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航空機事業に新たに参入するホンダ

2006年12月15日 | ガンバレ日本企業(その他)


ホンダの新事業推進室 室長の山田清実氏は、「宇宙×イノベーション」シンポジウム(7日、主催:JAXA)の中で、『ホンダジェット』は本田宗一郎の夢ということで開発が正式決定したことを明かした。


講演の中で山田氏は、夢を重要視する社風を説明する中で、ホンダジェットの開発が決定した経緯について触れた。社内の経営会議で、誰かが「本田宗一郎の夢でありました航空機事業の件でありますが」と切り出すと、誰も文句が言えなくなり、すんなり企画が通ってしまったという。


ホンダジェットは、1機365万ドル(約4億3800万円)する小型のビジネスジェットだ。19年間かけて技術開発を行い、2010年の量産を目指している。搭載する新型のジェットエンジン「HF120」は、米GE社と共同開発した。
現在、米国で年間量産計画の70機をはるかに上回る100機以上の予約が入り、受注を一時停止しているという。


 航空機事業に新たに参入するホンダが、米国の開発・研究拠点を朝日新聞などに公開し、開発した小型ジェット機「ホンダジェット」の試験飛行を見せた。斬新なデザイン、他社製の同級機より3割超も高めた燃費効率が特徴だ。今年10月からの受注は100機を突破。米国で高まる自動車のブランド力を背景に好調な売れ行きで、4年後の初出荷を前に早くも増産の検討を始めた。
 ノースカロライナ州グリーンズボロの空港。ホンダジェットは甲高いエンジン音をとどろかせて飛び立った。7~8人乗りで、最高時速は778キロ。空気抵抗や揚力を制御する能力を高めた機体は、上空で自在に方向を変える。「他社の従来機が普通乗用車なら、ホンダジェットはスポーツカーのような乗り心地」(ホンダの米事業子会社の藤野道格社長)とPRする。


 高速、機敏さの秘密は「航空業界では常識はずれの異例のデザインにある」という。通常は尾翼付近の胴体に設置するジェットエンジンを主翼の上に1基ずつ搭載し、空気抵抗を下げた。エンジン関連装置を胴体部分に配置しないので従来機より機内空間が約20%広がり、小型化できた。機体の素材や成形も工夫して軽量化し、大幅な低燃費を実現した。
 この試験飛行は、03年12月の初飛行からちょうど200回目。性能試験はほぼ終わり、来年には10年からの出荷に向けて米連邦航空局の型式認定試験が始まる。


 ホンダは86年から航空機の研究開発に着手。社内では異論もあったが、今年7月に事業化を決定。10月の米航空ショーの3日間で1機を365万ドル(約4億2000万円)で受注。成約は100機を超え、年産70機と見込んだ当初の生産計画では追いつかず、増産を検討している。
 ただ、米国の起業家ら富裕層向けの小型ジェットの需要は、今後10年間で計4000~5000機程度と見込む。ホンダが年間100機受注しても売上高は400億円強。自動車など10兆円近いホンダの総売上高の1%にも満たない。事業を軌道に乗せ柱の一つに育てられるかは、生産態勢を整えるこれからが正念場だ。 



ホンダジェットのCM