今年の宮城県と山形県の内水面漁協担当課が作成した冊子・パンフの比較です。
担当は、宮城県は産業経済部漁業振興課、山形県は農林水産部生産流通課です。
比べる冊子・パンフは、宮城県版は「宮城県内水面釣りマップ 平成18年度版」(作成は、宮城県内水面漁業協同組合連合会です。市内の釣具店に置いてありました。去年まではなかったと思いますが。))、山形県版は「釣りのルールとマナー・山形県内の内水面」(山形県の小国川で年券を買ったときにもらいました。)です。
宮城版はB4両面印刷をB7の大きさに折り畳んだもの、山形版はA6版で46Pの立派な冊子です。
パンフ・冊子を基に、両県の比較を少ししてみます。
①組合数:ともに17組合。宮城県は河川の組合に比して、湖沼の組 合が多いのが特徴的です。6組合は湖沼(ダム湖を含む)関係の組合です。山形は2組合のみ。
②アユの日釣り券と年券:
《日券》【宮城県】;11組合の内、500円(志津川)~1500円(多数 あり)
(内訳)500円ー1組合、700円ー2組合、1000円ー2組合、 1200円ー2組合、1400円ー1組合、1500-3組合となって います。
【山形県】;15組合の内、1200円(山戸)~3000円(最上川第八)
(内訳)1200円ー1組合、1500円ー5組合、1600円ー2組 合、1700円ー1組合、1800円ー2組合、2000円ー3組合、 3000円ー1組合となっています。
《年券》【宮城県】;2000円(志津川)~5000円(本吉町)
(内訳)2000円ー1組合、3000円ー2組合、4000円ー4組合、4500円2組合、4800円ー1組合、5000円ー1組合となっています。
【山形県】;6000円(山戸)~10000円(最上川第八)
(内訳)6000円ー2組合、7000円ー2組合、7500円ー3組 合、7600円ー1組合、8000円ー2組合、8400円ー1組合、9000円ー3組合、10000円ー1組合となっています。
いやあ、正直言ってこんなにも異なるものかと、びっくりしました。これは一体何を意味しているのだろうか??
県民の組合に対する考え方、組合員自身の組合に対する考え方、組合の放流や増殖に対する取り組み方、考え方、等が考えられますが、河川環境や放流事業への考え方が日券や年券の額の大きな違いとなってきているのではないでしょうか??
放流量は山形県の方が圧倒的に多いだろうし、河川環境が良好なため天然遡上アユが一杯いる、一杯いるからなおのことそういう環境を守ろうとチカラが入るであろうし、河川に対する愛情・大切にしようとする気持ちの違いかも。
現実に、山形県があるからこそ、アユ釣りをしている、することができるのであって、夏の喜びを、楽しみを与えてくれる山形に感謝、感謝です。
それと、山形には「おいかわ」がいないのでしょうか??「漁業の名称の魚種名」に「おいかわ」の文字はなかったのです。 宮城県には6組合で「おいかわ」の名前があるのですが。
山形で何年もアユ釣りをしているけど、そういえば「おいかわ」の姿はもちろん、釣ってしまったこともないかも。ハヤは間違ってかかるのであるが。カジカもかかるし。「おいかわ」は何処の川にもいるものとばかり思っていたのですが。
もしかして、山形では「おいかわ」を魚と思っていなかったりして、そんなことはないでしょうが・・・。