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全身性の膿皮症のクマちゃん

2015年02月22日 | 診療科目

今回は二週間前から体を痒がっているとのことで来院された大型犬のクマちゃんを紹介します。

飼い主さんのお話では二週間前より体を痒がっており、毛が抜けてきたとのことで背中を見てみると鱗屑が多数出てきており、まずは患部の毛刈りとシャンプーで、汚れを取り除く必要があると説明し、毛を刈ってみると・・・

 思った以上に全身に丘疹が拡がっており、お預かりして、全身の毛刈りとシャンプーを行うことになりました。 

シャンプー後の写真です。頭以外は背中から足首まで拡がっていました。

これは明らかに全身性の膿胞などを伴わない丘疹の為、皮膚表面の細菌感染である

表在性膿皮症と診断し、洗浄処置と抗菌剤の投与を続けることとなりました。

↑3日後の様子です。赤みが引いてきているのが分かります。

痒みも引いてきたとのことです。この後、完全には丘疹が治まりきらなかったため、

二回目の洗浄処置(シャンプー)をしました。

↑初診から10日後です。まだ完治とまではなかなかいかないですが大分治まってきました。

表在性の膿皮症では、細菌は汚れのある環境で増殖するため、飲み薬や塗り薬に頼るのではなく、今回のように毛刈りと洗浄で汚れを取ることが一番大事です。

クマちゃんはまだまだ治療中ですが、早く良くなるようにこれからも飼い主さんと一緒に頑張っていきます。

 

獣医師 小芦

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