なんてタイトルでも、あと3時間で2006年なわけですが、今日は自宅で年越しそばを食べながら格闘技観戦という至福の一時。来年もよろしくお願いします。さてと、テレビに戻って、それから外出の用意を始めるかぁ。
29日の東京は再び肌寒い天気。夕方、京王プラザ(小学生の時以来だったけど、あんなに新宿駅に近かったとは…)から築地に向かう。バングラデッシュ出身のジャラル兄さんが6年前にオープンしたレストランで、大学時代の悪友達と久しぶりのプチ同窓会。このジャラルさん、実は僕が学生時代から面識があり、当時は阪急電車の岡本駅近くにレストランを出していた。大学1年の時からたまに通うようになり、阪神大震災の時には住吉川の近くで会ったりもした。98年の8月、僕がアメリカに出発する2日前にも、彼の店で友人と食事していて、ジャラルさんを入れた3人で撮った写真はアメリカの家に今でも飾っている。アメリカに行ってから連絡が取れなくなっていたんだけど、最近になって東京在住の友人からジャラルさんが築地に店を出していると聞き、今回みんなで行ってみることにしたのだ。
8年ぶりの再会ということもあって、少し興奮しながら店内に入ると、厨房にジャラルさんの姿が。厨房の近くまで行って、何気に「ひさしぶりぃ」と声をかけてみる。驚いて文字通り目を丸くするジャラルさんと僕は固い握手を交わし、ワインやらビールで乾杯し(なぜかサミュエル・アダムスも置いてあり、僕は築地でボストンのビールを飲むことにした)、昔話に花を咲かせた。いろんな料理が出てきて、僕もそれを食べてはいたんだけど、8年ぶりの再会と昔話のせいで、何を食べたのかはっきりと覚えていない。「夏にでもまた来るよ」、店を出る時に僕はそう言った。「ミクシィやってるんだ。これで連絡を取り合おう」、とジャラルさん。アメリカに帰ってからも、パソコンを開くのが楽しみになってきた。
8年ぶりの再会ということもあって、少し興奮しながら店内に入ると、厨房にジャラルさんの姿が。厨房の近くまで行って、何気に「ひさしぶりぃ」と声をかけてみる。驚いて文字通り目を丸くするジャラルさんと僕は固い握手を交わし、ワインやらビールで乾杯し(なぜかサミュエル・アダムスも置いてあり、僕は築地でボストンのビールを飲むことにした)、昔話に花を咲かせた。いろんな料理が出てきて、僕もそれを食べてはいたんだけど、8年ぶりの再会と昔話のせいで、何を食べたのかはっきりと覚えていない。「夏にでもまた来るよ」、店を出る時に僕はそう言った。「ミクシィやってるんだ。これで連絡を取り合おう」、とジャラルさん。アメリカに帰ってからも、パソコンを開くのが楽しみになってきた。
東京滞在も2日目。27日は少し寒くなってきたけれど、大阪と比べれば少し暖かい気がするし、ワシントンやボストンのことを思えば、外を歩くのも苦にはならない。昨日の晩、友人らと渋谷のカフェに行った話はブログでも紹介したけれど、その前にステーキ店に入ってディナーを楽しんだのだ。その店のステーキは凄くサイズが大きいことで有名なようで、僕はメニューを見た瞬間に肉ではなくフィッシュ・アンド・チップスをオーダーすることに決めた。他の友人もパスタやチキンバーガーだったようで、店の人にしてみると「何じゃいな、この客は?」みたいな3人だったかもしれないけれど、とにかく量が半端じゃなかったので。さてさて、今日はカリフォルニア州の公立中学で導入されている「接触禁止法」の話をロサンゼルス・タイムズ紙から。
ロサンゼルス近郊のカルバー・シティには公立中学が一校しかないが、そこでは学生らの「接触」を禁じる校則が存在しており、26日のロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)がそのユニークなルールについて報じている。カルバー・シティ中学では校内で学生同士が手をつないだり抱き合ったり、そしてキスしたりすることを禁じている。接触禁止ルールは学生らの間で押し合ったり引っ張りあったりする行為も禁じられており、構内で学生同士が肌を触れ合う機会は事実上無いに等しい。各地の中学校や高等学校では暴力事件やセクハラを未然に防止する目的で学生同士の接触を禁じる校則の導入が議論されているが、カルバー・シティ中学のように具体的なルールを設けた学校は珍しい。今年3月にはオレゴン州ベントの中学生が校内で友人と何度も抱き合ったという理由で罰を受けており、同じようなエピソードは2003年にテキサス州ユーレスの中学校でも発生している。
教育関係者の多くは中学生が校内で「それ相応の」振る舞いをすべきだと主張しており、ロサンゼルス・タイムズ紙の取材に答えた教師は、「映画館やモールの中で許される行いが、必ずしも学校の中で認められるとは限らないのです」とコメントしている。論理的には納得するものの、学校側が生徒の愛情や友情の表現手段を強制的に禁止するのはおかしいのではないかといった声も少なくない。カルバー・シティ中学では2年前、現場の教師や校長らが当時深刻な問題となっていたイジメ問題を議論していたが、その際に生徒同士の接触を全面的に禁止することが問題の解決につながるのではという結論に達した。カルバー・シティ中学のジェリー・コスチ校長は接触禁止法によって校内のけんかやいじめで停学処分になった学生の数は減少したと語ったものの、具体的にどれくらい減ったのかについては言及しなかった。しかし、一部の親や生徒はけんかやイジメが学校の外で今でも存在していると指摘しており、校則の効果を疑問視している。
カルバー・シティ中学では毎年生徒に校則ハンドブックが配布されているが、接触を禁止するルールは書かれておらず、生徒への罰則は教師らの判断で行われている。生徒同士で手をつないだり抱き合ったりした場合、そのほとんどは現場で注意されるだけで終わるが、喧嘩やキスの場面が目撃された場合には自宅への電話や停学処分が下される場合もある。教師の中には手をつなぐことで生徒を叱責するのに抵抗感を示す者もいるが、手をつなぐ行為から「それ以上」への発展を恐れる教師らの数はさらに多い。ロサンゼルス・タイムズ紙の記者はカルバー・シティ中学を昼食時に訪れ、教師らのいない場所で仲良く手をつなぐ中学生のカップルを何組も目撃しているが、罰則を恐れてか取材に答える生徒はいなかった。
日付が26日から27日に変わってから数時間後のこと。僕は四谷の滞在先でノートパソコンを開いて、アメリカの主要紙のウェブサイトをのぞきながら、現地で報じられているニュースをいくつかチェックしていた。夜なので部屋のカーテンも閉め、テレビをつけて(CNNインターナショナルだったと思う。アメリカの放送では長い間見てなかったけれど、ロンドンのリチャード・クエストの喋り方はまさしく「やっさん」で、関西出身の僕は以前から隠れたファンだったのだ)、大阪からファックスで送ってもらった新聞用コラムのゲラをチェックする。その時、僕は一瞬自分がどこにいるのか分からない感覚に襲われた。取材でアメリカの地方都市に滞在したような気分。新聞のゲラやCNNのせいではあるんだろうけど、夜中に近所のコンビニに入って20円のチロルチョコを見て(いつの間に値上がりしたのさ?)、ようやく日本に帰ってきたと実感した。
ロサンゼルス近郊のカルバー・シティには公立中学が一校しかないが、そこでは学生らの「接触」を禁じる校則が存在しており、26日のロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)がそのユニークなルールについて報じている。カルバー・シティ中学では校内で学生同士が手をつないだり抱き合ったり、そしてキスしたりすることを禁じている。接触禁止ルールは学生らの間で押し合ったり引っ張りあったりする行為も禁じられており、構内で学生同士が肌を触れ合う機会は事実上無いに等しい。各地の中学校や高等学校では暴力事件やセクハラを未然に防止する目的で学生同士の接触を禁じる校則の導入が議論されているが、カルバー・シティ中学のように具体的なルールを設けた学校は珍しい。今年3月にはオレゴン州ベントの中学生が校内で友人と何度も抱き合ったという理由で罰を受けており、同じようなエピソードは2003年にテキサス州ユーレスの中学校でも発生している。
教育関係者の多くは中学生が校内で「それ相応の」振る舞いをすべきだと主張しており、ロサンゼルス・タイムズ紙の取材に答えた教師は、「映画館やモールの中で許される行いが、必ずしも学校の中で認められるとは限らないのです」とコメントしている。論理的には納得するものの、学校側が生徒の愛情や友情の表現手段を強制的に禁止するのはおかしいのではないかといった声も少なくない。カルバー・シティ中学では2年前、現場の教師や校長らが当時深刻な問題となっていたイジメ問題を議論していたが、その際に生徒同士の接触を全面的に禁止することが問題の解決につながるのではという結論に達した。カルバー・シティ中学のジェリー・コスチ校長は接触禁止法によって校内のけんかやいじめで停学処分になった学生の数は減少したと語ったものの、具体的にどれくらい減ったのかについては言及しなかった。しかし、一部の親や生徒はけんかやイジメが学校の外で今でも存在していると指摘しており、校則の効果を疑問視している。
カルバー・シティ中学では毎年生徒に校則ハンドブックが配布されているが、接触を禁止するルールは書かれておらず、生徒への罰則は教師らの判断で行われている。生徒同士で手をつないだり抱き合ったりした場合、そのほとんどは現場で注意されるだけで終わるが、喧嘩やキスの場面が目撃された場合には自宅への電話や停学処分が下される場合もある。教師の中には手をつなぐことで生徒を叱責するのに抵抗感を示す者もいるが、手をつなぐ行為から「それ以上」への発展を恐れる教師らの数はさらに多い。ロサンゼルス・タイムズ紙の記者はカルバー・シティ中学を昼食時に訪れ、教師らのいない場所で仲良く手をつなぐ中学生のカップルを何組も目撃しているが、罰則を恐れてか取材に答える生徒はいなかった。
日付が26日から27日に変わってから数時間後のこと。僕は四谷の滞在先でノートパソコンを開いて、アメリカの主要紙のウェブサイトをのぞきながら、現地で報じられているニュースをいくつかチェックしていた。夜なので部屋のカーテンも閉め、テレビをつけて(CNNインターナショナルだったと思う。アメリカの放送では長い間見てなかったけれど、ロンドンのリチャード・クエストの喋り方はまさしく「やっさん」で、関西出身の僕は以前から隠れたファンだったのだ)、大阪からファックスで送ってもらった新聞用コラムのゲラをチェックする。その時、僕は一瞬自分がどこにいるのか分からない感覚に襲われた。取材でアメリカの地方都市に滞在したような気分。新聞のゲラやCNNのせいではあるんだろうけど、夜中に近所のコンビニに入って20円のチロルチョコを見て(いつの間に値上がりしたのさ?)、ようやく日本に帰ってきたと実感した。
半年の東京。26日から30日朝までの滞在予定で、最初の2日間は僕が小学生の頃から好きだった四谷に滞在している。到着してすぐに驚いたことが1つ。クリスマスが終わったため、当然といえば当然かもしれないけれど、もう正月用の門松なんかがデパートの近くに飾られていたりして、同じ場所に24時間前には巨大なクリスマスツリーがあったことを考えると、そのスピードには感心するばかりだ。今日は東京に住む友人らと渋谷で食事をして、そのあとで隠れ家的な感じのするカフェに連れて行ってもらった。少し暗めの店内はニック・ケイブのPVにでも出てきそうな独特な雰囲気だったけれど、ドイツにも似たようなカフェがあったのを思い出す。渋谷の音楽レーベルに転職した大学時代の悪友と明日ランチを一緒にする予定なので、いかにも常連客といったフリをして、彼も連れて行こうかと思う。夕方からは、これまた半年ぶりのTBS訪問。明日は東京から出演させてもらうんだけど、久しぶりにお会いする人ばかりなので、今から凄く楽しみだ。
なかなかブログの更新ができなかったけど、今日は久しぶりにパソコンのキーを叩くことに。昨日のクリスマス・イブ。僕は宝塚の近くにある礼拝堂で夜から行われたミサに参加した。そんなに信仰心があるわけでもないけれど、この礼拝堂には3歳の頃から毎年通っていて、アメリカに住み始めて以降でここを訪れるのは3回目だ。阪急電車の駅から礼拝堂まで続く坂道。小学生の頃、クリスマス・イブに夜更かしができるため、僕はこの礼拝堂で行われるミサが楽しみだった。普段、ドッジボールなどで泥だらけになっている小学校のクラスメートまでもがブレザーで着飾って(もちろん、当時の僕も)、少しだけ社交的な世界を背伸びして見れる時間でもあった。幼少時代に何キロにも思えた坂道もわずか10分ほど。こんなものかなと思いつつも、軽い息切れを経験。来年こそは禁煙を達成しなければ。さて、今日は米政府の新たな監視活動を伝えるニュースと、国内の映画産業が直面する興行収入成績の減少に関する話を。
米誌USニュース・アンド・ワールド(電子版)は23日、FBIとエネルギー省が2002年頃から全米各地で秘密裏に放射能測定を行っていたと報じ、測定の対象がイスラム教関連施設であったと伝えている。2002年初め頃から開始された測定作業は裁判所の許可を得ずに実施されていたが、当局の関係者は24日付のワシントン・ポスト紙の取材に対し違法性はなかったと主張し、測定作業が公共の場所で行われていたと語っている。USニュース誌の報道によると、放射能測定作業は首都ワシントンを含む6都市で行われており(シカゴ、デトロイト、ラスベガス、ニューヨーク・シアトル)、イスラム系住民の使う倉庫や住居、モスクなどが測定の対象となっていた模様だ。ワシントン周辺では2002年から約10ヶ月間、測定作業が毎日実施されており、ピーク時には3台の車両で1日に120回程度の測定が実施されていたのだという。
イスラム系住民が放射能測定のターゲットにされた事から、すでに「レイシャル・プロファイリング」に対する批判も噴出しているが、司法省の広報官は人種や宗教が測定作業の対象に直接影響していなかったと強調している。2001年には大麻所持容疑でマークしていたオレゴン州に住む男性に対し、警察当局が熱センサーを使用して壁の外から男性の自宅の中をモニターしようと試みているが、最高裁判所は5-4で「実施には裁判所からの令状が必要」との判決を下している。バージニア州スターリング在住でダレス地区イスラム協会幹部のモーキット・ホセイン氏はワシントン・ポスト紙の取材に対し、放射能測定の必要性を疑問視する姿勢を見せ、「これは移民や一般市民に対する嫌がらせにしか思えず、実際に国家にとって脅威になったケースは発見されていません」と語っている。ホセイン氏はまた、放射能測定が国内の反イスラム感情を増加させ、イスラム諸国での反米主義も煽る結果になりかねないと危惧する。
エネルギー省は24日までに公式なコメントを発表していないが、測定作業は同省内にある核緊急支援チームがFBIとの協力で実施していた模様だ。裁判所からの許可なしで行われていたとされる今回の放射能測定作業だが、アメリカ国内では数週間前からブッシュ政権による礼状なしの盗聴活動の実態が連日報じられており、24日付のニューヨーク・タイムズ紙は国家安全保障局(NSA)が大手通信会社と協力して国内の電話やインターネットの傍受を行っていたと伝えている。また、盗聴問題は連邦最高裁判所の新判事承認にも微妙な影響を与えそうで、最近ブッシュ大統領から指名を受けたサミュエル・アリト氏が1984年にNSAによる国内での傍受活動を裁判所の許可なしに実施できるようにすべきと主張したメモが存在しており、同氏の承認作業にまた大きなハードルが現れた格好だ。
2005年も残すところあと僅かだが、2億ドル以上の予算を投入し手作られたピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」がハリウッド関係者を大喜びさせる活躍を見せており、公開1週目の興行収入成績は早くも6000万ドルを突破している。「キング・コング」の奮闘は低迷の続くハリウッド映画界において、数少ない「グッド・ニュース」のひとつだが、映画関係者を連日のように悩ませる「バッド・ニュース」は、映画ファンが劇場に足を運ばない傾向が年々強くなりつつある事にある。チケット販売はすでに3年連続で減少しており、2002年度と比較した場合、2005年の興行収入成績は約12パーセント少なくなるだろうとの予想だ。映画産業に詳しいアナリスト達の間では、劇場で最新映画を見るというアメリカの伝統に大きな変化が生じたのではないかという指摘も存在する。
「映画産業関係者は最近の劇場興行収入成績が減少し続ける原因を真剣に考えるべきです。映画そのものの質が低下したのか、それとも映画を見る場所や手段が変わったのでしょうか?」、映画産業を中心に調査・分析を行うエクスィビター・リレーションズ社のポール・デルガラベディアン氏はクリスチャン・サイエンス・モニター紙にそう語る。「自宅で映画を鑑賞したほうが落ち着いて見れるし、より経済的だと考える人も少なくありません。その作品がよほど質の高いものでない限り、劇場に足を運んで最新作を見ようと考えるファンはこれからも減り続けるでしょう」、カリフォルニア州立大学フラートン校のナンシー・スノー教授が問題の本質を指摘する。しかし、映画関係者にとって悪夢とも言える別の可能性が存在するのも事実だ。インターネットやテレビゲーム、スポーツに旅行といった選択肢の多さが、これまで映画産業が独占していた一般のアメリカ人の娯楽スタイルを変えたという見方もできる。
DVDや映画専門チャンネルの存在が従来の映画ファンを劇場から遠ざける原因となったという指摘も存在するが、実際の原因を特定するにはまだまだ時間がかかりそうだ。「オーシャンズ11」や「トラフィック」といった話題作でメガホンを取ったスティーブン・ソダーバーグ監督は、数週間後に自身の最新作「バブル」の公開が控えているが、この映画はほぼ同時期にDVDの発売とケーブルテレビでの放送が行われる予定で、ハリウッドの新たな戦略に注目が集まっている。現在は劇場公開後にDVD化、それからしばらくしてテレビ放送が行われるが、ソダーバーグの試みが一定の成功を収めた場合、映画の公開手段に革命的な変化が生まれる可能性もある。
さっきのミサで面白い話が。東京から来た司祭の話の中にあったエピソードで、彼が友人らと都内のデパート(だったと思う)に入ると、そこではすでにクリスマス用のオブジェが飾られていた。そのオブジェは馬小屋の形をしており、中にイエス・キリストの誕生を祝う人形などが置かれていると考えた司祭がのぞいてみると、そこにはサンタ・クロースの人形が。ショッピングシーズンとしてのクリスマス。それはそれで楽しいものだけど、とうとうサンタが馬小屋から生まれ始めたようだ。さてさて、明日から東京だ。火曜日と木曜日、それから金曜日の午後(こちらは大阪から)にラジオの仕事があるものの、東京ではなかなか会ってゆっくりと話ができない面々と、今回はゆっくりとランチやディナーを堪能しようかと思っている。友人や知人との再会はどれも楽しみで仕方がないんだけど、29日は築地で約8年ぶりに神戸の名物シェフと再会する予定なので、今からワクワクしている。
米誌USニュース・アンド・ワールド(電子版)は23日、FBIとエネルギー省が2002年頃から全米各地で秘密裏に放射能測定を行っていたと報じ、測定の対象がイスラム教関連施設であったと伝えている。2002年初め頃から開始された測定作業は裁判所の許可を得ずに実施されていたが、当局の関係者は24日付のワシントン・ポスト紙の取材に対し違法性はなかったと主張し、測定作業が公共の場所で行われていたと語っている。USニュース誌の報道によると、放射能測定作業は首都ワシントンを含む6都市で行われており(シカゴ、デトロイト、ラスベガス、ニューヨーク・シアトル)、イスラム系住民の使う倉庫や住居、モスクなどが測定の対象となっていた模様だ。ワシントン周辺では2002年から約10ヶ月間、測定作業が毎日実施されており、ピーク時には3台の車両で1日に120回程度の測定が実施されていたのだという。
イスラム系住民が放射能測定のターゲットにされた事から、すでに「レイシャル・プロファイリング」に対する批判も噴出しているが、司法省の広報官は人種や宗教が測定作業の対象に直接影響していなかったと強調している。2001年には大麻所持容疑でマークしていたオレゴン州に住む男性に対し、警察当局が熱センサーを使用して壁の外から男性の自宅の中をモニターしようと試みているが、最高裁判所は5-4で「実施には裁判所からの令状が必要」との判決を下している。バージニア州スターリング在住でダレス地区イスラム協会幹部のモーキット・ホセイン氏はワシントン・ポスト紙の取材に対し、放射能測定の必要性を疑問視する姿勢を見せ、「これは移民や一般市民に対する嫌がらせにしか思えず、実際に国家にとって脅威になったケースは発見されていません」と語っている。ホセイン氏はまた、放射能測定が国内の反イスラム感情を増加させ、イスラム諸国での反米主義も煽る結果になりかねないと危惧する。
エネルギー省は24日までに公式なコメントを発表していないが、測定作業は同省内にある核緊急支援チームがFBIとの協力で実施していた模様だ。裁判所からの許可なしで行われていたとされる今回の放射能測定作業だが、アメリカ国内では数週間前からブッシュ政権による礼状なしの盗聴活動の実態が連日報じられており、24日付のニューヨーク・タイムズ紙は国家安全保障局(NSA)が大手通信会社と協力して国内の電話やインターネットの傍受を行っていたと伝えている。また、盗聴問題は連邦最高裁判所の新判事承認にも微妙な影響を与えそうで、最近ブッシュ大統領から指名を受けたサミュエル・アリト氏が1984年にNSAによる国内での傍受活動を裁判所の許可なしに実施できるようにすべきと主張したメモが存在しており、同氏の承認作業にまた大きなハードルが現れた格好だ。
2005年も残すところあと僅かだが、2億ドル以上の予算を投入し手作られたピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」がハリウッド関係者を大喜びさせる活躍を見せており、公開1週目の興行収入成績は早くも6000万ドルを突破している。「キング・コング」の奮闘は低迷の続くハリウッド映画界において、数少ない「グッド・ニュース」のひとつだが、映画関係者を連日のように悩ませる「バッド・ニュース」は、映画ファンが劇場に足を運ばない傾向が年々強くなりつつある事にある。チケット販売はすでに3年連続で減少しており、2002年度と比較した場合、2005年の興行収入成績は約12パーセント少なくなるだろうとの予想だ。映画産業に詳しいアナリスト達の間では、劇場で最新映画を見るというアメリカの伝統に大きな変化が生じたのではないかという指摘も存在する。
「映画産業関係者は最近の劇場興行収入成績が減少し続ける原因を真剣に考えるべきです。映画そのものの質が低下したのか、それとも映画を見る場所や手段が変わったのでしょうか?」、映画産業を中心に調査・分析を行うエクスィビター・リレーションズ社のポール・デルガラベディアン氏はクリスチャン・サイエンス・モニター紙にそう語る。「自宅で映画を鑑賞したほうが落ち着いて見れるし、より経済的だと考える人も少なくありません。その作品がよほど質の高いものでない限り、劇場に足を運んで最新作を見ようと考えるファンはこれからも減り続けるでしょう」、カリフォルニア州立大学フラートン校のナンシー・スノー教授が問題の本質を指摘する。しかし、映画関係者にとって悪夢とも言える別の可能性が存在するのも事実だ。インターネットやテレビゲーム、スポーツに旅行といった選択肢の多さが、これまで映画産業が独占していた一般のアメリカ人の娯楽スタイルを変えたという見方もできる。
DVDや映画専門チャンネルの存在が従来の映画ファンを劇場から遠ざける原因となったという指摘も存在するが、実際の原因を特定するにはまだまだ時間がかかりそうだ。「オーシャンズ11」や「トラフィック」といった話題作でメガホンを取ったスティーブン・ソダーバーグ監督は、数週間後に自身の最新作「バブル」の公開が控えているが、この映画はほぼ同時期にDVDの発売とケーブルテレビでの放送が行われる予定で、ハリウッドの新たな戦略に注目が集まっている。現在は劇場公開後にDVD化、それからしばらくしてテレビ放送が行われるが、ソダーバーグの試みが一定の成功を収めた場合、映画の公開手段に革命的な変化が生まれる可能性もある。
さっきのミサで面白い話が。東京から来た司祭の話の中にあったエピソードで、彼が友人らと都内のデパート(だったと思う)に入ると、そこではすでにクリスマス用のオブジェが飾られていた。そのオブジェは馬小屋の形をしており、中にイエス・キリストの誕生を祝う人形などが置かれていると考えた司祭がのぞいてみると、そこにはサンタ・クロースの人形が。ショッピングシーズンとしてのクリスマス。それはそれで楽しいものだけど、とうとうサンタが馬小屋から生まれ始めたようだ。さてさて、明日から東京だ。火曜日と木曜日、それから金曜日の午後(こちらは大阪から)にラジオの仕事があるものの、東京ではなかなか会ってゆっくりと話ができない面々と、今回はゆっくりとランチやディナーを堪能しようかと思っている。友人や知人との再会はどれも楽しみで仕方がないんだけど、29日は築地で約8年ぶりに神戸の名物シェフと再会する予定なので、今からワクワクしている。
昨日の夜中前に何とか帰国。乗り継ぎ地のデトロイトで離陸直前になって「整備トラブルがありました」と機内アナウンスがあり、とりあえず空港に戻って待つこと3時間半。なんとか日本に戻ることができた。今朝7時半からラジオの仕事があったため、あまり眠っていないのは確かなんだけど、今日は夜まで普通に過ごして(ここで寝ると、時差ぼけになってしまいそうなので)、それからゆっくりと寝ようと思ってる。いろいろありますが、とりあえず無事に帰国した報告を。夜中に体力があれば、もう一度ブログの更新をします。
一時帰国まであと2日。おそらく明日もバタバタとして1日が過ぎていく気がする。日本各地で大雪がふったというニュースを聞いた。親父の田舎でもどえらい積雪量だったようで、ネットの新聞記事に掲載された写真には驚いた。名古屋でも23センチ積もったらしいけど、関西はどうなんだろうか?さて、今日はアメリカ国内で行われている「監視」に関する新しいニュースを。偶然にもマサチューセッツ州ニューベッドフォードの地元紙で発見したニュースだけど、個人的に凄く興味深い内容だった。2日前のブログでブッシュ大統領がNSAに国内での盗聴活動を許可していたというニュースを紹介したけれど、それ以前から存在した愛国者法では図書館での貸し出し記録などまで政府がチェックしていた。あらためて言うのもなんだけど、ビッグ・ブラザーは存在している。今から数十年後、歴史の授業などでブッシュ政権はどう語られるのだろう?
マサチューセッツ州ニューベッドフォードで2ヶ月前、図書館で毛沢東語録の取り寄せを行った大学生が国土安全保障省の職員2名から事情聴取を受けていた事が17日までに明らかとなった。地元紙「ザ・スタンダード・タイムズ」が報じたところによると、事情聴取を受けたのはマサチューセッツ大学アムハースト校に通う4年生の男子学生で、歴史学のレポートの参考文献として毛沢東語録の取り寄せを申請していた。この学生は同校で教える2人の歴史学教授にも本の取り寄せについて報告を済ませており、大学の図書館に文献の取り寄せを依頼していた。学生の名前は明らかにされていないが、歴史学を教えるロバート・ポントブリアンド教授が担当する「ファシズムと全体主義」のクラスの中で、共産主義に関するレポートを書く予定だった。図書館の申請書に学生の個人情報(実家の住所から社会保障番号まで)が記入されていたため、国土安全保障省の職員は学生の実家を訪ね、そこで事情聴取が行われた模様だ。
同時多発テロ事件発生直後の2001年10月、アメリカ国内では愛国者法が成立しており、「対テロ戦争」の名のもと、政府当局者が一般市民の個人情報を自由に閲覧できる環境が確立されている。政府が自由にアクセスできる個人情報には図書館の貸し出し記録から医療データまで様々で、前出の学生が取り寄せを希望した毛沢東語録は政府が定めたブラックリストに含まれる書籍だったため、国土安全保障省が動く事態に発展している。ポントブリンアンド教授はスタンダード・タイムズの取材に対し、「学生には常日頃から参考文献を自分で取り寄せて調査するよう言ってきました」と語り、国土安全保障省が大学の図書館データを監視している可能性があると指摘している。アメリカ国内ではこの数日間、政府による盗聴行為が大きな話題となっており、16日付のニューヨーク・タイムズは国家安全保障局(NSA)が2002年からアメリカ国内で常時500人程度に対して盗聴活動を行っていると報じている。
同じくアムハースト校で歴史学を教えるグリン・ウイリアムズ教授もスタンダード・タイムズ紙の取材に答えており、研究活動の中でチェチェンやアフガニスタンといった地域に電話をかける機会が多いと語る教授は、海外にかけた電話の一部が盗聴されていてもおかしくないとコメントしている。「あくまでも私のカンですが、私達の想像以上に盗聴や監視が一般的に行われているのではないでしょうか?」、ウイリアムズ教授はそう語った。ウイリアムズ教授は来学期からテロリズムの歴史に関するクラスを開講する考えだが、今回の一件で図書館などを利用する学生がトラブルに遭遇する可能性もあることから、計画を白紙に戻すかもしれないと語っている。「もし、テロリズム史の授業の中で学生全員にアルカイダのウェブサイトを調査してきなさいと言ったら、政府との間でトラブルが起きるのは間違いないでしょうね」、ウイリアムズ教授はそうコメントした。
少しだけ暖かさが戻った日曜朝、コラムの原稿を書き終えて、数時間ほど眠ってから自宅近くのスポーツバーに走っていった。日曜朝の典型的な過ごし方。英プレミアリーグのアーセナル対チェルシー戦が11時からあったので、友人らと一緒にグルメとはかけ離れた位置にある英国式ブレックファーストを食べながら試合を観戦した。僕は両方のクラブのファンではないけど(その町に滞在した事と昔の悪友の影響で、僕は今もシェフィールド・ウェンズディに対する忠誠心を失っていないけれど、正直に言ってプレミアリーグに復帰するのは無理かもしれない)、昨年から僕の周囲でよく使われるABC(Anything But Chelsea)体現すべく、みんなでアーセナルを応援したのだ。結果はチェルシーが2-0で勝利。もうイヤミすら出ないほどの強さ。この試合の前には世界クラブ選手権の決勝も放送されていて、アーリントンの街角で何人ものリバプール・サポーターが肩を落としていた。このスポーツバーにはスティーブ・ニコルも時々顔を出す。80年代にリバプールでキャプテンを務めたニコルは84年のトヨタカップに出場したが、その時も0-1で敗れている。3度目の正直とはならなかった18日の試合。ニコルは何を思うのだろう?
マサチューセッツ州ニューベッドフォードで2ヶ月前、図書館で毛沢東語録の取り寄せを行った大学生が国土安全保障省の職員2名から事情聴取を受けていた事が17日までに明らかとなった。地元紙「ザ・スタンダード・タイムズ」が報じたところによると、事情聴取を受けたのはマサチューセッツ大学アムハースト校に通う4年生の男子学生で、歴史学のレポートの参考文献として毛沢東語録の取り寄せを申請していた。この学生は同校で教える2人の歴史学教授にも本の取り寄せについて報告を済ませており、大学の図書館に文献の取り寄せを依頼していた。学生の名前は明らかにされていないが、歴史学を教えるロバート・ポントブリアンド教授が担当する「ファシズムと全体主義」のクラスの中で、共産主義に関するレポートを書く予定だった。図書館の申請書に学生の個人情報(実家の住所から社会保障番号まで)が記入されていたため、国土安全保障省の職員は学生の実家を訪ね、そこで事情聴取が行われた模様だ。
同時多発テロ事件発生直後の2001年10月、アメリカ国内では愛国者法が成立しており、「対テロ戦争」の名のもと、政府当局者が一般市民の個人情報を自由に閲覧できる環境が確立されている。政府が自由にアクセスできる個人情報には図書館の貸し出し記録から医療データまで様々で、前出の学生が取り寄せを希望した毛沢東語録は政府が定めたブラックリストに含まれる書籍だったため、国土安全保障省が動く事態に発展している。ポントブリンアンド教授はスタンダード・タイムズの取材に対し、「学生には常日頃から参考文献を自分で取り寄せて調査するよう言ってきました」と語り、国土安全保障省が大学の図書館データを監視している可能性があると指摘している。アメリカ国内ではこの数日間、政府による盗聴行為が大きな話題となっており、16日付のニューヨーク・タイムズは国家安全保障局(NSA)が2002年からアメリカ国内で常時500人程度に対して盗聴活動を行っていると報じている。
同じくアムハースト校で歴史学を教えるグリン・ウイリアムズ教授もスタンダード・タイムズ紙の取材に答えており、研究活動の中でチェチェンやアフガニスタンといった地域に電話をかける機会が多いと語る教授は、海外にかけた電話の一部が盗聴されていてもおかしくないとコメントしている。「あくまでも私のカンですが、私達の想像以上に盗聴や監視が一般的に行われているのではないでしょうか?」、ウイリアムズ教授はそう語った。ウイリアムズ教授は来学期からテロリズムの歴史に関するクラスを開講する考えだが、今回の一件で図書館などを利用する学生がトラブルに遭遇する可能性もあることから、計画を白紙に戻すかもしれないと語っている。「もし、テロリズム史の授業の中で学生全員にアルカイダのウェブサイトを調査してきなさいと言ったら、政府との間でトラブルが起きるのは間違いないでしょうね」、ウイリアムズ教授はそうコメントした。
少しだけ暖かさが戻った日曜朝、コラムの原稿を書き終えて、数時間ほど眠ってから自宅近くのスポーツバーに走っていった。日曜朝の典型的な過ごし方。英プレミアリーグのアーセナル対チェルシー戦が11時からあったので、友人らと一緒にグルメとはかけ離れた位置にある英国式ブレックファーストを食べながら試合を観戦した。僕は両方のクラブのファンではないけど(その町に滞在した事と昔の悪友の影響で、僕は今もシェフィールド・ウェンズディに対する忠誠心を失っていないけれど、正直に言ってプレミアリーグに復帰するのは無理かもしれない)、昨年から僕の周囲でよく使われるABC(Anything But Chelsea)体現すべく、みんなでアーセナルを応援したのだ。結果はチェルシーが2-0で勝利。もうイヤミすら出ないほどの強さ。この試合の前には世界クラブ選手権の決勝も放送されていて、アーリントンの街角で何人ものリバプール・サポーターが肩を落としていた。このスポーツバーにはスティーブ・ニコルも時々顔を出す。80年代にリバプールでキャプテンを務めたニコルは84年のトヨタカップに出場したが、その時も0-1で敗れている。3度目の正直とはならなかった18日の試合。ニコルは何を思うのだろう?
国家安全保障局(NSA)が2002年からアメリカ国内で秘密裏に盗聴活動を行っていたようで、ブッシュ大統領本人が極秘のうちに大統領令に署名していたと今朝のニューヨーク・タイムズ紙などは報じている。言うまでもなく、僕が真っ先にイメージしたのはジョージ・オーウェルの「1984年」。ビッグ・ブラザーがNSAで、平和賞はさしずめペンタゴンか…。そのブッシュ大統領だけど、今晩放送されたPBSのニュース番組でインタビューに答えていて、NSAの盗聴問題を聞かれると明らかに口数が少なくなる有様だった。アンカーが最近のイラク政策について聞くと、水を得た魚のように態度を豹変、「イエス・サー!エヘヘヘヘ…」とお馴染みのブッシュ・ギグルを披露してから得意気な様子でイラク問題を語りだした。いつも思う事だけど、この人の根拠の無い自信は一体どこから生まれるんだろうか?ある意味で、このプラス思考には敬服してしまう。愚痴ってしまったけど、さっそく今日のニュースを。
16日付のニューヨーク・タイムズ紙は複数の米政府当局者の話として、911同時多発テロ事件から間もなくブッシュ大統領が国家安全保障局(NSA)に対し、アメリカ国内における電話盗聴とメール内容の傍受を許可していたと報じている。アメリカ国内では組織犯罪対策などで電話などの盗聴が行われる場合があるものの、通常の盗聴活動では裁判所による許可が必要となっており、2002年から始まったNSAによる盗聴活動はこの手続きを一切省略する形で行われていた。盗聴の対象となったのは国内に住むアメリカ人と外国籍の住民で、「アルカイダに関係しているかもしれない」との理由で国際電話や海外とのメール交信がされており、その数は数百名とも数千名とも言われている。これまで国外における通信傍受を専門に扱うと考えられてきたNSAが国内でのスパイ活動を大々的に行い、しかも従来の裁判所許可が全く無視される形となっているため、政権内部からも憲法上問題は無いのかといった懸念が出始めている。
ニューヨーク・タイムズ紙はNSAによる国内での盗聴活動の実態を1年前にも記事として発表しようと試みたが、ブッシュ政権が「国家安全保障に関わる問題」との理由から記事の掲載を控えるよう求めたため、16日までその情報が公にされる事は無かった。政府当局者の1人は、NSAによる国内でのスパイ活動はすでに約4年前(大統領による許可が下る以前)から行われていたと語り、911テロ事件から数日後には軍の情報機関と協力して、「不審人物」の電話やメールの内容を傍受し始めている。このスパイ活動には国防情報局(DIA)も参加しており、全米の主要都市に配置されたDIA職員がNSAの協力をうけてマークした人物の監視を続けていた。2002年にNSAによる本格的な傍受活動が開始されたが、複数の政府関係者はアメリカ国内で常時500人程度が盗聴の対象になっていると語り、これまでに数千人にたいして盗聴・傍受が秘密裏に行われてきたとの事だ。また、国外の5000~7000人もテロとの関係を疑われ、盗聴の対象となっている。
ブッシュ大統領は16日夜に放送されたPBSのニュース番組でアンカーのジム・レーラーのインタビューに答えており、その中で「911テロ事件後、私はアメリカ国民にいかなる手段を用いても国を守り抜いてみせると言いました」とコメントしている。しかし、NSAによる盗聴活動の存在を何度も質問したレーラーに対し、ブッシュ大統領は「安全保障に支障をきたすので、詳細について語ることはできません」と繰り返すのみだった。一方、ワシントンの連邦議会ではテロ事件後に作られた愛国者法を延長すべきかどうかの投票が近く実施されるが、16日のニューヨーク・タイムズ紙がNSAによる盗聴活動の実態を報じると、議員らからは激しいブッシュ批判が噴出している。「国内に住む数千人が令状無しに盗聴されていた模様で、本当にショックを隠せません。我々は注視する必要があります」、民主党のチャールズ・シューマー上院議員(ニューヨーク州)はそう語った。16日の時点で上院の過半数が愛国者法の強化に反対を示しており、さらにNSAによる国内での盗聴活動の実態が明るみになった事もあり、同法への風当たりが強くなり始めている。
市内のシンクタンクに勤務する日本人研究員と約1ヶ月ぶりのランチ。2人ともメジャーリーグ観戦という共通の趣味があるため、こうやって月に1回はランチを一緒にして、野球の話を思う存分楽しむ事にしている。ちなみに今日の話題は地元ナショナルズが元レンジャーズのアルフォンソ・ソリアーノをトレードで獲得した話で、ようやく全国的な名前のある選手がワシントンに来たかと思いきや、チームの顔として認知され始めたばかりのブラッド・ウィルカーソンがテキサスに放出された事にえらく失望。レッドソックスのファンではあるものの、自分が住む町のチームにスター選手がほとんどいないのも、また寂しいもの。今日は前から行ってみたかった市内のペルー料理店にようやく入れたので、昼間からムール貝やらペルー風パエリアを堪能してみた。ペルーといえば「チキン」という貧しい想像力でレストランに行ってみてビックリ。パエリアや肉料理はスペインの物とは少し味が違う気がしたけれど、僕は正直ペルー版の方が気に入った。もしかして、スペイン語圏の国それぞれで違ったテイストのパエリアがあるのだろうか?今度調べてみようと思う。
写真:ホワイトハウスで16日、駐米イラク大使と会談を行うブッシュ大統領。 (AP通信より)
16日付のニューヨーク・タイムズ紙は複数の米政府当局者の話として、911同時多発テロ事件から間もなくブッシュ大統領が国家安全保障局(NSA)に対し、アメリカ国内における電話盗聴とメール内容の傍受を許可していたと報じている。アメリカ国内では組織犯罪対策などで電話などの盗聴が行われる場合があるものの、通常の盗聴活動では裁判所による許可が必要となっており、2002年から始まったNSAによる盗聴活動はこの手続きを一切省略する形で行われていた。盗聴の対象となったのは国内に住むアメリカ人と外国籍の住民で、「アルカイダに関係しているかもしれない」との理由で国際電話や海外とのメール交信がされており、その数は数百名とも数千名とも言われている。これまで国外における通信傍受を専門に扱うと考えられてきたNSAが国内でのスパイ活動を大々的に行い、しかも従来の裁判所許可が全く無視される形となっているため、政権内部からも憲法上問題は無いのかといった懸念が出始めている。
ニューヨーク・タイムズ紙はNSAによる国内での盗聴活動の実態を1年前にも記事として発表しようと試みたが、ブッシュ政権が「国家安全保障に関わる問題」との理由から記事の掲載を控えるよう求めたため、16日までその情報が公にされる事は無かった。政府当局者の1人は、NSAによる国内でのスパイ活動はすでに約4年前(大統領による許可が下る以前)から行われていたと語り、911テロ事件から数日後には軍の情報機関と協力して、「不審人物」の電話やメールの内容を傍受し始めている。このスパイ活動には国防情報局(DIA)も参加しており、全米の主要都市に配置されたDIA職員がNSAの協力をうけてマークした人物の監視を続けていた。2002年にNSAによる本格的な傍受活動が開始されたが、複数の政府関係者はアメリカ国内で常時500人程度が盗聴の対象になっていると語り、これまでに数千人にたいして盗聴・傍受が秘密裏に行われてきたとの事だ。また、国外の5000~7000人もテロとの関係を疑われ、盗聴の対象となっている。
ブッシュ大統領は16日夜に放送されたPBSのニュース番組でアンカーのジム・レーラーのインタビューに答えており、その中で「911テロ事件後、私はアメリカ国民にいかなる手段を用いても国を守り抜いてみせると言いました」とコメントしている。しかし、NSAによる盗聴活動の存在を何度も質問したレーラーに対し、ブッシュ大統領は「安全保障に支障をきたすので、詳細について語ることはできません」と繰り返すのみだった。一方、ワシントンの連邦議会ではテロ事件後に作られた愛国者法を延長すべきかどうかの投票が近く実施されるが、16日のニューヨーク・タイムズ紙がNSAによる盗聴活動の実態を報じると、議員らからは激しいブッシュ批判が噴出している。「国内に住む数千人が令状無しに盗聴されていた模様で、本当にショックを隠せません。我々は注視する必要があります」、民主党のチャールズ・シューマー上院議員(ニューヨーク州)はそう語った。16日の時点で上院の過半数が愛国者法の強化に反対を示しており、さらにNSAによる国内での盗聴活動の実態が明るみになった事もあり、同法への風当たりが強くなり始めている。
市内のシンクタンクに勤務する日本人研究員と約1ヶ月ぶりのランチ。2人ともメジャーリーグ観戦という共通の趣味があるため、こうやって月に1回はランチを一緒にして、野球の話を思う存分楽しむ事にしている。ちなみに今日の話題は地元ナショナルズが元レンジャーズのアルフォンソ・ソリアーノをトレードで獲得した話で、ようやく全国的な名前のある選手がワシントンに来たかと思いきや、チームの顔として認知され始めたばかりのブラッド・ウィルカーソンがテキサスに放出された事にえらく失望。レッドソックスのファンではあるものの、自分が住む町のチームにスター選手がほとんどいないのも、また寂しいもの。今日は前から行ってみたかった市内のペルー料理店にようやく入れたので、昼間からムール貝やらペルー風パエリアを堪能してみた。ペルーといえば「チキン」という貧しい想像力でレストランに行ってみてビックリ。パエリアや肉料理はスペインの物とは少し味が違う気がしたけれど、僕は正直ペルー版の方が気に入った。もしかして、スペイン語圏の国それぞれで違ったテイストのパエリアがあるのだろうか?今度調べてみようと思う。
写真:ホワイトハウスで16日、駐米イラク大使と会談を行うブッシュ大統領。 (AP通信より)
数日前のブログで書いたフォアグラの製造と販売を禁止する法律の話、動物愛護派の意見も理解できるものの、おかしな法律を話し合ってるもんだと思ったのが正直な感想。でも、僕の感覚からすると「そこまでしなくてもいいんじゃないの?」と思うような法案が各地にはまだまだあるようで、マサチューセッツ州ではサッカー選手(子供から大学サッカーまで)にヘルメット着用を義務付ける法案が通る可能性が少なからずあるらしい。さすがにプロ選手には適用されないらしいけど、はっきり言って「アホか?」と思う以外に無かった。サッカーのヘディングが体によくないと唱えた医者が昔いたけれど、ボクシングにだって視覚障害の可能性はあるし、野球のピッチャーの肘はどうなるのか?もちろん、スポーツで体を痛めてしまうのは悲しい事だけど、それでその競技の根本的なルールを変えてしまうのは無知を越えて悲劇的でさえあると思う。さて、今日のニュースはヴァージン・グループの民間宇宙旅行事業で大きな進展があったので、その話題を。
英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は14日、ニューメキシコ州で記者会見を行い、同社が数年後の開始を予定する民間宇宙旅行の発着基地を州内の砂漠地帯に建設すると発表している。記者会見に同席したビル・リチャードソン州知事は2億5000万ドルの予算を投じた宇宙船基地建設が2007年からスタートすると語っており、建設費の大半は州政府などの支援によって賄われる見込みだ。宇宙船基地はヴァージン・グループの宇宙旅行部門「ヴァージン・ギャラクティック航空」によって使われる事になり、ギャラクティック社は2008年冬頃に運航を開始する予定だ。ブランソン会長によれば、すでに100人が20万ドルの宇宙旅行の支払いを済ませているそうで、これは宇宙空間に約25分間滞在できるミニ旅行だ。「2010年までにはニューメキシコから1日に3回のフライトを行いたい」、ブランソン会長はそう語っている。
ニューメキシコ州政府が発表した計画では、州南部の砂漠地帯に建設が予定される宇宙船基地には3本の交差方滑走路とロケット発射用のタワーが2棟作られるとの事で、ターミナルは地下に建設される。現在は民間宇宙旅行の施設として建設が予定されているが、知事は将来的に「パリとニューメキシコを2時間程度で移動できる」貨物便の発着基地にもなりうるとの希望を示している。リチャードソン知事の話では、建設費の約半分が州政府から支払われ、残りの一定額も市や連邦政府から支払われる予定だ。ニューメキシコ州はエネルギー産業の発展で記録的な税収を見込んでおり、2005年度財政黒字も10億ドルに達する模様で、議会による予算承認も問題なく進む可能性が高い。「この建設事業によって、ニューメキシコが事業家や冒険家、そして様々な分野でのパイオニアにとって理想的な場所であるとアピールできればいいですね」、知事はそうコメントしている。
58歳のリチャードソン知事はエネルギー長官や国連大使を務めたのち、2003年1月より現在の知事職に就いているが、AP通信は今年になって知事が2008年大統領選挙に民主党から出馬する意向だと報じており、今回の宇宙船基地を自身の政治的なアピールに用いたいという思惑もあるようだ。2008年暮れから開始される予定の宇宙旅行だが、その時点ではニューメキシコの施設は完成しておらず、しばらくの間はカリフォルニア州初のフライトとなる予定だ。通常の旅行なら空港へ数時間前に到着すれば問題ないが、ギャラクティック社の宇宙旅行では出発の3日前に登場地に集合しなければならず、旅行者はそこで訓練への参加を義務付けられる。ギャラクテイック社はニューメキシコ州との間で宇宙船基地の賃貸契約に合意しており、年間100万ドルの賃貸料が20年間支払われる予定だ。
いろいろあったけれど、ロイ・キーン選手がグラスゴー・セルティックに移籍した。以前から移籍先の最有力候補として名前があがっていたクラブだけど、数日前まではレアル・マドリッドとサインする可能性すらあると報じられていて、12年前からキーン崇拝者となった僕には心の痛む話だったのだ。セルティックといえば、ここアメリカにサポーターズクラブが各地にあるほどの人気で(といっても、それぞれの町に住むアイリッシュ・アメリカンによって作られたものばかりだけど。面白いのは、アメリカで会ったセルティック・ファンが全員がスコティッシュではなくアイリッシュだった事)、僕がボストンに住んでた頃にはセルティックが地下鉄に広告を出しているほどだった。もちろん、バスケではなくサッカーの方です。昔一緒に神戸でサッカーをしたスコットランド人のケビンからセルティックのマフラーをもらった事があったけど、帰国した時に部屋のクローゼットをのぞいてみようと思っている。
写真:入団会見のあったグラスゴーで15日、セルティック・ファンに囲まれて祝福されるキーン。 (AP通信より)
英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は14日、ニューメキシコ州で記者会見を行い、同社が数年後の開始を予定する民間宇宙旅行の発着基地を州内の砂漠地帯に建設すると発表している。記者会見に同席したビル・リチャードソン州知事は2億5000万ドルの予算を投じた宇宙船基地建設が2007年からスタートすると語っており、建設費の大半は州政府などの支援によって賄われる見込みだ。宇宙船基地はヴァージン・グループの宇宙旅行部門「ヴァージン・ギャラクティック航空」によって使われる事になり、ギャラクティック社は2008年冬頃に運航を開始する予定だ。ブランソン会長によれば、すでに100人が20万ドルの宇宙旅行の支払いを済ませているそうで、これは宇宙空間に約25分間滞在できるミニ旅行だ。「2010年までにはニューメキシコから1日に3回のフライトを行いたい」、ブランソン会長はそう語っている。
ニューメキシコ州政府が発表した計画では、州南部の砂漠地帯に建設が予定される宇宙船基地には3本の交差方滑走路とロケット発射用のタワーが2棟作られるとの事で、ターミナルは地下に建設される。現在は民間宇宙旅行の施設として建設が予定されているが、知事は将来的に「パリとニューメキシコを2時間程度で移動できる」貨物便の発着基地にもなりうるとの希望を示している。リチャードソン知事の話では、建設費の約半分が州政府から支払われ、残りの一定額も市や連邦政府から支払われる予定だ。ニューメキシコ州はエネルギー産業の発展で記録的な税収を見込んでおり、2005年度財政黒字も10億ドルに達する模様で、議会による予算承認も問題なく進む可能性が高い。「この建設事業によって、ニューメキシコが事業家や冒険家、そして様々な分野でのパイオニアにとって理想的な場所であるとアピールできればいいですね」、知事はそうコメントしている。
58歳のリチャードソン知事はエネルギー長官や国連大使を務めたのち、2003年1月より現在の知事職に就いているが、AP通信は今年になって知事が2008年大統領選挙に民主党から出馬する意向だと報じており、今回の宇宙船基地を自身の政治的なアピールに用いたいという思惑もあるようだ。2008年暮れから開始される予定の宇宙旅行だが、その時点ではニューメキシコの施設は完成しておらず、しばらくの間はカリフォルニア州初のフライトとなる予定だ。通常の旅行なら空港へ数時間前に到着すれば問題ないが、ギャラクティック社の宇宙旅行では出発の3日前に登場地に集合しなければならず、旅行者はそこで訓練への参加を義務付けられる。ギャラクテイック社はニューメキシコ州との間で宇宙船基地の賃貸契約に合意しており、年間100万ドルの賃貸料が20年間支払われる予定だ。
いろいろあったけれど、ロイ・キーン選手がグラスゴー・セルティックに移籍した。以前から移籍先の最有力候補として名前があがっていたクラブだけど、数日前まではレアル・マドリッドとサインする可能性すらあると報じられていて、12年前からキーン崇拝者となった僕には心の痛む話だったのだ。セルティックといえば、ここアメリカにサポーターズクラブが各地にあるほどの人気で(といっても、それぞれの町に住むアイリッシュ・アメリカンによって作られたものばかりだけど。面白いのは、アメリカで会ったセルティック・ファンが全員がスコティッシュではなくアイリッシュだった事)、僕がボストンに住んでた頃にはセルティックが地下鉄に広告を出しているほどだった。もちろん、バスケではなくサッカーの方です。昔一緒に神戸でサッカーをしたスコットランド人のケビンからセルティックのマフラーをもらった事があったけど、帰国した時に部屋のクローゼットをのぞいてみようと思っている。
写真:入団会見のあったグラスゴーで15日、セルティック・ファンに囲まれて祝福されるキーン。 (AP通信より)
昨日はあまりに忙しくて、とうとう最後までブログの更新ができなかった。年末に帰国するため、色々と片付けなければならない仕事があって、さらに突然寒くなった天気のせいで風邪を引いたのか、体も少しだるい状態。「頑張ってあと1週間を乗り切らないと」と自分に言い聞かせて、それから風邪薬とビタミン剤も飲んで、なんとか1日を乗り切ることができた。昨日の晩は少し風邪っぽい声になっていて、今日のラジオの仕事までに治るかなと心配してたんだけど、1日5回のうがいの努力が実ったのか(?)、今日は普通の声に戻っていた。昨日電話で話した友人からは、「ハワード・スターンみたいな声になってるぞ」と言われたんだけど、それはそれで聞いてみたかった気も…。さて、今日はブッシュ大統領のイラク政策に関するニュースを。開戦前の情報に誤りがあったと認めた大統領だけど、イラク政策は今までどおり続くようだ。
イラクでの総選挙を前日に控えた14日、ブッシュ大統領はワシントン市内で行った演説の中でイラクの大量破壊兵器に関する開戦前の情報に誤りがあったと述べ、イラク戦争を開始した事への責任を初めて認めている。しかし、大統領はフセイン政権の崩壊は正しかったと主張し、戦争の正当化に最後まで終始する形となっている。「多くの情報が後になって正確性を欠いた物であったことが判明し、大統領としてイラク戦争を開始した事に責任を感じている」、ブッシュ大統領は演説の中でそう語っている。ブッシュ大統領は15日に行われるイラクでの選挙にも言及しており、選挙そのものにイラク国内のテロ事件をストップさせる力はないと前置きしながらも、イラクの歴史における新たな転換点となるだろうと語っている。
あと数ヶ月でイラク戦争開戦から3年目を迎え、ブッシュ政権のイラク政策に対する国内世論が厳しさを増す中、ブッシュ大統領は14日の演説で米軍のイラク駐留をを正当化するのに懸命だった。「残虐な独裁者を倒しただけでは任務が成功したとはいえません。我々はイラクに自由と民主主義をきちんと残してから去るべきなのです」、ブッシュ大統領は演説の中でそう語った。フセイン政権が崩壊し、アメリカの主導によって「自由と民主主義」がイラクに持ち込まれたとアピールしたブッシュ大統領だが、14日のCBSニュースはこれをアメリカとの関係が悪化するシリアとイランへの間接的なメッセージだったと分析している。イラク戦争が始まって以来、イラク人の死者は少なくとも3万人に達しており、米軍も2140人の兵士を失っている。世論調査におけるブッシュ政権支持者の割合は減少し続けており、議員らによるブッシュ批判も最近の恒例行事となっている。
これまでもタカ派議員として知られてきた民主党のジョン・マーサ下院議員(ペンシルバニア州)はイラク駐留米軍の即時撤退を訴えているが、14日のブッシュ演説後にもCNNのインタビューに対し、「我々が住む国の建設に軍が果たしてきた貢献は大きいですが、イラクでの任務はどう考えても米軍の仕事ではありません」と語り、ブッシュ大統領の政策をあらためて批判している。同じく民主党のハリー・レイド下院議員も大統領の演説前にCNNのインタビューに答え、41人の民主党上院議員が大統領に書簡を送り、その中で米軍のイラク駐留に関する具体的なプランを明らかにするよう要請している。CNN/ギャロップ/USAトゥディ紙が共同で行った最新の世論調査では、回答者の48パーセントがブッシュ大統領のイラク政策を「間違いだった」と答えており、11月に行われた調査と比較してブッシュ支持の回答が数ポイント上昇しているが、依然として国民の約半数がイラク政策を疑問視する結果となっている。
ボストン近郊のドルチェスターにある民家の地下室で4人が射殺体で発見された。気になって、事件現場の住所を調べてみると、僕がボストン時代の最初の2年を過ごした家から歩いて5分の距離だった。事件の詳細や被害者の詳しい身元を市警が明らかにしていないため、詳しいことが全く分からないけれど、ボストン・ヘラルド紙によると1人は市内の大学に通う学生で、事件現場の地下室はレコーディング・スタジオとして使われていたらしい。あまりに事件現場が昔の家と近いため、誰が撃たれたのかが気になってしまう。僕の時代にもドルチェスターの治安は悪かったけれど、1度に4人が殺されるなんて聞いたことが無かった。なんでも、今回の事件は91年のチャイナタウン事件(チャイナタウンにあった秘密の賭博場で5人がマフィアに「処刑」された事件)以来の最悪のケースらしい。90年代の初めにボストンの治安が悪かったのは事実で、今はハイド・パークに住む友人のヘンリーも高校時代に殺されたクラスメートの葬式に何度も出ている。今年だけでボストンで殺された人の数が74人。前年よりも4割近い増加だそうで、これがあくまで一過性のものだと今は祈るしかない。
写真:14日朝にワシントン市内で演説したブッシュ大統領 (ロイター通信より)
イラクでの総選挙を前日に控えた14日、ブッシュ大統領はワシントン市内で行った演説の中でイラクの大量破壊兵器に関する開戦前の情報に誤りがあったと述べ、イラク戦争を開始した事への責任を初めて認めている。しかし、大統領はフセイン政権の崩壊は正しかったと主張し、戦争の正当化に最後まで終始する形となっている。「多くの情報が後になって正確性を欠いた物であったことが判明し、大統領としてイラク戦争を開始した事に責任を感じている」、ブッシュ大統領は演説の中でそう語っている。ブッシュ大統領は15日に行われるイラクでの選挙にも言及しており、選挙そのものにイラク国内のテロ事件をストップさせる力はないと前置きしながらも、イラクの歴史における新たな転換点となるだろうと語っている。
あと数ヶ月でイラク戦争開戦から3年目を迎え、ブッシュ政権のイラク政策に対する国内世論が厳しさを増す中、ブッシュ大統領は14日の演説で米軍のイラク駐留をを正当化するのに懸命だった。「残虐な独裁者を倒しただけでは任務が成功したとはいえません。我々はイラクに自由と民主主義をきちんと残してから去るべきなのです」、ブッシュ大統領は演説の中でそう語った。フセイン政権が崩壊し、アメリカの主導によって「自由と民主主義」がイラクに持ち込まれたとアピールしたブッシュ大統領だが、14日のCBSニュースはこれをアメリカとの関係が悪化するシリアとイランへの間接的なメッセージだったと分析している。イラク戦争が始まって以来、イラク人の死者は少なくとも3万人に達しており、米軍も2140人の兵士を失っている。世論調査におけるブッシュ政権支持者の割合は減少し続けており、議員らによるブッシュ批判も最近の恒例行事となっている。
これまでもタカ派議員として知られてきた民主党のジョン・マーサ下院議員(ペンシルバニア州)はイラク駐留米軍の即時撤退を訴えているが、14日のブッシュ演説後にもCNNのインタビューに対し、「我々が住む国の建設に軍が果たしてきた貢献は大きいですが、イラクでの任務はどう考えても米軍の仕事ではありません」と語り、ブッシュ大統領の政策をあらためて批判している。同じく民主党のハリー・レイド下院議員も大統領の演説前にCNNのインタビューに答え、41人の民主党上院議員が大統領に書簡を送り、その中で米軍のイラク駐留に関する具体的なプランを明らかにするよう要請している。CNN/ギャロップ/USAトゥディ紙が共同で行った最新の世論調査では、回答者の48パーセントがブッシュ大統領のイラク政策を「間違いだった」と答えており、11月に行われた調査と比較してブッシュ支持の回答が数ポイント上昇しているが、依然として国民の約半数がイラク政策を疑問視する結果となっている。
ボストン近郊のドルチェスターにある民家の地下室で4人が射殺体で発見された。気になって、事件現場の住所を調べてみると、僕がボストン時代の最初の2年を過ごした家から歩いて5分の距離だった。事件の詳細や被害者の詳しい身元を市警が明らかにしていないため、詳しいことが全く分からないけれど、ボストン・ヘラルド紙によると1人は市内の大学に通う学生で、事件現場の地下室はレコーディング・スタジオとして使われていたらしい。あまりに事件現場が昔の家と近いため、誰が撃たれたのかが気になってしまう。僕の時代にもドルチェスターの治安は悪かったけれど、1度に4人が殺されるなんて聞いたことが無かった。なんでも、今回の事件は91年のチャイナタウン事件(チャイナタウンにあった秘密の賭博場で5人がマフィアに「処刑」された事件)以来の最悪のケースらしい。90年代の初めにボストンの治安が悪かったのは事実で、今はハイド・パークに住む友人のヘンリーも高校時代に殺されたクラスメートの葬式に何度も出ている。今年だけでボストンで殺された人の数が74人。前年よりも4割近い増加だそうで、これがあくまで一過性のものだと今は祈るしかない。
写真:14日朝にワシントン市内で演説したブッシュ大統領 (ロイター通信より)