「お口のおできが大きくなってきている」と来院されたのは、いつも愛嬌のいいアレックちゃんでした。
診察すると右側の下顎に直径20mm程度の腫瘤を確認、増大傾向にあるとの事でしたので飼い主の方と相談して切除する事になりました。
↑手術前の神妙な顔立ちのアレックちゃん
↑腫瘤は第3ー4前臼歯間に存在しておりました
腫瘤の肉眼的形態から歯原性腫瘍を疑い、腫瘤の切除および第3−4前臼歯の抜歯および周囲歯槽骨の切削後にフラッピングを行い終了しました。
↑術後の状態です
術後3日間は少し元気が無かったアレックちゃんですが、
検診の時にはいつもの元気な様子に戻ってました。
そして、病理組織検査の結果は「棘細胞性エナメル上皮腫」という歯原性腫瘍でした。
(今回の病理組織検査は住化テクノサービス株式会社さんに依頼しました)
この腫瘍は転移性はありませんが、局所再発が認められる腫瘍なので経過をみていく必要があります。
↑術後2週間の様子
術後の様子も順調ですが、当面は検診を続ける予定です。
獣医師 佐藤