摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

ダンプ2台分の黒土

2009-06-03 22:37:25 | 気づき
引っ越してきてから、約2ヶ月。
先月はバザーがあったり、友達が泊まりに来たりという
片づけを進めなくてはならない事情があったので、
ほとんどその作業に没頭していました。

先月末からは、赤ちゃんが逆子になったり、
切迫早産の危険を言われたりで、
だいぶペースダウンしましたが、
なんとか落ちつける環境ができつつあります。

それでも、以前の記事でも紹介したお気に入りの本、
「シンプルライフをめざす基本の家事」を開けてみると、
もっと空間的にも、時間的にもすっきり暮らしてる
達人たちの話が載っていて、まだまだだなぁと思ってます。


でも、私もがんばったよなぁと思いなおしました。
クローゼットや押入れからあふれていた服はなくなったし、
食器もカウンターワゴンに納まる分だけにしました。
本も、リビングと書斎の本棚に納められたし。
片づけ前のあの物量から、この期間、この体の状態で
ここまでやれたんだから、なかなかじゃないかな?


家中の片づけをするのは、今回で3回目くらいです。
1回目は、大学を休学中に実家を3ヶ月くらいかけて
徹底的に片づけしました。
2回目は、結婚前に今の家に引っ越してきた時。
床が見えないくらい散らかっていたところへ、
私の大量の荷物が運び込まれて大変な状況でした。
そして、今回。

我ながら、それだけの作業を何度もできるのは
なぜだろうと思った時、
小さかった頃のことを思い出しました。
それは、自宅の庭がまだきれいにできあがってなかった頃、
父が大型ダンプ2台分の黒土を庭に入れたことから始まりました。
山からそのまま持ってきたようなその土は、
雑草の根っこやら石やらがたくさん入っていて、
それからというもの、私たち家族は週末になると
土からその根っこや石を取り除く作業に追われました。
ひどい時は、家の前の通りを着飾った初詣のお客さんが通る中、
そんな作業をやってました。
あの作業が終わったのは、結局何年後だったか。
とうとう黒土の山がなくなったときは、
感動というより、なんだか気が抜けた感じがしました。

でも、今片づけとか膨大な作業があっても
ひるまないでいられるのは、
きっとあの時の経験が影響してるんだろうなと思えるのです。
当時は、みんな父にぶーぶー文句言ってましたが、
こんな教訓をもたらしてくれたようです。
ありがとうね~、お父さん。