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ラッパーは8ヴァース(8小節)のリリックを1時間や2時間でしあげてしまう。
よく目の前でウンスウンス言いながら書き上げて、ウシっと言ってからブースに入ってサクッとテイク決めてしまう現場をみては、「ラッパーのそういうとこ、かっこいい★」と思う。
むろん、フリースタイルに至っては「その場」で即興である。
むろん、蓄積したフロウとボキャブラリーのデータがものを言うわけだが。
ヒップホップは、「即」を求められるという点においては、まさに言葉を楽器にできていなければならない音楽である。
もちろん、条件がひとつだけある。
韻を踏んでいること。
これを楽しめるかどうかが(ダンスホールのDJもそうだが)味噌になる。
明日はHABISCREAM氏のソロ作品に吹き込んでくる。
今週のグロウンはガグルのHUNGER君とやった。
最近、新旧ジャパニーズラッパーとの出会いに恵まれている。
詩というかリリックというか、言葉と生き様の合点の行き方というか、吐く言葉と己の実態に責任を持ってる者同士というか。なんか俺的に面白い人が多い。
ところで、「日本のヒップホップはダサい」というようなことを言う人が未だに居るらしいが(大体そういう人は未だにJ-ラップとか言う)、それは完全なるリサーチ不足だと断言できます。否定、批判をする対象たればこそ、冷静な分析と知識の取得と咀嚼が必要なのに、それのできない人が近頃増えています。この世を捉えるときに森羅万象の全てが唯そこに在る、という事はまず認めなければならないわけですが、その最低限のリスペクトが無いためでしょう。
テレビで聴きかじった程度の人ほど、性急な結論を出してしまいがちですが、そうした態度は人生の実りを半減させてしまうものでありましょう。
ラッセルの教育論みたくな論調になってきて自分でムカつくので、このへんで終わります。
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