今年も例によって気がつけばアカデミー賞授賞式をテレビで見ていた。以前にもブログで書いたとおり、個人的にはクリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」がどれだけ賞をとれるかなと期待していたのだが、4部門(監督賞、作品賞、主演女優賞、助演男優賞)で見事に受賞している。今日の朝、友達とブランチを食べに行ってたんだけど、夜行われるアカデミー賞の話題で盛り上がった。興味深い事に、僕を含めて3人全員が主演男優賞にジェイミー・フォックスという意見で一致したのだが、まさにそのとおりの結果となった。「レイ」でのフォックスの演技、本当に凄いです。僕はモハメッド・アリの半生を描いた「アリ」でのドルゥー・ブラウン役がフォックスのベストだと思ってたけど、「レイ」にはかなわない。
監督としてのクリント・イーストウッド、もしかすると俳優としての彼よりも長く映画史に刻まれるかもしれない。80年代にも8本の映画を監督しているイーストウッドだが、正直に言えば、87年公開の「バード(チャーリー・パーカーの人生を描いた秀作)」意外はアクション俳優出身の監督によるアクション映画の域を出ていなかった気がする(それでも、85年の「ペール・ライダー」は今でも好きなんだけど…)。90年代以降のイーストウッドの作品を見てみると、「許されざる者」や「マディソン郡の橋」、「パーフェクト・ワールド」といったようにバラエティに富んでいることが明らかだ。2003年の「ミスティック・リバー」だけど、僕は親しい友人に最低3回は見るように薦めている。2006年には硫黄島の戦いをテーマにした作品を監督するらしいけど、ぜひ頑張って欲しい。
先週末に新聞を読んでいて、ジャッキー・チェンの記事が目に入ってビックリした事があった。記事の内容は大した事がなく、今はもうすっかり忘れてしまったけど、僕が驚いたのはジャッキーがもう50歳になっていたという事実。僕らの世代なら、小学生の頃にジャッキーや舘ひろし(もちろん、西部警察です)に憧れて自転車を両手を放したまま運転した経験がある人は少なくないんじゃないかと思うけど、たしかにジャッキーは20年以上も前からすでにジャッキーだったんだよな。そんなジャッキーにも驚いたけど、イーストウッドが5月で75歳になる事にはもっと驚いた。調べてみたら、映画デビューが1955年公開のホラー映画だったとかで(チョイ役)、ジャッキーが生まれたときにはすでに銀幕デビューしている事になる。あと20年はアクション映画に出ていてほしいなぁ。
中西部一帯を恐怖に陥れた連続殺人鬼がようやく逮捕されたようだ。カンザス州のウィチタでは1974年から86年までの間に、判明しているだけで8人の市民が殺害され、どの事件も犯行後に「BTK」と名乗る人物からメディアや警察に犯行を誇示する手紙が送りつけられていた。BTKとは「縛って拷問し、殺害する」という言葉の頭文字をとったもので、犯人の足取りが全くつかめない状態だった。現地の警察当局は26日に記者会見を行い、BTK殺人事件の容疑者としてウィチタ近郊の市職員デニス・レイダー容疑者を逮捕したと発表した。
レイダー容疑者には別に2件の殺人事件の容疑もかけられており、少なくとも10人が同容疑者によって殺害されたのではないかと、警察当局は事件の解明に全力を挙げている。レイダー容疑者には妻と2人の子供がいるが、CNNニュースが27日に報じたところでは、捜査当局は少し前にレイダー容疑者の娘から毛髪などを提供してもらっていた模様だ。これらはDNA鑑定にまわされ、最終的にレイダー容疑者を逮捕する大きな決め手となったようだが、DNA鑑定が最後まで行われたかどうかははっきりとしていない。レイダー容疑者は教会でボーイスカウトの指導を行ったり、一時は地元教会の幹部もつとめていた。
BTK殺人犯からの手紙は1979年以降途絶えていたが、昨年3月に被害者の身分証明書や遺体を写した写真が警察などに突然送られてきたため、当局は捜査を本格的に再開した。昨年3月から現在までに、少なくとも8通の手紙がBTK殺人犯から送られてきたようで、警察はなぜ25年の沈黙を破って手紙などが送られ始めたのかに強い関心を示している。地元テレビ局アンカーの話では、昨年3月以降に送られた手紙の最後の何通かに犯人のヒントにつながるような文面が存在したとの事で、容疑者の絞込みは数週間前にすでに完了していた模様だ。
「ゆとり教育」の弊害が日本でも指摘されて久しいけど、アメリカの幾つの州では徹底的な教育改革を実施するようだ。全米13州の知事は27日にワシントンで会合を開き、それぞれの州の学力レベルを高めるために、協力体制を敷いて教育改革に取り掛かる計画を発表した。これは州内の公立高校における授業の難易度を上げたり、卒業資格をこれまでよりも厳しくしていくというもの。改革が実行された場合、13州で学ぶ高校生の30パーセント以上に何らかの影響がでると見られている。
このような改革を実行に移す場合、労働組合やPTA,教育委員会などと調整を行いながら、時間をかけて改革は行われていくが、今回は各州の知事と教育委員長、企業重役らが協力して改革の早期実現を目指す。「今回の改革案は各州が高校卒業証明書の価値をあらためて高めるための第一歩となるのです」、とオハイオ州のタフト知事はAP通信に語っている。13州では全ての高校卒業者の学力を大学入学が可能なレベルにまで引き上げる事を目標にしており、数学と国語の学習が以前よりもハードなものになる見込み。
13州で学ぶ高校生は約500万人おり、全米の高校生の35パーセントをしめる。教育改革に向けて、すでに6つの教育支援基金も設立されており、これらの基金にある約45億円の予算は13州の教育改革を支援するために使われる。アメリカでは高校教育におけるレベルの低下が深刻な問題となっており、各州の知事の多くが教育改革を政策の最優先課題に挙げている。全国の高校生の約3分の1が予定よりも送れて卒業している。しかし、企業側が大学卒業者を採用する傾向は年々高まっており、各州では潜在的失業者を減らす意味でも、早い段階で高校生に高いレベルの教育をと考えているようだ。
明日(正確には今日です、ゴメン)は大雪らしいです。予想がピッタリ当たったためしのない地元ニュースの天気予報では、20センチほどの積雪になるそうだけど、時計の針が午前1時半をさす現在、雪は全く降っていない。でも、本当に20センチも積もるんだったら、明日の夕方にでも新しいアパートに寄ってみようかと思っている。5階にある今度の部屋(カギはもうあるけど、引越しは3月5日の予定)からはワシントンの町やポトマック川が見えるので、コーヒーでも飲みながら雪景色を楽しもうかとのんきに構えているのだ。帰りは地下鉄が混んだりして大変そうだけど、まずは明日の朝を楽しみにしておきます。
監督としてのクリント・イーストウッド、もしかすると俳優としての彼よりも長く映画史に刻まれるかもしれない。80年代にも8本の映画を監督しているイーストウッドだが、正直に言えば、87年公開の「バード(チャーリー・パーカーの人生を描いた秀作)」意外はアクション俳優出身の監督によるアクション映画の域を出ていなかった気がする(それでも、85年の「ペール・ライダー」は今でも好きなんだけど…)。90年代以降のイーストウッドの作品を見てみると、「許されざる者」や「マディソン郡の橋」、「パーフェクト・ワールド」といったようにバラエティに富んでいることが明らかだ。2003年の「ミスティック・リバー」だけど、僕は親しい友人に最低3回は見るように薦めている。2006年には硫黄島の戦いをテーマにした作品を監督するらしいけど、ぜひ頑張って欲しい。
先週末に新聞を読んでいて、ジャッキー・チェンの記事が目に入ってビックリした事があった。記事の内容は大した事がなく、今はもうすっかり忘れてしまったけど、僕が驚いたのはジャッキーがもう50歳になっていたという事実。僕らの世代なら、小学生の頃にジャッキーや舘ひろし(もちろん、西部警察です)に憧れて自転車を両手を放したまま運転した経験がある人は少なくないんじゃないかと思うけど、たしかにジャッキーは20年以上も前からすでにジャッキーだったんだよな。そんなジャッキーにも驚いたけど、イーストウッドが5月で75歳になる事にはもっと驚いた。調べてみたら、映画デビューが1955年公開のホラー映画だったとかで(チョイ役)、ジャッキーが生まれたときにはすでに銀幕デビューしている事になる。あと20年はアクション映画に出ていてほしいなぁ。
中西部一帯を恐怖に陥れた連続殺人鬼がようやく逮捕されたようだ。カンザス州のウィチタでは1974年から86年までの間に、判明しているだけで8人の市民が殺害され、どの事件も犯行後に「BTK」と名乗る人物からメディアや警察に犯行を誇示する手紙が送りつけられていた。BTKとは「縛って拷問し、殺害する」という言葉の頭文字をとったもので、犯人の足取りが全くつかめない状態だった。現地の警察当局は26日に記者会見を行い、BTK殺人事件の容疑者としてウィチタ近郊の市職員デニス・レイダー容疑者を逮捕したと発表した。
レイダー容疑者には別に2件の殺人事件の容疑もかけられており、少なくとも10人が同容疑者によって殺害されたのではないかと、警察当局は事件の解明に全力を挙げている。レイダー容疑者には妻と2人の子供がいるが、CNNニュースが27日に報じたところでは、捜査当局は少し前にレイダー容疑者の娘から毛髪などを提供してもらっていた模様だ。これらはDNA鑑定にまわされ、最終的にレイダー容疑者を逮捕する大きな決め手となったようだが、DNA鑑定が最後まで行われたかどうかははっきりとしていない。レイダー容疑者は教会でボーイスカウトの指導を行ったり、一時は地元教会の幹部もつとめていた。
BTK殺人犯からの手紙は1979年以降途絶えていたが、昨年3月に被害者の身分証明書や遺体を写した写真が警察などに突然送られてきたため、当局は捜査を本格的に再開した。昨年3月から現在までに、少なくとも8通の手紙がBTK殺人犯から送られてきたようで、警察はなぜ25年の沈黙を破って手紙などが送られ始めたのかに強い関心を示している。地元テレビ局アンカーの話では、昨年3月以降に送られた手紙の最後の何通かに犯人のヒントにつながるような文面が存在したとの事で、容疑者の絞込みは数週間前にすでに完了していた模様だ。
「ゆとり教育」の弊害が日本でも指摘されて久しいけど、アメリカの幾つの州では徹底的な教育改革を実施するようだ。全米13州の知事は27日にワシントンで会合を開き、それぞれの州の学力レベルを高めるために、協力体制を敷いて教育改革に取り掛かる計画を発表した。これは州内の公立高校における授業の難易度を上げたり、卒業資格をこれまでよりも厳しくしていくというもの。改革が実行された場合、13州で学ぶ高校生の30パーセント以上に何らかの影響がでると見られている。
このような改革を実行に移す場合、労働組合やPTA,教育委員会などと調整を行いながら、時間をかけて改革は行われていくが、今回は各州の知事と教育委員長、企業重役らが協力して改革の早期実現を目指す。「今回の改革案は各州が高校卒業証明書の価値をあらためて高めるための第一歩となるのです」、とオハイオ州のタフト知事はAP通信に語っている。13州では全ての高校卒業者の学力を大学入学が可能なレベルにまで引き上げる事を目標にしており、数学と国語の学習が以前よりもハードなものになる見込み。
13州で学ぶ高校生は約500万人おり、全米の高校生の35パーセントをしめる。教育改革に向けて、すでに6つの教育支援基金も設立されており、これらの基金にある約45億円の予算は13州の教育改革を支援するために使われる。アメリカでは高校教育におけるレベルの低下が深刻な問題となっており、各州の知事の多くが教育改革を政策の最優先課題に挙げている。全国の高校生の約3分の1が予定よりも送れて卒業している。しかし、企業側が大学卒業者を採用する傾向は年々高まっており、各州では潜在的失業者を減らす意味でも、早い段階で高校生に高いレベルの教育をと考えているようだ。
明日(正確には今日です、ゴメン)は大雪らしいです。予想がピッタリ当たったためしのない地元ニュースの天気予報では、20センチほどの積雪になるそうだけど、時計の針が午前1時半をさす現在、雪は全く降っていない。でも、本当に20センチも積もるんだったら、明日の夕方にでも新しいアパートに寄ってみようかと思っている。5階にある今度の部屋(カギはもうあるけど、引越しは3月5日の予定)からはワシントンの町やポトマック川が見えるので、コーヒーでも飲みながら雪景色を楽しもうかとのんきに構えているのだ。帰りは地下鉄が混んだりして大変そうだけど、まずは明日の朝を楽しみにしておきます。