今日の朝日新聞の声欄の「かたえくぼ」です。
『穴あきダム』 アリの一穴 ー-脱ダム派
うまいこと考えるものです。
長野県の新しい知事村井は、前知事田中の「脱ダム宣言」を脱して、県営浅川ダムを穴あきダムとして建設することに決定したそうです。
普通のダムではなく、普段は川の流れを遮らないということで穴あきダムにして建設する。穴あきダムは、確実性・経済性・効率性に優れ、自然と調和する最善の治水対策だということだそうです。
モデルは島根県の益田川ダムで、同ダムは国内で唯一完成している穴あきダムということで、全国から視察者が後を絶たないとか。
山形県の斎藤知事も、去年最上小国川ダムを「穴あき」で建設すると決定しましたが、その裏には、益田川ダムが穴あきにすることによって、小型化し事業費安くなり、何よりも折衷案として「反対住民にも納得してもらえた」ということがあるのではないかと思います。
こういう流れに対し、京都大学名誉教授の今本は、穴あきダムが「逃げ道として建設されている」と批判しています。
一体どういう方法がいいのか判断に迷いますが、確実なのはダムを作らなくても治水ができるように河川を改修できないものか、真剣に考えなければいけないということです。
あまりに安易にダムに直結しすぎる考えはこの辺で見直すべきでしょう。ダムは永遠ではないのですから。
昨日の写真は、広瀬川の定点観測?をしているところにできている「合流式下水道の吐き口」です。
できてから何十年になりますか。私が子どもの頃と思います。
できたばかりの頃、まだ下水?が流される前に悪がきどもとマンホールの中に入って遊んだものです。暗い中何十メートル進めるか、怖いけれども挑戦しました。何しろマンホールの直径は1メートル以上もありましたから。
また5、6年暗い前の大雨のときは、ここの放水路は大小の石で埋まってしまったこともありました。川の、大増水の川の破壊力のすごさに圧倒されました。