人は誰でも弱者であり
それと同時に常に強者である

弱者の心と弱者の心が被害意識と被害意識をぶつけあう争いが
最も深いあつれきを生む

弱者の心に支配されると人は卑屈や嫉妬や焦燥や虚無感によって自己中心的な思考に陥りがちだ

だが、ふとした折に落ち着いて考えてみると
そんなイケテナイ自分がそんな今も手を差し伸べれば助けられる者が
此の世の中には常に居る
一人は必ず居る
本当はもっと居る

そして救いの渦は本来、間違いなく連鎖してぐるぐるとつながっている



昨年かつて犬式が非常に世話になった友人が急性の病気で全身の機能を麻痺した

先日見舞いに所沢のリハビリ病院まで行って来た

首から下を麻痺した友をみて
リリック書きが難儀して落ち込んでいた俺は
それでもこいつに対して俺の出来る事はたくさんあると思った
現実問題として

だが倒れて1年も経たないうちに病を心に受け入れてリハビリの日々を過ごし
もう開き直れた
と言う、奴の爛々とした目の輝きに
落ち込んでいた俺は前を向かされた

時間だけはあるから、と
膨大な時間を費やして
動かない手を動かして打って来た携帯メールには
以前の奴よりも100倍素敵な言葉たちが並んでいた

いずれバリアフリーのパーティを開催したいというから
その節には協力を惜しまないつもりだ

障害を持った音楽好きが遊べる一夜を開催したら
実体験の希薄な現代において
己を「健常者」だと思っている人たちも
たくさんの思い込みから解放されるだろう

人は誰でも弱者であり
それと同時に常に強者である

人の痛みを省みない強者は
最大の弱者であるから
やはりそれすらをも何処かの弱者が強者となって教えることができるだろう

全人類が一人づつ困っている者を助ければ
65億人が100億人に増えようとも
誰も困らないはずなのだ

生きるという現実がどんなに厳しく、虚ろなものであったとしても
例え独りの力じゃなくても
それを克服して希望を口ずさむことが出来れば幸せは其処に在る

そういう人類が
他の動植物にも気を配れば
楽園は其処に在る


人は誰でも弱者であり
それと同時に常に強者である


春徹頭徹尾のみどころシリーズ 好評連載中  


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