半年くらい前に出来ていた右肩付近の皮膚の腫瘤が大きくなって来たとのことで来院されたのは、猫のステコちゃんです。
↑怖がりのステコちゃんです
診察をすると確かに以前よりも大きくなっていましたので、飼い主の方と相談して切除する事になりました。
↑切除前の腫瘤の様子
↑切除後の様子
術後の経過も良く4日後に無事に退院しました。
切除した腫瘤の検査結果は、「高分化型 皮膚肥満細胞腫」とのことで、組織的なマージンの確保もされている事から、再発や転移はないが、多発している事から新たな発生には注意が必要とのコメントを頂きました。
猫の皮膚に発生する肥満細胞腫は犬と比較すると稀ですが、臨床的には切除後の予後は良好と言われているので、結果をみて少し安心しました。
今後は新たな発生に注意しながら定期検診を行っていけば大丈夫でしょう。
獣医師 佐藤