ミステリー映画好きのアメリカ人から、HBO(「Sex and the City」や「ザ・ソプラノズ」を放送している有料ケーブル局で、人気オリジナル番組を多く持つ)の新しい犯罪サスペンスドラマが面白いと教えてもらった。「エピタフィオス」というこのドラマ、HBOラティーノ(スペイン語チャンネル)がアルゼンチンで製作したもので、連続殺人犯を追うブエノスアイレスの刑事と精神科医の女性が主人公となっている。少し前からアメリカ国内でも英語の字幕付きで見れるようになったらしく、全13話のうち最初の5話までは見た。まだ全てを見終えてはいないけれど、おそらく僕がこの数年で見たドラマの中で最も質の高い作りだと思う。日本でも放送される機会があれば、ぜひチェックしてみてください。さて、今日は感謝祭休日に関するニュースをAP通信の記事から。
11月の第4木曜日は全米で感謝祭休日となっており、日本の盆や正月のように、家族や親戚が一堂に集まって夕食をとる伝統が今も続いている。11月の第4週は、週明けから大学生が実家に戻り始め、水曜日になると多くの町で人影が極端に少なくなる。伝統的に木曜日の晩はロースト・ターキーを食べる習慣があるため、各地では火曜日と水曜日の営業時間を延長するスーパーマーケットや市場が少なくないが、木曜日はそのほとんどがシャッターを下ろしており、店を開けるスーパーも昼過ぎまで営業するだけだ。感謝祭当日の朝になって、ギリギリでスーパーに駆け込み、七面鳥などの食材を購入するアメリカ人も少なくないが、マサチューセッツ州ではこういった当日の食料買出しができなくなる模様だ。
マサチューセッツ州全域にチェーン店を構える大手スーパーのホール・フーズ社はすでに州当局から警告を受けており、感謝祭当日に店を開けた場合には刑事責任に問われる可能性もあると圧力をかけられている。これはマサチューセッツ州に今も残る「ブルー・ロウ(休息日の労働や娯楽を禁じた清教徒的厳法)」によって感謝祭当日の労働が禁じられているためで、ホール・フーズ社のライバルでもあるショウ・スーパーマーケット社は最近、トーマス・ライリー州司法長官に対してホール・フーズ社の休日開店計画を止めさせるよう嘆願書を送っている。ホール・フーズ社のデーヴィッド・ラノン北大西洋地区代表はAP通信の取材に対し、同社がすでに州内の14店舗で感謝祭当日の開店を見送る事にしたと語っている。「法律を犯す考えは全くありません。ブルー・ロウが休息日の開店を禁じているのなら、我々もそれに従うのみです」、ラノン氏はそう語っている。
マサチューセッツ州に今も残る清教徒的厳法は17世紀に作られたもので、当初は植民地にやって来た清教徒達の行動を制限し、日曜日は自宅と教会以外からの外出を禁じるというものだった。ブルー・ロウの多くは時代の流れと共に廃止されていったが、休日の商店経営に関する法律は今も1つだけ残っており、コンビニとガス・ステーション以外は感謝祭・クリスマス・元日に店を開けてはならないと定められている。ホール・フーズ社はこれまで州内の各自治体から特別許可をもらい、感謝祭当日に幾つかの店舗で開店を行ってきたが、今年は同業者からの苦情もあって開店の可能性はゼロに近い。前出のショウ社はブルー・ロウ自体が時代遅れの法律だと語っているが、「従業員の休日を保障したい」との理由から感謝祭当日の開店を行う考えはないと強調し、同時にこれまで客を競争無しで独占してきたホール・フーズ社を批判している。
来年ドイツで行われるサッカーW杯。先週、そのプレーオフが世界各地で行われたけれど、トルコとスイスの一戦は、試合後に両チームの選手やスタッフが乱闘劇を繰り広げた事もあって、トルコの2010年大会からの追放も検討されているんだとか。トルコといえば、4~5年前にもイスタンブールで行われたUEFAカップ決勝戦の前日に、リーズ・ユナイテッド(イングランド)のファンがイスタンブール市内で刺殺されている(事件の前、多くのイングランド・ファンが市内でトルコの国旗を燃やしたり、破壊行為を行っていたのも事実)。そして、先週水曜日の夕方、我が家の近くにあるスポーツ・バーでもテレビで試合を観戦していたトルコ人とスイス人のファン同士が喧嘩を起こし、1人が前歯を全部折られてしまったらしい。この話をバーのオーナーから聞いた時、僕や友人はトルコ人が喧嘩を仕掛けて相手の歯を折ったものだと思ったんだけど、実際に喧嘩を吹っかけて相手に怪我を負わせたのはスイス人の方だった。犬が人に噛み付いてもニュースにならないけれど、人が犬に噛み付けばニュースになるのと同じで、スイス人による大立ち回りの話はちょっとした話題となっている。スイス人が喧嘩する姿…、今も想像するのが難しいんだけどなぁ。
11月の第4木曜日は全米で感謝祭休日となっており、日本の盆や正月のように、家族や親戚が一堂に集まって夕食をとる伝統が今も続いている。11月の第4週は、週明けから大学生が実家に戻り始め、水曜日になると多くの町で人影が極端に少なくなる。伝統的に木曜日の晩はロースト・ターキーを食べる習慣があるため、各地では火曜日と水曜日の営業時間を延長するスーパーマーケットや市場が少なくないが、木曜日はそのほとんどがシャッターを下ろしており、店を開けるスーパーも昼過ぎまで営業するだけだ。感謝祭当日の朝になって、ギリギリでスーパーに駆け込み、七面鳥などの食材を購入するアメリカ人も少なくないが、マサチューセッツ州ではこういった当日の食料買出しができなくなる模様だ。
マサチューセッツ州全域にチェーン店を構える大手スーパーのホール・フーズ社はすでに州当局から警告を受けており、感謝祭当日に店を開けた場合には刑事責任に問われる可能性もあると圧力をかけられている。これはマサチューセッツ州に今も残る「ブルー・ロウ(休息日の労働や娯楽を禁じた清教徒的厳法)」によって感謝祭当日の労働が禁じられているためで、ホール・フーズ社のライバルでもあるショウ・スーパーマーケット社は最近、トーマス・ライリー州司法長官に対してホール・フーズ社の休日開店計画を止めさせるよう嘆願書を送っている。ホール・フーズ社のデーヴィッド・ラノン北大西洋地区代表はAP通信の取材に対し、同社がすでに州内の14店舗で感謝祭当日の開店を見送る事にしたと語っている。「法律を犯す考えは全くありません。ブルー・ロウが休息日の開店を禁じているのなら、我々もそれに従うのみです」、ラノン氏はそう語っている。
マサチューセッツ州に今も残る清教徒的厳法は17世紀に作られたもので、当初は植民地にやって来た清教徒達の行動を制限し、日曜日は自宅と教会以外からの外出を禁じるというものだった。ブルー・ロウの多くは時代の流れと共に廃止されていったが、休日の商店経営に関する法律は今も1つだけ残っており、コンビニとガス・ステーション以外は感謝祭・クリスマス・元日に店を開けてはならないと定められている。ホール・フーズ社はこれまで州内の各自治体から特別許可をもらい、感謝祭当日に幾つかの店舗で開店を行ってきたが、今年は同業者からの苦情もあって開店の可能性はゼロに近い。前出のショウ社はブルー・ロウ自体が時代遅れの法律だと語っているが、「従業員の休日を保障したい」との理由から感謝祭当日の開店を行う考えはないと強調し、同時にこれまで客を競争無しで独占してきたホール・フーズ社を批判している。
来年ドイツで行われるサッカーW杯。先週、そのプレーオフが世界各地で行われたけれど、トルコとスイスの一戦は、試合後に両チームの選手やスタッフが乱闘劇を繰り広げた事もあって、トルコの2010年大会からの追放も検討されているんだとか。トルコといえば、4~5年前にもイスタンブールで行われたUEFAカップ決勝戦の前日に、リーズ・ユナイテッド(イングランド)のファンがイスタンブール市内で刺殺されている(事件の前、多くのイングランド・ファンが市内でトルコの国旗を燃やしたり、破壊行為を行っていたのも事実)。そして、先週水曜日の夕方、我が家の近くにあるスポーツ・バーでもテレビで試合を観戦していたトルコ人とスイス人のファン同士が喧嘩を起こし、1人が前歯を全部折られてしまったらしい。この話をバーのオーナーから聞いた時、僕や友人はトルコ人が喧嘩を仕掛けて相手の歯を折ったものだと思ったんだけど、実際に喧嘩を吹っかけて相手に怪我を負わせたのはスイス人の方だった。犬が人に噛み付いてもニュースにならないけれど、人が犬に噛み付けばニュースになるのと同じで、スイス人による大立ち回りの話はちょっとした話題となっている。スイス人が喧嘩する姿…、今も想像するのが難しいんだけどなぁ。