可されてこなかった市内の治安状況をカメラでチェックする可能性があることを示唆した。AP通信の報道によれば、シカゴ市内にはすでに2000台以上の監視カメラが設置されている模様で、総額500万ドル以上をかけて行われたカメラの設置によって、市内の犯罪発生率が40年ぶりに最低レベルにまで低下すると市当局は期待している。ペンシルバニア州フィラデルフィアでも市内に設置された監視カメラが迷宮入りしかけていた事件の解決に役立ったりしたことから、市の警察当局者は今まで以上に監視カメラの必要性を唱えている。シカゴやニューヨーク、そしてフィラデルフィアといった大都市で監視カメラがいくつも設置された理由だが、当初はテロを未然に防ぐという目的からではなく、それぞれの地域で悪化する路上犯罪に対処するためだった。
アメリカの各都市では交通状況を把握するための監視カメラの設置がブームとなっているほか、デパートやコンビニエンスストアといった公共の場所以外でも、万引きなどを防止するために大量の監視カメラが使われている。監視カメラは交通状況の把握や、小規模の犯罪を未然に防ぐ役割を果たしてきたが、同じようにテロを未然に防げるかどうかを疑問視する専門家は少なくない。ロンドンの事件ではカメラの映像が事件そのものを未然に防いだわけではなく、事件後の捜査活動に大きな力となったにすぎないからだ。カメラの映像と不審者リストの人物とを照合する作業においても、ロンドン事件での容疑者らはこのリストに含まれていなかった。また人権団体からは、テロの未然防止にどれだけの効果があるか分からないままで監視カメラの増設を実施するのは、プライバシーの侵害以外の何物でもないと警告が発せられている。
久しぶりにワシントン市内で発行されているフリーペーパー(これがなかなか面白く、ウェブ版もあるので、興味のある方はどうぞ)を読んでいると、面白い広告を発見。旅行カバンなんかを扱っている店の広告で、小太りでハゲかかった中年男性のイラストの横には「ホワイトハウス高官、予期せぬ旅の準備か?」なるキャッチフレーズが。その下には別のフォントで「それとも、たぶんウロウロするだけ?」と別のキャッチコピーが。もちろん、これは大統領次席補佐官のカール・ローブをネタにしたもので、ローブ(Rove)って言う言葉は動詞で使うと「放浪する」っていう意味にもなるため、一種の言葉遊びになっている。ワシントンらしい(?)広告のコピーと、なんとも言えないチープなデザインが気に入ったので、紹介しておきます。